日曜日。早朝の犬の散歩から帰ってきても、外はまだ暗い、、
帰宅するとすぐオディオに灯を入れて、先ずはコーヒーコーヒーとかいって、フィルターと粉でコーヒーをいれます、、
ずいぶんとすずしくなってきたので、窓は占めたままで十分。しばらく犬とテレビのニュースをみております。そのうちコーヒーのいい香りもただよってきて、オディオもあったまったでしょ、、
さて、ぢゃ音楽聞こうかと、犬といっしょに音楽室に、、
何聞こうね、、CDじゃなくてHDDプレイヤーで聞いてみましょとファイルをあちこち見ていると、おお! クリフォード・カーゾンのモーッアルトのピアノ協奏曲集がありました。これはLSOをブリテンが振ってバックをつけたもの、このファイルをプレイ、、
マランツ7K、そして300BとFALのSPで、モーッアルトが流れます。 ああ、こんなに丁寧な、すみずみまで折り目正しく、こころをこめた演奏だったんだあ、、とあらためて発見、、
ゆっくりした楽章での、カーゾンのピアノの深くてうつくしい、、実に品の良い音でつくられる音楽を聞いてると、なんだかたくさんの昔の情景が浮かんでは消えてきます、、
うちの子どもたちが小さかったころ、あちこちあそびにいって楽しかったことやら、、自分が子どもの頃見た風景とか、、なんだか、そんななつかしいけれど、遠い遠い思い出があふれでてきます。 聞き手の情感にこれだけ直接訴える演奏っていうのは、本当に稀なことでありましょう、、
ブリテンの指揮も、カーゾンと同じように丁寧、実に丁寧、、そして、細かな部分までこころをこめて音楽をつくっているんだと感じます、、、
せまいいソファに、どかっと寝そべる犬とならんで座って、、カーゾンのモーッアルトを傾聴していると、、そのうち、外は明るくなって、もう子どもぢゃなくなった息子や娘がどかどか階段を下りてきます、、そうして、どこかへ ともだちと出かけるのかな、、
ソラ、も、ちょっと、ここで、カーゾンのモーッアルトを聞いとこか? そして、お昼食べたら また お散歩いこうか、、ソラ、悪くないでょ?
犬はソファからちょっと起き上がって、あたしをみて、2、3回しっぽをふってまたねそべります。 そうしておっさんと犬は、も、ちょっとだけ、カーゾンとブリテンのモーッアルトを聞く、、本当にすばらしい、誇張も何もないけれど、こんなに丁寧で品のあるモーッアルトは、、本当にすばらしい、、
カーゾンもブリテンも。ふたりとも、もういないのだけど、、HDDプレイヤーはふたりの音楽を奏し続けます、、