Quantcast
Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

今のタンノイ Reveal 402って! これはすごい!

$
0
0

夕ご飯をたべて、スターリングと真空管アンプでクラッシックを聞くのは大変楽しいひとときであります。昨晩はチェリビダッケのCDを何枚か聞いて、、あ~これはいいなあとまったりしておりました。


しかし、さて、マエストロ村井が絶賛しているタンノイのモニターSP Reveal402(これ以降402)の音もじっくり聞かないとなと、こちらを鳴らしてみました。





ソニーのHDDプレイヤーにはバランスアウトがあるので、カナレの5メートルバランスケーブルで402と直接コネクトします。プリがないので、402の背面にあるボリュームで音量調整。


適当なスタンドがないので、NS100M(百ですよ)の上に置きます。このSPも頑丈なつくりなので、スタンドとしても十分役割果たすぢゃないか! 


402はSP本体に電源とアンプが内臓されているから、パワードアンプなんだけど、ひろく言えば、モノアンプ構成になる訳ですね。


L・Rの402それぞれかを付属の電源ケーブルを接続、中村トランスのタップから給電します。


さて、音はどんなもんでしょうかね、、、


先ずはHDDにWAVで入れているこの盤。なにしろ怒涛のドラムス、ベース、ピアノの超優秀録音なので、いつもチェックにつかっております。特にトラック7の「タイムアウト」は、もうすごいドラムソロがあるので、SPの能力を聞くには大変良いです。




で、聞いてみた。驚いた! なんですかこれっ!?

多分非力なSPでは十分にこのトリオの音を再生できないと思うだえど、ドラムスの音は実にパワフルに、シンバルの粉感も十分に、そしてピアノの音は太く、しかし、繊細に美麗に、、、ベースはどこまでも太く、豊かに、深く、、


ええええっ! こりは何!?


B&WのSPでも十全にこの盤を再生するのは、ちょっときびしいものがあるというのに、、いとも楽々と402は演奏しております!


いかんいかん、、何かの間違い、気のせいかもしれないとおもいつつつ、、


B&W802Dが地震で大破する前から良く聞いていたGピーコックのこの盤を、気を取り直してきいてみる、、




あああああっ! なんぢゃこれ! ECMの繊細な録音だわ、、てのが一聴してわかるっ、、、そ~いう全体の雰囲気が出てる、


そうして、ピーコック翁のべースが深くしずみ、空間に倍音が広がる、、ピアノとドラムスの音は高く、そして美麗にしんしんを響きわたります、、もう、全体がクリアー、透明、、、


B&W802と比べるというのは、ちょっと気まずいけれども、、大破前の802の音を100とすれば、80から90は充分いけてるとあたしは思う、、サイズが違うから、そこは乗り越えられないけれど、、

マエストロ村井みたく、いろいろ工夫すると、相当なレベルまでいくかもしれないなあ、、やるかやらないだけだろうけど、、


こりゃなんぢゃ!? いやいやまてまてジャズとかいいかもしれんが、さすがにこのサイズだとクラッシックは無理でしょ~といいながらHDDの中から、イギリスものがいいでしょ~とか言いながら、Rヴォーンウィリアムスの交響曲から何曲かかけてみる。プレヴィンが大昔LSOと入れたやつね、、


ああああっ、、すばらしい。もちろん小さいので、スターリングみたいな広がりとタンノイ独特の響はないけれども、、細かい楽器が浮き上がって、その表現も実によく伝わってきて、弦の音ももうなめらかで、全体の響もウエルバランスで、クラッシックも全く問題ない、、


そうね、、ものすごく極端ないい方してもよかですか?


すんごくいいマッキンのアンプをモノ構成で接続した、ものすごく良質の音楽性のゆたかなモニターSPをならしている、、


感じとでもいうのか、、


音調はあくまであたたかく、柔らかで、、澄んだ音だし、上のようにジャズをぐいぐいならすパワーも十分だからなのです。しかも、上から下まで全く過不足なる音がでる、、MC-500とかC-34で鳴らした最近のJBLとか(エベレスト)とかは、こんな音調で出てくるからなあ、、


こりは、、いけません! 音楽に浸れる音! 


ウィントン・マルサリスの初期盤を聴いてみたけれど、これもいいわ! ウィントンの絶頂期のペットのイメージあふるる、スリリングな演奏を聴いて、おもわず いえぃ!といってしまいそうなほど!


この音をいわゆる順当にオディオマニア的に出そうとすると、、、何十万円かかかる音だと思う、、


スターリングの響は独特です。タンノイ独特の美麗な線的な音であって、それが絡み合って作る、、あの音調・音場・響はもちろん玉のアンプの力もあいまって、、402には出せません。これはスターリングというか、タンノイ本来の音づくりなんだと思います。





402の音は、上に書いたように現代のモニターの音ではあります。だけど、音全体が柔らかくてあたたかい。しかも澄んでいて、

美しい、、、こんなのが、3万ちょっとだなんて、これはあんまり人には言えないです。





あたしの尊敬する酒仙坊先輩なんかが、この音を聞かれたら、そくざに研究の対象とされて、さらに音をグレードアップする研究を開始されるのではないか、、なんて思うほどの良さです。


しかし、あたしはにわかに心配になってきたぞっ! マエストロ村井のことです。このSPを強烈にプッシュされるのは、もう全く賛成なんだけど、回りの人からいろいろ言われないかなあと老婆心でありますが、、、


なにしろ、上のことは、あたしの個人的な感想でありまして、他の人がきいたら、なんだあ~という感じなのかもしれません。マエストロ村井とあたしの好みが似てるっていうことだけなのかもしれません(すんませんマエストロ)。



しかし、伝統的なブリテッシュ音のタンノイと、、伝統を継承しつつも現代的なタンノイ402の音の狭間であたしは、いったいど~すればいいのお!


だけど、しかし402はいい、、


たしかにこのSPでミュージックバードを一日流して、ゆっくりお休みを過ごすのはいいかもしれない。


あっ、そうだたった今、ミュージックバード加入しましたからねっ!

来週は自分でアンテナ設置工事します!


というわけで、余震もへってきて、楽しい週末なりそうなんです。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

Trending Articles