今日はクリスマスイブ。
音もだちのみなさんは、どんなクリスマスを過ごされていますか?
当地は、今、寒くって、雪がちらほら舞うというクリスマス。でも、こんなクリスマスは悪くないです。
さて、バクープロダクツを再訪してから、もう2週間以上も経ちました。やっと今年の仕事のほとんどが終わったので、いよいよ書き出しましょう。
ナガイさんから、あたしのプリアンプのオーバーホールが完了したとのメールがありました。そのメールに、スピーカーをフルレンジの平面バッフルに変えたので聞けますよとのメッセージが付け加えてあったので、おお!これは是非聞きたいと思いつつ、BP新事務所を再訪したのでした。
こんにちは~と試聴室に入ると、、目の前にど~んと平面バッフルスピーカーが置いてありました。
お~これ、どしたんですかあ?
と聞くと、
実は、40年ほど前に、バクーンで作ったものですよ。スピーカーも自作の励磁式、、平面バッフルも自分で設計して、腕の良い建具屋さんに作ってもらったのです、、だから、これは、世界でひとつ、ここだけでしか聞けませんよ。
とのこと、、、
ひええ~こんなのあったのですねえ、、全部自分で作ったんですねえと、まじかで見せてもらう。フルレンジスピーカーセンターは真鍮で作ったものとのこと、、、樫の木だったか、、忘れたけれど、MDFとかの集成材ではなくて、生の木で作られていて、とても美しい、、、
早速音を聞かせてもらいます。
アンプは、あたしのOH済のプリアンプ == PRE7610 とパワーは、SCA7511、フォノイコは、新設計のバージョン(近くMJ誌経由でキットとして発売予定)、アナログプレイヤーは、前回と同じジャスミン製、カートリッジは、デノンDL103というラインアップ。デジタル系は、SATRIーDACからプリへ。
先ずは、デジタルでジャズとクラッシック 、、
う~ん、前はスピーカーがテクニクスのSB5改造だったのだけど、そのときとイメージが大分違いますね。平面バッフルやっぱり音がややこじんまりした感じがあります。しかし、とても20センチフルレンジとは思えないほどダイナミックレンジが広い。
うちのフルレンジスピーカーよりも高域が伸びている感じがする。ナガイさんのお手製で、しかも励磁式ということもあってか、ふつうのフルレンジのイメージに収まらないですねえ。平面バッフルもいい感じで、低中音をゆたかに出してくる。
では次に、アナログを、、、しかし、このジャスミンのプレイヤーかっこういいですねえ。プラッターを磁石で浮かしているとのことで、軽く上から押してみると、ふわっとした抵抗感があります。リニアトラッキングアームもありますが、こちらは、まだ調整中ということで、今回は、通常のS字アームで聞かせてもらいました。こちらは、ダイナミックバランスで目盛り回して針圧を調整します。
先ずは、ミュンヘンで買ったという女性ジャズボーカル(45回転)、、、う~ん、先回と同様、このシステムやっぱり非常に鮮烈な音ですねえ、、、次のクラッシックも何曲かかけてもらう、、
ここで、ナガイさんが、実は、このバッフルスピーカーには、低音を調整するためのアダプターが用意してあって、これを付けて聞いてみましょう。
と写真のような背面に取り付ける箱状のカバーをわっせわっせと、あたしも手伝って付けました。
裏面アダプター無しの状態
アダプター取り付けたところ
さて、音はどうか、、 先ほどと同じジャズアルバムをかけてもらう、
うあ! 音は全く違う! 変わりましたね。アダプターがあった方が、ずっと良いですね。アダプタ無しのときは、やはり音がいろんな方向に延びていってしまって、やや散漫な印象があったけれど、いや、このアダプターをつけると
音に色・艶がのって、しかも低中音の厚味がぐんとまして、、音全体のバランスがとても良い、、
これは、もう先ほどの平面バッフルの音と全く違いますね、、、ということで、アダプターを付けたままの状態で、さらに聞かせていただきます。
う~んやっぱり、アダプタ付きの音は、なんともすばらしい、、楽器の音がとても自然に感じられる、ピアノ音はまさに絶品! オケの音も実に自然、、、これはあたし好みだなあ、、
うちのシベリウスと比べると、こちらの方が、もっと解像度が高くて、きりりとしまった音、、だけど全くきつくない、、とてもナチュナル、、、
それじゃ、カートリッジを変えてみましょうか、、
とナガイさんが、DL-103から、ジャスミンの高級カートリッジ陶磁器シリーズに交換、、、
この陶磁器シリーズの詳細はこちら Jasmine ジャスミンオーディオ MCカートリッジ B&W 陶磁器シリーズ "TURTLE" – ExAUDIO (exclusive-audio.jp)
針圧など調整して、さて、聞いてみましょう、、
おお! これは、もう全く別物! 陶磁器カートリッジでアダプタ付きSATRI平面スピーカーから出てくる音は、いやあもう、こんなアナログ音聞いたことがないと感じるほどの鮮烈さ! 音がもう活き活きとして、ぴちぷち跳ねて、、
う~んとかうなっているうちに、そろそろ帰らなくちゃいけない時間、、
最後に、大昔のクラシック盤を聞かせてもらます。
これなんか、50年代の録音なんですが、、もうなんとも新鮮な音、、とても60年以上も前の音とは思えないほど活き活きと音がよみがえります。もう、これはタイムマシーンですねえ、、
この盤も、HO店で100円で手にいれてたものですよ。もちろん、しっかりクリーニングしたけれどね。
とナガイさん。クリーニング方法も教えていただいのだけど、それについてはまた今度、、
いやあ、それにしても、SATRI平面バッフルスピーカーと、最新のSATRI機器、、さらにジャスミンの陶器カートリッジで聞くアナログの音は、、ほんと、、前にも言ったけど、ハイレゾ的なアナログの音ですね!
デジタルも良かったけれど、このアナログの音を聞かせていただくと、もっともっとアナログを聞きたくなってしまいますねえ、、、
ということで、今回は、SATRIオリジナルの平面バッフルスピーカーで聞くアナログに仰天いたしました。
SATRIの今の音聞きたいという方、、、BP社のHPから、ナガイさんに連絡とって予約してくれればOKですとのことです。
Bakoon Products / SATRI Circuit Laboratory (bakoon-products.com)