イギリスの方がコロナで大変なことになっていて、B&Wスピーカーも心配とか先の記事で書いたので、ひさしぶりにB&Wの音が聞きたくなった。それに依然としてマランツのアンプPM-10があり、このアンプ、B&Wとの相性がばっちりとの話もあって、大昔の廉価SPだけど、DM-602があるので、こいつをPM-10で一回ならしてみることにしました。
スピーカも大昔ということで、ケーブルも、大昔使っていたカルダスの極太ケーブル(クアッドリンク5メートル)をほんとに久しぶりに使ってみることにしました。DM602はバイワイヤなので、ジャンパーケーブルには、スナーケーブル製のものを使います。手持ちのスタンドにのせて、スチール製のインシュレーターで3点支持します。
カルダスのこのケーブル、JBLS55000を買ったとき、お店に勧められて一緒に入れたもので、結構高かった。
その頃は、オデイオ駆け出しであって、カルダスのケーブルの音の良し悪しなんかわからないから、お店の人のアドバイスだけが頼りだったのでした。
このケーブル極太で、途中であっちこっちに曲がるので、使いまわしがいいとは言えないけれど、なんとかかんとか、ジャンパーケーブルとも接続。ソースは、Mバードの放送。Mバード専用チューナの同軸デジタルアウトからMYTEK 192DACに入れて、バランスケーブルでPM-10とつなぎます。
さて、2時間ほどウォームアップして、いよいよ聞いていきます。
どうか、、、
ああ、きれいな音です。濁りが全くないというか、、DM602から、これほど澄み切った、無理なくすっと音が伸びるを聞いたのは初めて、、しかも、低音も良く沈む、、、、なにしろ,Mバードの放送の音のきれいさといったらない、、ともかくきれいなのです。そのうち、どんどん音場も広がってきて、いや、これ、全く悪くないですわ(笑)。DM602のツィターはアルミだと思うけれど、実にきれいな高音、、
インストのジャズも、ボーカルもクラッシックも、Mバードのチャンネルと変えていって、いろいろなジャンルの音楽ソースを聞いてみるけれど、どれも実に澄み切って美しい音、 これが、PM―10とB&Wの相性の良さっていうことかと得心いたしました。
アキュフェーズのアンプの音も、澄み切って美しいと良く言われるけれど、PM-10の音の透明さは、少なくともE-800を上回る感じがします。いや、ちょっとした音のにじみ具合がE-800の良さでもあるのだけど、
PM-10とB&Wの再生音は、なんというか、ちょっと白磁の焼き物みたいな感じがする、、実にピュアで濁りがなく、ぴかぴかに美しい、、一方、E-800とエレクタⅢの音は、もう少し光と影が交錯するような、、深みのある感じがする。こうは言っても、PM-10の音を批判しているのではなくて、このアンプの音の方向性がそんな感じということで、もう少しグレードの高いB&Wスピーカーとかで鳴らしたら、もっと表情豊かになると確信するのだけど、、でも、音の基本的な特徴は、あたしがDM602で聞いた分には、「高級な白磁」を想起させる、、
PM-10とソナスの相性は、それほど良いとは思えなかったけれど、B&Wスピーカーとのコンビが出す音は、実に良いと思います。PM-10は、結構ハイパワーアンプだけど(8Ω 200W)、この清楚で美しい音を聞いてると
ハイパワーアンプということ感じさせませんね、、、でも、出すときは、ハイスピードで音が立ち上がるし、低域もぐんと沈む、、、
う~んこのアンプ、しっかりじっくりつきあわないと、実力が分からないかもしれない、
巷では、このアンプの評価は相当分かれるみたいだけど、少なくともB&Wとかのスピーカーとあわせて聞けば、納得する音を提供してくれますね。
カルダスのふる~いケーブルも、この音の良さに貢献しておりますね。試しに、ちょっとだけ、ケーブルを赤白ケーブルに替えてみたのだけど、あまりのも音が濁ってしまったので、すぐカルダスに切り替えました(笑)。
カルダスのケーブルも、とても良いケーブルということが、分かった、、これからまたつかおっと!
さて、この簡易システムだけど、日を追うごとに音がよくなって、相変わらずMバードの放送あれこれを聞いているのだけど、なにしろボーカルものが、ものすごく良くなった、、いや、聞きほれるほど、、やっぱりPM-10の音の特性は変わらないけれど、ボーカルは結構官能的な雰囲気を醸し出してくれますねえ、、
DM602も、評価が高かったことも、全くうなづける、、、今のD3シリーズとかは、もっと良いとのこと、、
一度は聞いてみたいものです、、、