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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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SATRIのヘッドフォンアンプ

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SATRIのヘッドフォンアンプもそろそなじんできた頃なので、その音について書き始めたい。


大体において、最近のSATRIの機器の音の良さには驚嘆すべきものがあるのだけど、このヘッドフォンアンプもそのひとつだった。


使用するヘッドフォーンはゼンハイザーのHD-800。こちらもエージングは十分。


このHDAだけど、他の機種には多分絶対ないだろうと思えるのが、ヘッドフォンの出力に「電圧系」と「電流系」の2種類あるということ。写真を見てもらえばわかると思うけど、2系統のジャックがある。



西野和馬のオーディオ西方浄土パート2


バクーンで聞かせてもらった時は、AKGとベリンガーのヘッドフォンだったのだけど、その時は、電流・電圧の音の差はあまりなかったように感じた。


だけど、うちのゼンハイザーだと、このふたつの音の違いは歴然。圧倒的に電流の方が良い! 情報量、解像度、ダイナミックレンジ

音の艶、響、すべてにおいて良い。もちろん、何も知らずに電圧系だけど聞いたいたら、こちらの音だって実に大したもの。しかし、電流系に比べると、やはり音がちょっと狭く、ともかく空気感が狭いというか、電流系聞いた後では、ちょっとつまった音に聞こえてします。つまりそれほど電流系の音が良いということですよ!


細かい理屈は分からないだけど、うちのアキュのRCA出力で普通に接続しても電流・電圧ともに使えるので、不思議なんだけど、

もちろんSATRIのDACを持っていれば、SATRIリンクで完全電流伝送が可能になるのだけど、まだそこまでやってないです(笑)。


マエストロ村井は、ヘッドフォンにおいては、コンデンサー型が一番いいのではと言われている。あたしも、随分長くSTAXのヘッドフォン(真空管ドライブアンプ付)を使っていたので、あの繊細さは、他のダイナミック型には出せないだろうと思っていた。



西野和馬のオーディオ西方浄土パート2


でも、このHDAの電流出力系の音を一聴して思ったのは、あれれこれ、コンデンサーの音バイ!ということ。


でも、あのうちのコンデンサーでは、出なかったエネルギーが十分に出ている。こ、こりは!いったい何なんだ!という感じで、電流系固定でエージングに入ったという次第。


SATRIアンプはエージング必要なんだけど、やっぱりこのHDAも1週間ぐらい通電しないと本領を発揮してくれない。1週間後、音はさらに練れて、実に麻薬のような美しさ。中身は真空管じゃないのかと思わずシャーシをばらしてみたくなるような美音なんですね。


ジャズとかメリハリの利いた音がお好きなら電圧がおすすめ。倍音とかの附帯音がちょっと弾いて、中心の音がばーんと出てくる感じだから、あたしもこれでMJQ(マンハッタンの方)とか聞いたら、実によかった。


何回も言うけど、電流の音知らなきゃ、電圧の音で十分に満足できる音質ですよ(笑)。


使用しているケーブルはインフラノイズのリベラメンテデス! 今のところクロック系の音はまだこのアンプでは聞いていない。


という訳で、まだまだこのレポートとは終わらない。




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