AMP-KUMAMOTOの音についてもっと詳しく書きたい、、
うちのオールドスターリングで鳴らしたインプレです:
ソースはMバードのジャズ、クラッシックチャンネルをランダムに。DACはサンバレーの真空管DAC。同DACのアナログ出力をAMP-KUMAOTO(AK)に接続。インターコネクトケーブルはシャークワイヤー3メートル。SPはオールドスターリング(最初期型)。SPケーブルは、ホームセンターで買った電線LRとも5メートル程度(とてもSPケーブルとは言えないけれど)。
AKの電源ケーブルは、その辺にあった3Pもの。おそらく何かの付属ケーブル。
(となりはSATRIのヘッドフォンアンプ。新アンプに比べると、音がほぐれてない感じが若干あるのです)
現在、2階サブ部屋には、前面に2組スターリングが設置してあって、内側にオールド、外側に新型がおいてあります。今回は内側のオールドスターリングを鳴らします。SP間の距離は80センチぐらい(笑)。ひどいもんですね(苦笑)。
まずは、オーケストラ。クラッシックチャンネル(121CH)で毎日夕方やってる山崎浩太郎さんがナビゲートの「新ディスクナビ」でいくつか、、う~ん、なかなかよくなりますね。オケがぐっと凝縮された感じでSPの間に存在します。あんまり低音が出てない感じがするけれど、フォルテになると、実に深くひろく低音がひろがります、
高中域の音が実にいい、、AKアンプのまさに美点といってよいと思います。
きれに研いだ3Hの鉛筆で、ひとつのひとつの音が描かれていって、実に微細なひとつの絵に収れんしていくみたいな感じなのです、、描かれ方も、すっとなめらかであったり、ほんのちょっとけば立てたりと、微妙なニュアンスで描かれる、、
だからといって神経質な音ではないのですね。たしかにちょっと線的な描き方ではあるけれど、その線は実に硬軟のバランスがとれた、いわばアルデンテみたいな感触であって、、弦などの微妙な歪みたいなところも、、なんとも良い塩梅なのであります、、
そうして、楽器の低位が抜群。いいかれば、実に立体的に、上に下に、前後に楽器が低位する。なるほど、これがタンノイの同軸SPの力なのかと、このアンプでもって初めて得心しました、、
さて、ジャズはどうか、、録音の違いがもろに出ます。低中域のおいしい録音はベースがもりもり出ますが、全体のバランスに重きをおいた録音は、それほど低域は強調されない。
ボーカルは、上のような音の描かれ方なので、悪いはずがない、、ジャズでも、
クラッシックでも、とてもいいです、、とてもね、、声がふわりとSPの間に浮き上がる、、ああ、これがタンノイで聞くボーカルかあと関心します、、
さて、クラシックチャンネルにもどって、最新録音のチェンバロでバッハのパルティータ、、 すばらしい、、音ひたひたと迫ってきて、濡れております。ブラウンお音、、倍音成分も出て、ただひたすらひたっていれる、、
一方、昨日、8時からやっていた大橋さんの「真空管大放談」でのハイレゾ音源特集を聞いたのだけど、、サンプリング周波数の違うファイルのニュアンスの違いがはっきり、スターリングで聞き取れたし、広大なダイナミックレンジとスピードを要求するパーカッションの演奏も見事に再生してくれました。しかも、広大な音場も出る、、すごい、、
何を聞いても音がにごらない、透明にクリアーにすっとでてくる、、ピアノトリオなんかは、これでもう決まりという感じの音になってくる、、
一方、事務所にアンプをもってきて、ネットワークオーディオで聞いてみる。パイオニアのN-30とダイレクト接続。SPは、リサイクルショップで購入したNS10M(小さいやつね)。ケーブルは、上と同じくホームセンターで買った電源ケーブル(5メートル)。
(うしろに見えるのがNS10M)
インターネットラジオで、高音質なLINNジャズを聴く、、
いや~、、スターリングのちょっと自分で演出するようななり方とは違い、もっとストレートであって、モニター的ななり方だけど、こちらの方がもっとエネルギーが出てダイナミックレンジが広がります。
どの音も活き活きして、しかし、まったくナチュラル、混濁が全くない、、
こうなると、タンノイとヤマハどちらが良いとはとっても言えない。どちらも良い!
つまり、SP良さをAKアンプが出してくるということなのだろうなあ、、
(N-30)
それにしても、このアンプで鳴らすと、どのSPを使っても聞いていて、まったく疲れないということ、、むしろ聞いていると、頭と体ほぐされてくる感じがある。もっと聞いていたくなる、、ううむ、、これはある意味麻薬的な音、、、
この音の傾向は何かに似ていると思ったら、そうそうそう、EARの音に似ているのでした(笑)。もちろんEARの音はもうちょっと独自のスペシャルワックスで磨きこんでいて、SATRIの本アンプはその辺はもちょっとダイレクトという感じはするが、音楽聞いて、気持ちよくなるという点では、Mr永井とMr.パラビッチーニは音のデザイナーとして共通するところがあるのかもしれない。
出力18Wということなので、やはりタンノイのような高能率のSPが合うのかというと、必ずしもそうではなくて、ヤマハでも、ぶんぶんなります。東京ではB&Wの803D3をドライブしきったとのことだから、
この1年、いろんなアンプを聞いたけれど、本当にいいなと思ったのは、FirstwattとEAR、、EARは唯一無二だけど、、それらのハイエンドアンプと比較しても全く遜色がありません。このSATRIの新アンプです。