昨日、時間があったので実家ジャズ部屋をおそうじ、音盤の整理とひっさしぶりに機械の調整をした。
で、いろいろとアナログを聞いたのだけど、もらったり買っておいて今まで聞いてなかった盤を回してみることにした。
で、あまりの演奏の良さに驚いたのがこのLP!
1982年のライブ録音でジョージ・シアリングとメル・トーメの演奏。
これが実にすばらしい。
メルトーメと言えば、毎年、クリスマスの時期になると聞こえてくる人なんだけど、ジャズボーカリストの実力というと、まだあたし的にはよくわかっていなかったというところでしたの。
だけど、この盤(B面)の最期の曲「バードランドの子守歌」はすごい! この曲はシアリングの手になるものらしくて、歌いだしは彼、、その後、メルトーメが受けて歌うのだけど、その後のピアノとボーカルのからみがすごい。
バッハの平均律みたいなフレーズをピアノが繰り出す。それを受けてボーカルも受けてたつ。ボーカルの音程が確実で、しかも自然な声の伸びが実に気持ちよい。しかもスィング感がく~ったまらん!
全曲中の白眉であります!
この盤調べてみたら、82年のグラミー賞を取った名盤なんでした。
ふと思えば、あたしが下で紹介した高中正義なんか聞いてふらふらしていた頃、この盤がリリースされてたんだなあ。
そいつを30年以上も過ぎた、今、聞いているっていうのは、実にまたオディオの不思議なところであります。