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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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京都の仏像とドナルドフェイゲンのIGY、、愚考

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いや~ちょっと久しぶりにアップになってしまいましたが、あたしは元気です! 元気なんだけど、ともかく仕事がいそがしい日々、、

 

先週末は突然、京都へ出張、、せっかく関西まで来たのだから、酒仙坊大先輩や関西の音だちに会いたいなあと思ったのですが、スケジュールはそれを許さず結局仕事と、仕事の合間に京都の街を散歩するぐらいでしたの、、それでも今回の京都ではすばらしい経験ができました。

 

仕事は何ともつくれん会議だったのだけど、金曜日は午後からフリーになったので、ホテル近くを散歩したのでした。散歩してましたら、なにやら五重塔が見えてきます、、おお! さすがに京都、街中にお寺があるのね~とふらふらと塔を目指してあるいていきます。しかし、ま~この日の京都のあついことといったらない! 当地も熱いけれど、さらに暑く感じます。気温35Cの猛残暑の中を汗かきながらあるきます。暑くてあんまり早くあるけないよ~(笑)

 

そして、やって来たのが「東寺」。 

お~東寺! はじめてきました。

で、門からはいってのですが、、、いや~目の前の木造の建物の迫力に圧倒されてしまう!

 

木造なんだけれど、なにしろでかい、、そして、何かしらのパワーが感じられます、、体もこころも圧倒される感じ、、なんだなんだこれは!?

 

とややたじろぎながら歩を進めますが、、なにしろ境内(?)が広い、、ただちょっと外から見ながら、通り抜けましょうという気持ちではいっただけなのだけど、いや~これは中を見ていかないといけないということで、拝観料をはらって中に、、いくとかドでかい建物があって、金堂、講堂、食堂、五十塔など、、外国人や修学旅行の学生さんたちの混じって、中に入ってみましたが、、

 

詳細はこちら→  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%AF%BA

 

いや~、金堂の薬師如来や、、講堂の立体曼荼羅などなどの仏像を目の当たりに見て、、もう圧倒されっぱなし!

 

いやいや、これはすごい! ものすごくリファインされたつくりだし、なにしろでかい、、でもサイズだけでなく、約1000年前に作られ現存しているものもあって、歴史の重みというか、なんとういうか、そのパワーがすごすぎる、、こころがぶりぶり揺り動かされました!

 

建物から出て、五十塔まであるいて気持ちを静めて、これはもういちど見ておかなくては、再度建物へ、、今度は仏像をじっくり拝見します。

 

いや~つくづくすごい、ため息が出るほど美しい、、そしてなんというか、ひとつひとつの仏像から放たれる、ものすごいパワー! 

 

あまりのことに、薬師如来様の前椅子にすわりため息していると、となり外国人の旅行客がおなじように如来様を見つめて感嘆しています。

 

なんで、1000年も前の人たちは、この仏像を作ったのだろう、何を求めて作ったのかしらん、そうして、この果てしないまでの細やかな美しい造形、、その上での圧倒的な迫力! 見ているうちに、あ~日本人に生まれてよかったあ、、こういうのが日本の誇りだなあという気持ちがこみあげます(笑)。

 

前に京都で仏像を見たのは、20才ぐらいのときだったかな、、あのときは嵯峨野とかもいったのだけど、、今回みたいな感動はなかったなあ、ああ思い出した。京都に泊まったそのときに、羽田の飛行機逆噴射事件が起こったのだった、、

 

京都っていうのは、やはり、歳をかさねて、いろんな経験をし、ちょっとくたびれた頃、来てみると、、そのすごさがダイレクトに伝わってくるのかもしれませんね。調べてみると、東寺は日本で一番古いお寺で、あの空海がつくったとのこと、、その当時の人たちにとっては、やはり「死」とか「苦」とかが、今よりはるかに切実なものであって、それを乗り越えるための何かとして、こういうものをつくる「衝動」みたいなものがあったのかもしれないなあと愚考、、それにしても、すばらしい、、、

 

