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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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内向的? 外向的?

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今日から3月、、今月もよろしくであります。



ブラタモリっていう番組が気に入ったので、過去の番組を動画とかで観ています。ずいぶん前の秋葉原編というのがあったので面白く観ておりました。最後の方で、タモリが真空管ラジオにはんだ付けしながら、実は自分は内向的でオタクなので、毎日陽気に気楽に仕事しているように見えるけど、実は苦しくて大変なんでよ~と冗談まじりに告白していた(笑)。


なるほど、自分もそ~いうところはあるから、本当に大変だよなあと思わず笑ってしまったのでしたが、、


さて、音もだちのところのウッドホーンの音に驚いてしまって、うちのB&Wの音と比べながら、オディオっていったいなんだろうなんてつらつら考えている今日このごろなんですね、、


過日、うちのメインシステムでひっさしぶりにチェリビダッケのCDを聞きました。ベートベン交響曲第3番。あまりにも有名すぎて逆にめったにかけない曲ですね(笑)。





トレイに入れて、まわすと、音楽がはじまる前のホールの空気の動きと観客の静かな動きなんか感じられる、、そうして、チェリならではの巨大なんだけれども静謐な音づくりでのベートーベン、、

リズムを強調して、音楽を推進さえていくというものでなくて、音楽全体を美しく響かせて、ベートベンなんだけど、ブルックナーみたいに聞こえるという、、実に独特の解釈、、


でも、やっぱりこれがチェリの音楽なのであって、こういうのが好きなあたしたちチェリ好きにはたまらないのであります。


うちのメインシステムだと、、ピアニシモからフォルテシモまで、全く破たんすることなく、つまり十分にあたしのイメージにそってコントロールされていて、聞いていてだんだんと音楽の中へ中へと入っていくような、、


聞いている音楽と音は充分に外へ出てきているのに、自分の聞き方は、内向的な感じになりますね、、


ジャズでもおんなじ、ジャズのパワーはきちんと出してくれるけれど、やはり、それはあたしのイメージあわせてコントロールしてあるので、のれるなあ~というジャズも、どうも内向的に音楽の内側にはいって聞いてるような感じがします、、耽美的とでもいうのかな。


一方、音もだちのウッドホーンは、聞いていて、内向的になることはなく、ともかく音が響が空間に解き離れ、広がっていくので、つまり音が外向的な感じがする。何回も書いたけれど、このホーンで聞いていると気持ちがほぐれてくる、、


B&Wでは、気持ちが音楽の中に入っていく、、聞いてるとまるで音楽の内側から聞いているような感じになる、、


それでも、クラッシック音楽については、あたしはB&Wの音=うちのメインシステムの音が好きですね。それは、あたし長年の調整の後、なんとか到達できた音だから、当たり前ではあるんだけど、、


B&Wがクラッシック音楽の録音モニターとして、ずいぶん前から使われていたようだけど、クラシック音楽そのものが、どちからというと内向的なヨーロッパの音楽なんだろうから、性格的に内向的なB&Wが使用されたというのは、彼の地のモニターとして使われたというのは、なんというか文化的に整合性があるんでしょうね、、


でもね、やっぱりヨーロッパの音楽とかチェリの演奏とかばっかりを聞いていると ここが病んできますでしょ、、


だから、音もだちのもってるようなホーンで、前向きなジャズなんかを聞くのは、こころのバランスを取るっていう意味でも必要なのかもしれませんね。


上のタモリの話ではないけれど、人間には明暗がある、、あたしにだって若干明暗はある、、オディオにだってそういうところがあるんぢゃないか、、 だけども、どちらも美しい、、明るい美しさと 暗いうつくしさ、、 


バランスととってなんとか正常に生きていくところが、人生実にむずかしい、、


また愚考でありました、、






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