ちょっと時間はさかのぼるけれど、このクリスマス前後には、メシアンのオペラ「アッシジの聖フランシスコ」を聞いておりました。
カンブルラン&読響/メシアン:『アッシジの聖フランチェスコ』
このCDは4枚組、、通しで聞いたら4時間ほどかかるものだけど、一晩1枚のペースで聞いていきました。
もちろん、GPS-777ダブル使用のメインシステムで聞いて、どんな音で再生されるかも検証してみたかったのだけど、それよりなにしろメシアンの音楽にこころひかれました、、、あたしは、もちろんメシアンの音楽はとても好きだし「トーランガリラ交響曲」は、小沢盤、ナガノ盤、チョン盤とCD棚を見てみると結構もってますねえ、、、だけど、このオペラは、それを上回るクオリティと規模、、
彼のオペラを聞くのは初めての経験だったのだけど、、いや、まあなんでメシアンはこんな音楽というか音響を創作することができたのか、とても不思議に思います。鳥の声は飛び交うし、、実にカラフルな音、、色彩感というのか、、聞いててまくるめく光輝くばかりの音響が、、まさに目の前に見えるよう飛び交います、、もうこれはこの世のものとは思えない音楽、、
この音楽を聞いてると、なんというか、スタートレックの世界、、空想科学小説の世界が音楽で描かれているような、あたしには、そんな超現実的な感じがいたします。
ふつうあたしらが聞いてるような現代音楽とは違う、、いうならとても聞きやすいし、親しみやすい音楽だなあと思います、、
この大規模のオペラをALTUSの録音はよくとらえています。
GPS-777ダブル使用のうちのメインシステムは、このオペラをあたしとしては、とても満足いく出来で再生してくれました。このオペラは上書いたように、ものすごく細かい音が交錯して、実にカラフルで壮大な音響タペストりみたいなものなので、高解像度で、スピードも速く、そうしてダイナミックレンジも広く、高いSNも持っているシステムでないと、十分に楽しめないと思うのだけど、、そうういうところはすべてクリアして、安心して聞けて、メシアンの音楽にひたることができました。
これは、やっぱりクロックジェネレーターのダブル使用というのが大きく効いていると思います。やっぱり、ダブル使いの効果を経験してしまうと、これは絶対はずせないなあ(笑)。
そんなこんなで、メシアンのオペラの最後、フランシスコの昇天の場のものすごい高まりをクリスマスイブの夜に聴きました、、
しかし、初演の指揮をした小沢さんもコメントしているように、なんでこんなに長いのか、、とは思うけれど、でも、逆にいうと、こんなに長く時間この音楽を聞いていられるっていうよろこびもあるんだなあと思います、、
そうして、翌朝、クリスマス当日。いつものように夜明け前に犬と散歩にでかけたら、実に美しい満月が天空にかかっていました。
クリスマスの日に満月っていうのは、30年ぶりだそうです、、次は19年後、、
でも、19年後には、あたしは、もういないかなあ、、