802SDの音はとてもいい音なのだけど、どうも音が団子になってしまうときがあることは、下の記事で書いた。マエストロ村井邸の音の分離(音離れ)があまりにも良いので、そのこともあってうちのもわっとした音が気になっていたのでした。
ど~しようか、8畳のサイズをなんとかする訳にもいかないのでともかくルームチューンをするしかないなあと思いました。しかし、アコリバなんかのシートはえらく高くてとても導入できる状況ではない。
で、あればホームセンターに売ってある、お手軽吸音材を使ってみることにしました。
日曜の早朝から最寄のホームセンターに行って、あるだけの吸音材を買い占めたおやじはあたし(笑)。
という訳で買ってきたのは、厚さが違う長方形(あるいは正方形)のウレタンベースのシート。
こいつを写真のように802の壁回りに貼っていく。もともとあたしの部屋は防音用のキットを使って作ってあるから、壁がもともと吸音材なのであるので、あんまりやるすぎると逆効果になるから、シート少しづつ位置を変えながら張って音の違いを聞いていった。
このとき使ったCDはブーレーズ CSOの春の祭典の最終楽章。
ピアニシモから太鼓の連打まであらゆる音があらゆるダイナミクスで入っているのでなかなか使える盤。
部屋の上、四隅にも小さいけれど集めのシートを張った。
で、効果はどうか? 結果としてお手軽なずんだれルームチューンだけど効果は結構あった。
まず、音が団子になることはなくなった。
そうだ言うのを忘れていたけれど、吸音シートの設置だけぢゃなくて、いつものレゾナンスチップ(RC)の位置の変更で響の調整を行ったことは、うちでは必須の作業なのでした。
シートをSP回りの壁にはることで、音の分離というか音離れはとてもよくなって、オケのffでも音がダンゴになることはなくなった。それと音の奥行がぐっとひろがった。これは実に不思議な経験だった。立体感が増したかというか、よりホログラフィックな感じになった。
その上で、RCの位置調整により弦の響がもっとも美しいところへもっていく、、
そんなこんな、ある程度あたし的には満足するルームチューンができたところでした。
それと、802SDの設置の際忘れていたのが、輸送のときに使うノーチラスヘッドの固定器具。関連サイトを調べていたら、実際に設置後、音を鳴らすときは、このアイテムは取るように指示してあった。
おお、それは知らんかったと昨日、これを取り外してみたら、音がさらに自然に素直に広がるようになった。これは、必ず取らないといけないなあ。案外802SDユーザーの方で忘れている方もいるかもしれない。これは必ず取りましょう!
このような状態で昨日、音だちがあそびに来てくれたのだけど、
一聴しただけで、あらら、これはこれは、803のときとまったくちがいますねえ、、きれいな音ですね、、低音もでるし、ジャズのシンバルも飛び散るし、西野さんちのSPはこれできまりでしょ、、とのうれしいコメント、、
繰り返すけどうちの部屋そのものが、もとから防音室であるので、これくらいのチューニングでも効果があったのだと思う。ふつうの部屋だった、ものすごく難しいのかもしれない。
でも、現時点ではクラッシックの大編成を聞いても、ジャズを聞いても、一定の音量だったらとても満足してきける。
802SDだったら20畳ぐらいは欲しいっていうのはまさに正論なんだけど、8畳の部屋でもなんとか好みで音で鳴らすのにチャレンジするのも、また面白いのだと、あたしは思う、、