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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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ブルックナー交響曲8番 カラヤンと DG-58の音楽性

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朝6時過ぎからひさしぶりに自転車に乗りました。


おっかあのお命日だったので実家まで、いろいろと寄り道して40キロほど走りました。ん~やっぱり体動かすといい気もちですねえ。


さて、昨晩はずいぶん涼しくなったので、ではメインシステムでなんか聞こうと、インフラノイズのPCオディオシステムでHDDのファイルをいろいろ見ていく、、


おお! カラヤンVPOのブルックナー交響曲8番! これを聞こう! なぜならば、DGー58で音場補正をかけない前は、この盤はうちの音楽室では鬼門、、、





静かなところはいいんだけど、フォルテシモになると阿鼻叫喚、カオス! うるさ~い、うるさ~い、え~もうやめんか!


みたくなったのだけど、音場補正した後は、どう聞こえるのか、再生してみたくなった訳です、、


で、最終楽章を聞いてみました。


これまでうちのシステムではでなかった音でした、、


いつもいうけど、フォルテシモでも音のバランスがくずれず、音楽の構成がきちんと出てくる、、


そして全体の響が美しい、、、


音場補正した後で、はじめてこの盤を聞いたのけど、とても大きな発見があった、、


この盤では、カラヤンが音楽をヴァントみたく、大きな構築物をつくりあげるという感じではなくて、場面ごとにうんと表情をつけて、音楽全体をオペラみたいな、なにか大きなストーリーを作るような仕上げをしていると感じた。


しかも、音楽に対する、なんというか、思い入れが深いなあと感じた、、、下に書いた、ショスターコヴィッチの交響曲では、感じられなかった愛情というか、そんなものが、このブルックナーでは感じるなあ、、


この盤はカラヤン最晩年の録音になるのだけど、そんなこともあって、このような音づくりになったのだろうか、、オケがVPOってこともあったのかもしれないなあ。


なにしろ、DG-58での音場補正とイコライジングで、、メインシステムの音はこれまでになく「音楽的」になっている。


オディオ的に言えば、DG-58無しの方が音のメリハリとかパワーとかが野放図に出てきて、ドンシャリとかどっか~んっていう爆音が出て、そんな音が好きな方にはあわないと思う。


音全体のバランスを整えると上にも書いたけれども、逆に言うと音の粗野でカオス的な部分はコントロールしてしまうことになるかもしれない。


だけども、その代わりに得られる音の響とか、全体構成の明瞭さとか、いちいちの楽器の質感とか、そういうのがDG-58を入れないと、浮き上がってこないのですね、


だからオディオ的に言えば、そんなにギンギンにいい音ではないのかもしれないけれど、DG-58がもたらしてくれた「音楽性」は、音楽好きのあたしには、かけがえのないものです。


それにしても、あたしは、この盤で何を聞いてたんだろ、、こんなに美しいブルックナーだったなんて、わからなかったなあ、、



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