マエストロ村井の新刊を読み進めていく、、、この本、サブタイトルに「格闘編」となっているが、まさに今回は村井さんのオディオにおける飽くなき追求・格闘録が満載なんである!
で、第一部はアナログ格闘編!
もともと廉価プレイヤーを買ってきて、音が予想以上に良いもんだからって、もっと良くするんだと、各種アクセサリーを取り付けて、音はさすがに良くなったけど、プレイヤーの値段よりアクセサリーのそれが高くなったっていう、実にいい話(笑)がある。
そ~なんだよな、は~は~いって無我夢中でやっていると、なんというか、はたから見れば本末転倒なんだけど、本人は実にしあわせ!だなんてことがあるんだよな。
これこそ、村井さんが本の冒頭で言ってる「オディオファンひとりひとりが紡ぎだすストーリー」のことであって、まさに筆者自身のそれが書いてある。
んでもって、またまた紆余曲折あって、結局、みなさんご存じの愛機アコーステックソリッドを手に入れるんだけど、その後のカートリッジの話、セッティングに悪戦苦闘したこと(奥さんとのかけあい漫才みたいなダイアローグが愉快!)、フォノイコの選定で悩んだことなど、あ~ら~あたしと同じようようなことしてるんだあ、評論家の先生はなんでもすいすいこなしてるってことでもないんだあと、安心したり、共感したりすることしきり(笑)。
本はアナログの次にPCオディオの移っていくだけど、こちらも苦戦ぶりもとても面白い。こちらの感想はまた次回に、、
ともかく、前の本とも一貫してるのは、村井さんが一オディオファンとしてのドラマを書いているというスタンス。だからこそ、一人の趣味を同じくするものとして、この本に共感できる。そんなことでこの本が売れているのではないかしらん。
いつも書くけど、オディオ雑誌とかをほとんど読まなくなったのは、それらがカタログ雑誌みたくなったから。昔は評論家その人の、なんというか生き様みたいなものが紛れ込む記事が少なくなくて、面白かったのだけど、、、
しかし、村井さんの本は「人間ドラマ」みたいな様相があって、他のえらい先生とは一線を画している。それがこの本には満ち満ちているなあと思う、、
そんなこんなで、あたしもLP-12をひっぱりだしてきて、ただいま鋭意調整中なんだけど、村井さんの葛藤がよく分かる、分かる、、
だってえSMEのアーム調整なんて、ふつ~だったら無理、無理ですよ。あれ、見ただけで、お手上げというような作りではないですか(笑)。なんとか、資料とか情報を集めてやったですけど(笑)。
あ~村井さんもこんなこころもちでやってたんだろうなあっていう、共感ありますねえ、、、そうなんだよアナログって結構大変なんですよねえ~。
そんなこんなで、手持ちのジャズLPをLP-12でかけて、、やっぱりもう少し調整せんといかんなあと思いながらも、リンならではの音で聞くベニー・ゴルソン カルテットはやはり格別、格別!
しかし、このジャケット中のゴルソン、なんかたのしそ~だなあ、、
さらに村井さんの本を読み進める、、、