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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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いろいろ思い出しながら、、

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今日から10月、、、



いい音楽をいい音で聞いていると いろいろ昔のことを思い出します。


昨日は午後から雨になって、ちょっと早めに帰宅できたので、一杯やりながら相変わらずHPA-Z1ESでジャズなど聞いておりました。


あたしが26歳のころ、一番はじめに努めた会社は、なんとも水が合わなかったけれども、自分なりにがんばってた、、、


親会社みたいなところがあって、こちらの営業担当のおじさんふたりと、一緒に顧客先を回って新人トレーニングぢゃ!ということになって、しばらく、26歳のあたしと、40代のおじさんふたりと、関東圏内の顧客をあちこち回ったものでした。


おじさんのうちひとりは、苦みばしったプレイボーイ風、もう一人はどう見てもどんくさい、見た目ちょっとタコ風、


ある日、タコ風のおじさん二人で出かけることになりました。

途中、おじさんは、うちが近所だからよっていくか~?とか言って、あたしを自宅に連れていってくれました、、、


一戸建てだったけど、2階屋の小さな、そんなに贅沢な家ではなかったなあ。おじさんは、あたしを8畳ぐらいのお茶の間に通して、お茶を出してくれて、、、話し出した、、


おれはね、田舎から出てきて、何回も会社を変わって、40前にやっと「天下の○○社に入社」できたんだ、、大変だったよ~。

でもな、がんばってやってきてたから、なんとか天下の○○にはいれて、こんな家も建てられた、家族もなんとか無事やってられるんだよ、、お前もがんばれば、おれみたくなれるからなあ、、わはは


その後、おじさんとふたりでタクシーにのって、顧客先にあいさつに行った、、


次の日、こんなことがありましたよ~って課長に話をしたら、あ~あのふたりはね~天下の○○ではね~窓際なんだよね、、窓際でひまだから、西野につきあってくれてるんだよ、、そういう意味では西野と一緒に出かけれらてありがたいんだよ。


とニヤニヤとタバコをふかしながら教えてくれた、、、


その後、あたしは転職して、全く毛色の違う業界で働きだしたから、あの おじさんと会うことはなかった。


あの頃、40代後半ぐらいだったから、もうとっくに定年していられるだろう、、まだ、あのこじんまりした家で暮らしていられるのだろうか。メガネをかけて、ちょっと髪がうすくなった、人のよさそうな、あのおじさん(名前も覚えていないけれど)、、なつかしいな~


おじさんは、あの日、まだ若造だったあたしに、自分のがんばった人生を自慢したかったんだろうと思う。そして、まだ右も左もわからなかったあたしぐらいにしか、胸はって自慢することができなかったんだと思う、、


あたしは、おじさんが、今も とおい空の下で、、ささやかながらも自分の人生に誇りを感じながら、元気で毎日を、あの家で過ごされていることをこころから願います、、


あの頃あたしは、、まだオディオに目覚めてなくて、下宿においていたのは、中学校のときおっかあに買ってもらったビクターのシステムコンポ、、フュージョンやロックを聞いていたものだった、、、


んなことを思い出しながら、流れている音楽はエンリコ・ピアラネンツィの美しいジャズピアノ、、、


今や、あたしも、あの頃のおじさんの歳をとっくに超えてしまった、、おじさんみたく、ささやかだけども、確固として誇れるものが何かあるだろうか、、ん~っ、、


外は雨が強くなってきた、、
















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