なにやらインフルエンザではないにせよ、ウィルス性の風邪をひいたみたいで、明るいうちは調子いいんだけど、夜になると微熱が続きました。ウィルスっていうのは夜行性なのかい!?
とは言えなんとか十分元気になりまして、いろいろまたやってるんですね(笑)。
2階のサブシステムをまたあ~じゃこ~じゃとやっているうちに、ふと久しぶりに聞いてみたくなったのが、STAXのコンデンサーヘッドフォンでした。
STAX SRM-T1S 真空管ヘッドフォンアンプというものですが、こいつをサンヴァレーのDACに直でつないでMバードを聞いてみました。
ん~、このヘッドフォンと真空管ドライバー、息子が生まれる1年前ぐらいに買ったものなので、購入からすでに20数年を経ておりますね。まったく問題なく機能していて、音もきちんとでるのだけど、、なんというか、、高域の伸び具合がいまいちで、、買った当時は、これで聞いていて、ああ、これならスピーカーはいらないなあと思わせるほどの音だっただけど。なんというか、やっぱり全体的にへたっております。
でも、これで先回のマエストロ村井の「これだオーディオ術!」を聞きました。
内容は:
『Stereo』誌「特選盤」特集。まずは2016年12月号で推奨した4タイトル(ポリーニのベートーヴェンほか)を紹介し、第4週・第5週は2017年1月号で推奨した3種の《ニーベルングの指環》を聴き比べます。フルトヴェングラー1950年盤(SACD)、クナッパーツブッシュ1957年盤(SACD)、ケンペ1961年盤の違いをご堪能ください。演奏も音質も、あっと驚くほど違うんです!
とういうものだったのだけど、これが実に面白かった。最近ワーグナーにはまって、ボックスセットなんかも購入したことは前に書いたけれど、往年の巨匠の録音を聞き比べるなんてことは、なかなかできないから、この特集はおもしろいです。
あたしの印象としては、フルトベングラーの演奏は、ロマンチックの極み、、なんでこの人が指揮すると、演奏者が燃えるというか音楽が陶酔するというか、、なにかちょっと尋常でない、音以上のものがゆらめくなあ、、イタリアでの録音なのにとても良いと思った。録音はやっぱり時代を感じさせるもの、、
クナはの演奏はやっぱり巨大! これはライブ録音だっていうのだけど、生で聞いてたらぶっとぶような演奏だっただろうな。実は、ちょっと前に、インフラノイズのA社長から自社でリミックスしたから聞いてみてとクナのワールキューレの一部をCDRで送ってもらっていて、それがあまりに音がよくて(生々しくて)びっくりしていたのだけど、、クナはなにかやっぱりちょっと腹に来る音楽、、ジャズ言葉で言えばものすごいグルーブ感あふるる演奏といえばいいのか、、
例えばほら、Sワンダーにしか出せない、あの強烈なグルーヴがあるぢゃないですか、、それに似た、強烈なグルーヴがクナにはあると感じるのです。
そうして、マエストロ一押しのケンペ、、これはよかった、、、ケンペの演奏を聞いていて、こりはものすごくいい「劇画!」だと思った。ドラマツルギーとかいうんでしょうか、、ストーリーというんでしょうか、描写といういうんでしょうか、、そのような物語的表現を音楽によって見事にやってるなあと感じた、、しかも録音も秀逸、、こりもライブなの!?
んなことを今回の放送聞いてて思った、、
曲目は:
出演:村井裕弥 [Stereo誌特選盤②] | - | |
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」冒頭より | ギュンター・トレプトウ(T)、ヒルデ・コネツニ(S)、フルトヴェングラー指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団 | キングインターナショナルKKC-4072/84 |
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」冒頭より | ラモン・ヴィナイ(T)、ビルギット・ニルソン(S)、クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭劇場管弦楽団 | キングインターナショナルKKC-4085/97 |
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」冒頭より | フリッツ・ウール(T)、レジーヌ・クレスパン(S)、ケンペ指揮バイロイト祝祭劇場管弦楽団 | ORFEO D'orC928 613DR |
音楽はよいのだけど、STAXのヘッドフォンがなんともさえないですね、、
終日通電してみたのだけど、やっぱりさえない(笑)。
調べてみたら、SATXでメンテしてくれそうなので、オーバーホールしてもいちどいい音を出してほしい、、
★ マエストロ村井がゲストで登場した奥村愛さんの番組収録は大成功で終わったとのこと。くわしくはマエストロのエッセイで
こちら→ http://musicbird.jp/audio_column/p154/
(うらやまし~!)