昨日は、阪神淡路大震災の日だった。あれから、もう26年もたつのですね。
あの日の朝のことを思い出します。確か連休明けで、出勤の月曜日だった。前の晩、マッキンのアンプを消し忘れて、出勤前に灯を落として、玄関を出たら、東の空に真っ赤な月がかかっていて、不吉だなあと思いながら、電車にのって、ラジオのイヤホンで関西で地震があったとのニュースを聞きました。会社につくと、事務所のテレビがついていて、神戸の惨状が映されていました。
そのすぐあとに東京ではサリン事件があって、その夏、あたしは、東京の仕事を辞めて、熊本に帰ってきたのだった。1995年という年は、あたしのとっても大きな節目の年でした。
酒仙坊先輩をはじめ、関西の知人のみなさんにとっては、つらい日だったと思います。しかし、熊本も4月16日は、同じように地震の苦しい思い出の日があります。
朝からそんなことを考えていたのだけど、週末はオデイオやりました。
マランツのアンプPM-10がまだうちにあるので、このアンプをもう一度鳴らしてみることにしました。
先に書いたように、エレクタⅢとこのアンプの相性は必ずしもばっちりということではなくて、お互いなにかよそよそしい感じが否めませんでした。音がかちっとはまっていないというか、曖昧な音になるというか、、E-800で鳴らしたときの、じんわりとしたいい感じが、なんなか醸し出せないのでした。 もしかしたら、このアンプはスピーカーを選ぶのか?
いろいろな情報を見ると、B&Wなどの、モニター系のスピーカーをPM-10で鳴らしたときは、良いなり方をするようです。
B&Wのスピーカーと言えば、あたしは大昔の廉価バージョンではあるけれども、DM602(601ではなくて602でした、訂正)があるので繋いでみました。
DM602は、それこそ、大震災のあった翌年、96年にリリースされたスピーカー。イギリスでは、廉価ではあるが、非常に優秀であると評価が非常に高かったようです。廉価ではあるけれども、バイワイヤ対応。あたしは、このスピーカー、となり町のリサイクルショップで入手したもの。ほとんど新品で、なんでこんな状態が良いものが、こんなところにと思いながら入手したもの。
いい加減に接続します。ケーブルは、ホームセンターで買った赤白ケーブル、5メートル。これでジャンパーケーブルを作ります。音楽ソースは、ミュージックバードのジャズとクラッシック。Mバードチューナーの同軸デジタルアウトをMYTEK 192DACに接続。DACからバランスケーブルでアナログ出力、PM-10と接続します。こんな感じで、セットアップ。DM602も久しぶりに鳴らすし、PM-10も本領発揮するまで時間がかかるので、朝からノンストップで鳴らしていきます。
夕方。どうかなと、クラシックチャンネルを聞いてみます。
ん~、これは実に良いですね。このSP能率が88DBなので、アンプのパワーが必要だと思われるけれど、PM-10はなにしろ、8Ωで200Wは出るので、全く駆動力の心配はありません。ボリュームメータ表示 32ぐらいで、あたしが必要とする音量は十分に出てる(中音量ちょい上ぐらい)。
聞いてて、やっぱりB&Wスピーカーとの相性が大変良いことが分かる音の様子であります。なにしろ、音のフォーカスがびちっと決まっている。楽器の音が、しっかり出てくるというか、ぶれずにストレートで自然に出てくる。もわっとした感じがなくて、ピントがばしっとあって出てくるという感じ、、 そうして、音の混濁が無い。フルオケの強奏でも、全く破綻しない。ちょっと線が強い感じもするけれど、それだけに、音の絡みがはっきり見て取れて、これは悪くない! オーケストラが、目の前で演奏している感じですねえ。
ジャズも大変良くて、、ピアノ音の美しさ、、ベースもずんと下まで伸びる。このSPバスレフ穴があるので、スピードが遅いかなと思いきや、、ベースの音もだぶつかず、しまって、スピードも速い、、、 Mバードは、多数の音源を次々に聞くことができるのだけど、放送されたソースの音の良否もはっきりわかる。
ははあ、やっぱりこのアンプと相性の良いスピーカーは、先ずB&Wのようですねえ、、いろいろな情報を見ると、このアンプ、B&Wで音決めしているようだから、まあ、当然と言えば当然なのだけど、、、その他にも、音をストレートに伝えるモニター系のスピーカーが合うんだろうなあと思います。
エレクタⅢは、スピーカー側が音をブレンドしてくるところが多いにあると思う。先にPM-10で鳴らしたときに、すこしばかり違和感を個人的に感じていて、なにか不自然というか、エレクタⅢにしては、表現がそっけない感じに聞こえた、、、
これが、アキュのE-800に替えた途端に、変な言い方だけれども、音の行間にじんわりと出てくるというか、サムシングが出てくる、、、そんな感じがある、、PM-10だとそのサムシングが出てこない。
でも、DM602で鳴らしてみると、エレクタⅢとは違う、独特のサムシングが出てくる、、、自然で、誇張とか何もないのだけど、やはり切込みがしっかりした(解像度が高いというのか)、しかし、音のからみがしっかりわかる、、しかし、うるさいというこはひとつもない、、、う~む、、面白いですね。これがもっと最近のB&Wだったら、さらに面白いのだろうなあ、、D3シリーズとかね。
では、例えば、ヤマハのセンモニとかとPM-10を繋げたらどうなるのか? 多分、センモニがまた違うなり方をするのだろうと思いますが、しかし、センモニは重たいので、自宅にもってくるのは、ちょっとしんどい。 NS-100(百ですよ)でも鳴らしてみましょか?
さて、ともかく、週末、PM-10とDM602を鳴らしてこんで、あたしなりにわかったこと。
PM-10は、もちろんどんなアンプもそうだけど、相性の良いスピーカーを選ばないと本当の実力が出せないこと。そして、どちらかというと、音を味付けせずにストレートに鳴らす、モニター系がベターということ。 DM602という廉価スピーカーと接続しても、PM-10の音は、さすがにフラッグシップ級の音が出てきます、、
しかし、それにしても、この部屋、またものだらけになってきた。昨日、同居人のおばはんに、そろそろ断捨離しないと、あたしたちは、いついなくなるかわからないだから、そ~したら、この機械のやまを誰が片付けると思ってるの! こどもに迷惑かけないよっ! としかられました(大爆笑)。
でも、ほんとうにものを整理しないとまずいですね、、、