やっぱり一体型のCDプレイヤーのいいやつがほし~なあ、、とは言え、予算は限られているので、中古で何か良いものはないかな~と、このところ探していたのですが、どうもマランツのSA-10が、そろそろ中古でも出てきていて、まあ、クリスマス予算でなんとかなるかなあという程度まで価格もこなれて来てるみたいなので、このCDPの評価についていろいろ調べておりました。
国内ユーザーの評価もとても高いのだけど、国外(特に欧米)の評価を見てみると、国内以上に評価が高いので、ちょっと驚くほど。あるイギリスのオーディオ専門雑誌の評価では、リリース当時最高得点を得ているようですね、、特にイギリス・ヨーロッパのユーザーの評価はおしなべてものすごく高いですね、、
マランツのCDPですと、あたしも現在、JBL・マッキンシステム他で、結構使っていて、全く問題ない音なんですが、まあ、可もなく不可もなくみたいな音であって、ふつ~に使うCDプレイヤーだなあと思っておりました。日本製で本当にいいCDプレイヤーだったら、あたしのアンプがそうなので、やっぱりアキュフェーズかなあとか思うのだけど、、イギリス・ヨーロッパのマーケットには、アキュがあんまり浸透してないのかもしれないけれど、SA7やSA-10の評価がとてもとても高いことが分かりました。
で、欧米でのマランツ機器の評価とかを見ていると、必ず出てくるのが、この方、
Mr. Ken Ishiwata。 よほどのマランツフリークでない限り、この方のこと知らないオディオファンの方がほとんどではないかしらん。少なくともあたしは、今回はじめてこの方のことを知ったのでした。 YOUTUBEで「SA-10」を検索すると、この方が解説をしているいくつかの動画が出てきます。見てみると、とても流暢な英語で解説をされている。だけど、特徴のある話し方で、、動画を見てると、やっぱりこの人、日本人だわ~、、でもなんでこの人が、、、
で、調べてみると、この方、石渡健(いしわたけん)さん。芸術家的なファッションに身をつつみ、独特の英語で、マランツ機器の解説をする、この日本人の老紳士は、40年以上マランツでオーディオアンバサダーとして活躍し、特に欧米では、オーディオマスターとかオーディオ教祖とか呼ばれるほどの伝説的存在であったことが分かりました。ともかくマランツ機器の音の良さは、この方の設計(本人によると回路とかパーツとかで音を改善することで)に寄るところがおおきかったようです。
この方の詳細については、ネットで読めるので、ご興味の向きは、そちらにあたってほしいのだけど、SA-10やPM-10についても、この方の署名を入れたシグナチャーモデルなんかも発売されていたようです。日本では、リリースされなかったようですが、、それほど欧米では、伝説的な方だったみたいです。
残念ながら、石渡さんは、昨年他界されたとのこと。欧米のオーディオ雑誌は、追悼記事を多数載せていますね。
あたしが、動画ではじめて、この方を知ったときは、もうすでに亡くなられていたのですね。
石渡さんは、2019年、40年以上の関係をもったマランツを離れて、これからまたあたらしい仕事を計画されていられたようです。ある記事によると、フィリップスでDAC7を作ったフィンクさんと共同であたらしい事業を始める予定だったとのこと、、その後、すぐ他界されたのはとても残念ですね。
しかし、こんな方がいらしたとは、あたしは知りませんでした。国内のマランツのサイトとかは、この方には全く触れていません。社内事情とかもあったのだと思うけれど、ちょっと不思議、、日本的な「出る杭は打たれる」みたなことだったのかもしれません。欧米では、「出る杭は好かれます」けれどね(笑)。
マランツは、今では、デノンと同じ系列の会社で運営されているみたいですけれど、日本では想像できないぐらいオーディオメーカーとしては別格あつかいみたいです。もちろん、そのことは、石渡さんの長年の現地での貢献が多大だったようですが、、、、
ひとつの動画で
「技術的に最高のものを、手に届く価格でユーザーに提供するのが私達の仕事」
だと、石渡さんが主張されていましたが、機器の値段が天文学的に高価になっている現状だからこそ、それはとても大事なことだなと思いました。
故村井先生が、マランツのSA-10とPM-10をものすごく高く評価されていました、、いつかどこかで機会があったら聞いてほしいなあと言われていたことを思い出します。
さて、過日音もだちから、SA-10の中古があったよ~、値段もまあまあだよ~との連絡がありました。
これも何かのご縁かなあと思いつつ、自分自身へのクリスマスプレゼントとしてオーダーしました。
クリスマスまでには、来てほしいなあ(笑)。