正月やすみにMBのみじんこ荒川さんと炭山さんがやってる「オーディオ実験室」を聞いていたら、フェディリクスの中川社長がゲストで、最新のアナログ関係のアイテムについて紹介されていました。
この放送で試聴した各種アイテムもとてもよかったのだけど、フェディリクスのことを聞いたので、そ~言えば、あたしも同社のハーモネーターをもってたなあ、ひさしぶりに使ってみるかあと思い出したからたまらない、、2階のもの置きを探してみる、ああ、あったあった、しっかし! 専用の接続ケーブルが1本見当たらない、、、きっと実家のどこかにまぎれているんだとうとは思うのだけど、今日つかいたい、今鳴らしたい、え~い、しかたがないので、手持ちのジャックと電線で自作する、、うまくいくかちょっと不安だったけれどもテスタで検証したら通電はしているみたいなので、ともかくこれでいきます。
このハーモネーターというのは、CDには2万ヘルツ以上の周波数は全く録音されていないのだけど実は生の音楽にはそれ以上の周波数もたっぷり含まれていて、人間の耳はここまで聞くことができる。だけど、CDのフォーマットのこの制限のために、音がかたいとか、長時間聞くと疲れるとか広く言われてきました。一方で、アナログはそういう周波数の制限が無いので、音があたたかく、気気疲れしないなんてことも言われてきた。
なんとかCDの音が良く鳴らないかとフ社の中川社長が考えたのは、CDの失われた周波数を独自の技術でホワイトノイズを付加させて作り出してしまおうということなのでした。(詳しくはHPで確認してね)。http://www.fidelix.jp/products/ahs/index.html
当初はライン系に挿入するAH-120っていうのが出て、これをオディオ評論家の江川三郎先生が高く評価して、実はあたしもダブルで使ったことがあったのだけど、その後、発展計としてSP側に直結するAH-120Kをリリース。あたしが持ってるのはこっちの方。
本器は、村井先生が常用されていて、あたしも本器をアドオンした先生のお宅でBOSEの縦型SPの音を実際聞かせてもらったことがあって、その効果にびっくりしたこともあって、導入したのでした。5、6年前まではSATRIの機器とあわせてよく使ったものだったけれど、B&Wとアキュのラインになった後はほとんど使っていなかったのでした。
このお正月休みに2階サブ部屋をいろいろ整備したので、この放送に触発されて、このハーモネーターを久々に使ってみることにしたのでした。
さて、サブ①はスターリング ②はB&WのDM602のシステム。今回は②システムに本器を追加することにしました。
アンプはSATRIのAMP-KUMAMOTO、CDプレイヤーはデノンのDCD-755REを直結。ケーブルはそのへんにあったものを使います。DM602はバイワイヤなのだけど、ジャンパー線をそのへんの電線でつくります。そうしておいて、本器とSPを手順通り接続します(詳しい接続方法はHPで見てね)。本器はTAKE Tのスーパーツィターが付属してるので、このツィターをDM602の上にセッティング。
さて、ワークするかどうか、、ああ、ピークレベルメーターが音楽信号にあわせて光ったので、ちゃんと通電していることを確認、、、専用ケーブルではないので、音質に相当影響するかなあと、ちょっと心配だったのだけど、、なんとかいけそう、、
ということで、2時間ほどあたためて、ひさしぶりにハーモネーターをアドオンした音を聞いていきます。レベル調整などをとりあえず終えて、何を聞こうか、、ちょうど手元にあったこれを回すことにしました。
千住真理子さんが、ストラディバリ・デュランティっていう名器での録音、、有名バイオリン小曲集ですね。
で、回します。ん~ やっぱりちがいますね。高域の伸びと響がぐ~んとひろがっているのに、ちっともうるさくない、、それに音場が倍広がった感じがして、音に包まれる感じがここちよいですね。だからといって音があまくなるっていうことでなくて、千住さんのストラドバリって、ラジオとかでも聞いたことがあるけれど、結構きつい音も平気で出してましたけれど、、、ハーモネーターを介してもがちっとしたところは、そのように出てきます。でも、うるさいってことはないのですね。
ん~やっぱりハーモネーターをアドオンしているのと、そうでないときの差はあきらかですね。アドオンしたときの空間の広がりみたいなものは格別、とくにこういうバイオリンとかアコーステック楽器のCDでは実に良いです。
小編成のオケもアドオンして聞いてみたけれど、上と同様の感想、、、なにしろ音場がグ~ンと広がって、、楽器の音が自然にのびていって、美しく響きます、、だからといって、楽器のフォーカスがあまくなったり、エネルギーがそがれるとか、そんな感じは全くないですね、、音楽が実にここちよく聞けて、癒される感じです。
インフラノイズのデジタルアキュライザー各種も適用すると、癒し効果があるのだけど、、ハーモネーターもアドオンすると同じような効果があるみたいです、、前者は、信号そのものを整えるということで、何か上乗せするということではない一方、後者は積極的にアドオンするという全く違うベクトルのコンセプトなのだけど、、イ社とフ社の目指している「いい音」っていうのが非常に近いっていうことなのかもしれませんね。
ということで、この週末はず~っとハーモネーターをアドオンしたサブシステムでいろいろ聞いていました。なにしろアコーステック楽器の再生なら、ジャズでもクラッシックでも、もうなにか実にいいこころもちで音楽を聞かせてくれるようになりました。
つまりね、、夕方、ふろ上がりに一杯やりながら、、なにかいい感じで音楽を聞きましょうというときに、ぴったりの音調で鳴らしてくれるのですねえ、、いや~久しぶりに使ってみたけれど、これほど効果があったとは、あらためて驚きました。AMP-KUMAMOTOの音の良さもあるのだろうけれど、これが本当にDM602って疑うほと、、ちょっと酩酊した耳には、タンノイのちょっといいSPぢゃないと思うほどの音の変化なのであります、、なんつか~かね、「極上の音調」ですなあ(笑)。
いや、これはいけません。こんな音で鳴らしてくれるのだったら、平日は、もうこればっかりになってしまう予感、、でも、まあ、いいかあ、、
いい気分で音楽をきかせてくれるっていうのがサブシステムの大事な役割なんだから、、、