ずいぶん前にマエストロ村井とお話しさせていただいたとき、自分がFALのスピーカーを入れるなんて考えもしてなかったのだけど、なぜか話題がFALになって、マエストロが
西野さんがもってるSATRIの小さいアンプあるでしょ。あれでFALが鳴ると思うよ、、
とつぶやかれたのだった、、
そのマエストロ村井の予言めいた言葉をなぜか長いこと覚えて、そうしてあろうことか、今眼前にFALのSPがあるので、さていよいよ予言成就か、空振りか(笑)、ためすときが来たと、あたしはソファで惰眠をむさぼるオディオ犬ソラに向かってつぶやいたのだった。
さて、おもむろに玉のアンプとアキュのプリをしまって、久しぶりにSATRIの器機群を取り出してセッティング。もちろん、ソラは現場監督に専念(笑)。
メインアンプはSATRI AMP5520。これは出力20Wなのだけど、フルOSコン使用でとてもきれいな音がするアンプ。プリはPRE-7610、これを使うと音のディテールが出て、しかもエネルギー感が増す、、DACにはDAC-2000。DACはインフラノイズのGPS-777でクロックリンクする。音源はCECのTL-3L(こちらもワードクロック入力)とミュージックバードのチューナー(同軸出力)。
SATRIの器機はすべてBNC仕様のケーブルで接続して、電流伝送モード(SATRI LINK)にする。
4、5年前、AMP-5520でB&Wの小さいSPを鳴らしていたとき、ムジカライザーを使ってみたことがあるのだけど、あまりの効果=音のリアリティが倍増!にびっくりしたことがあった、、
それで、今回はアンプ側にもSP側にも、ムジカライザーを使うことにした。300Bのときを状態は同じで、SP側に1ペア(出力用)、そうしてSP側にはバイワイヤ使用として上・下端子用に2ペア(入力用)を使用。
先ずはミュージックバードのチューナーを48KHでリンクさせ(インフラノイズの専用アダプタを使用)、信号をDAC-2000に送る。
そうして、電源ON。しかしSATRIの器機も安定するまでやっぱり1時間は必要なので、この間、犬とあそぶ(笑)。
さて、本格的に試聴開始。ミュージックバードの良いところはさまざまなジャンルの音楽(SLとか水の音とかもあるけど)を高音質で流すことができるので、試聴とかエージングにものすご助かる。
クラッシック、ジャズ、ボーカルとお気に入りのチャンネルを聞いていく、、
音はね、、実に良いです! 色艶のある球のアンプの音を聞いた後だから正直期待してなかったのだけど、、ある意味、玉のアンプには無い魅力満載なのでした。
先ずはエネルギーが違う、、玉アンプでもムジカライザーのおかげでずいぶんと中低域の量感が増したのだけど、SATRIだとFALがぶいぶい言うのです(笑)。
耳タコCDでジャズベースを聞いてみたのだけど、、、ああ、アキュでB&W802を鳴らしていたときと同じような量感! こりは、すごい! 玉ではでないちからであります!
弦の音と響も良いです。ただし、300Bの色艶といった独特の美音は出ません。これは出ません。クリティカルに聞くと、SATRIの弦の音と響は美しいけれども、やっぱり玉にはかなわないところがあります。300Bと比べると、やはり少し粒子感が強いという感じがある。でも、これはたぶんケーブルなどを吟味していくと改善されると思います、、
全体の音からみると、通常に音楽を楽しむときは、SATRIでもうハッピーです(笑)。
FALがこんなに活き活きと躍動感をもって鳴るのははじめて!
FALからこんな分厚い中低音が出るなんて、はじめての経験です。
そうか、、FALはまだまだよく鳴る可能性をもっている、追い込めば、追い込めだけ、よくなるスピーカーなのだということが、SATRIでドライブしてよく理解できました。
なるほど、SATRIでこれだけいい音がするのなら、小さくても良いアンプがあれば、いくつか他の器機を整理して、本当に気楽に、しかし「いい音」で毎日音楽を「楽しめ」るシステムにできないかなんと考えはじめました。
そしたら、おお天啓が来た! 早速動き出しました。その話はまた次に、、
しばらくは、、SATRIで鳴らします、、マエストロ村井の予言は成就したのでした(笑)。
FALとSATRIの相性はばっちりです。
(部屋はもちょっと今片付いているので、次回アップしますね)