台風12号の影響は、風がつよいなあ、雨がふつうに降ったなあというぐらいで、ほとんど影響がなくてよかったです。
という訳で、最近だいぶ追い込んだEQ調整をさらに進めることにしました。
今回使ったCDソースは、レコード芸術の付録にいつもついてくる音源サンプルCD。批評されたメインの曲が3~4分ほど、抜粋されて録音されているもの。だから、交響曲はもちろん、オペラ、室内楽、声楽、器楽、クラッシックのほとんどのジャンルがいろいろな録音で入っているので、調整用の音源として、あたしは良く使っているものです。
メインアンプをアキュのP-7100に代えて、音場補正をフラットモードにして、そこから、この2週間すこしづつ追い込んでいった訳です。DG-58の調整とSAロジックのボードを並行調整していったということですね。
そうして、昨日、なんとか満足できるレベルまで追い込むことができた。つまり、上の付録CDのほとんどの録音を十分満足して聞くことができたという訳です。そのカーブはこれ。
緑の棒グラフみたいなのが、フラット補正後のデータ。こいつを下に赤で描いたのがEQカーブです。前の記事を見た人は分かると思うけれど、前はものすごい山谷の高低差が激しいEQを描いていたのだけど、今回はフラット補正値とほとんど変わらない程度の高低差になっている。
最低域付近は、ごらんのとおり、ステレオサウンドで柳沢さんが提唱していた、SPに負担をかける帯域はすべてカットしております。
で、上の補正をかけた音は、全体的に弾力がある(もちろんP-7100の持ち味ということもあると思うが)。とても自然な感じで出てくる。音場が広がった(上下に)。そして何よりも好ましかったのは、オケのフォルテシモでも、前みたく阿鼻叫喚にならなくなったこと。
大太鼓の音も破たんすることなく、実にうまく低いところから出てくる。フォルテシモのバランスのとれた自然な音の様子には、うれしくなってしまう。これこれ、これが欲しかったのだった!
ジャズも同様で、ベースの量感は充分なのだけど、決して破たんしない。ジャズのシンバルも鉄粉感も良い塩梅ででてくる。中域の厚みのある音はジャズ好きにはたまらん!
もう少し音全体になめらかさが欲しいと思うが、それはまた、これからの課題。
というわけで、いろいろあってけれど、なんとか調整のコツをつかんで、追い込むことができました。特に声楽などの広がりと分離と温かみは、今までは聞かれなかった。8畳程度のスペースだと、DG-58の導入は、音楽を気持ちよく聞くためにはとても有益だと思う。