5時前、、お寺がもう締まる時間になったので、そのまま京都駅付近をふらふら、、夜ごはんどうしようかなあ、京都おばんざいかあなんて思いながら、ショッピングセンターでおそうざいとパンを買って、、部屋もどって、シャワーを浴びて、すっきりした後、サンドイッチを作って、ビールを飲みながらいただきます。ん~なんかこ~しあわせ、、いきてる それにしても東寺はすごかった、、

 

部屋でBBCのニュースを聞いていたら、あたし東寺をぶらぶらしているちょうど、その頃、インドが初めて打ち上げた月面探査機が月着陸を目前にしたとき、通信が途切れたとのこと、、五十の塔の屋根の向こうに月がかかっていて、、月、、お寺、、インド、、なにかこ~不思議な関連性だなあと、ちょっとぐふぐふわらってしまう、、

(お月さま見えますか、、)

 

 

夕ご飯をいただきまして、いい気持ちになって、今回持参したSONYウォークマンとモニターヘッドフォンで、ジャズとか聞いてさらにご機嫌、

 

なにしろ、まわり人は誰も知らない、そうして誰も私を知らない、、そういう町にいるっていうことは、とても自由な気持ちで、こんなにフリー気分は、実に久しぶり、、

 

そうして、何の気なしに、ウォークマンに入れていたドナルドフェイゲンのソロデビュー作「ナイトフライ」をかける、、ひっさしぶりですね、、

 

一曲目の「IGY」。この曲、大ヒットして、ラジオで良く流れていたものだったし、あたしもLP買った。今でもどこかにあるはず、、

 

ウォークマンの音は実によくて、、SONYのモニターヘッドフォンでひさしぶりに聞いた「IGY」は、本当に音がきれいで、ハーモニーやリズムが実に微細に美しく組み立ててあって、そ~いうのが今回はじめてわかった、、この感じ何かににているなあ、そうか、さっき見た仏像の微細な作りこみ、、それに相通じるものがあるではないかと思いました。時空間を超えて、仏像作ったアーティストと、音楽を作るアーティストの意気込みというかアティチュードというか、そういうものは、全く不変なのかもしれないなあとビール酩酊した頭で考えたのでした。フェイゲンさんって、そいいえばオリエント好きだったのではなかったか、、スティーリーダンの曲に「菩薩様」っていう曲があるぐらいだから、、 

 

確かこのアルバムが出た頃、あたしが京都に来たのではなかったか、、20才ごろだったものなあ、、

あの頃は、この音楽のすごさがあんまりわからなかった、、音の構築の見事さとか、音質の優秀さとか、ミュージシャンのテクニックとかグルーブ感とか音楽の全体を楽しむのではなくて、歌とか、楽器の音とか、そんな局所的なことにしかわからなかった。それが、40年ほどたった今は、昔より、ずっとフェイゲンさんの音楽をより深く理解し、楽しむことができるようになりました。もうすぐ還暦だもんね(笑)。仏像に激しくこころを動されたのも、やはり年齢と経験の積み上げっていう要因があるんだろうと思いました。仏像もフェイゲンさんの音楽も、時代は違うけれども同じ「アート」だもんね、、

 

それにしても、最近のウォークマンの音はすごく良いです。先回来たときも、たしかウォークマンを持ってきていたはず。その頃はもちろんカセットだったけれど、その頃は、あれで十分満足していたものだったけれど、、

 

また、近く京都にこなくちゃ! そのときは、できるだけ自分の足であるいてみたいと思います。京都のほんとうの雰囲気は、自分の足であるかないとわからないなあと思います。

 

還暦になった頃、同居人のおばさんとでもいっしょに来てみよと思いました。なにしろこれから先の人生、一緒に行ってくれるのは、このおばはんだけだろうと思うし、その人には、京都の仏像を是非見せたいなあと思うのです、、

 

*九州新幹線ができたので、博多ですぐ乗り換えて京都へ。ものすごく移動が楽になりましたね、、

 

 

 

 

 

 

 

 


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