昨晩ひっさしぶりにリアルタイムでMバードを聞きました。水曜8時からは、ごぞんじマエストロ村井の「これだ!オーディオ術」なのであります。
9月にはいって、本番組の内容は:
9月/『Stereo』誌特選盤 特集
9月は、『Stereo』誌特選盤特集。2017年7月号・8月号で村井が推奨したディスクを取り上げます。
6日は、エソテリックが作ったSACD、アルゲリッチによるバッハをメインに。
13日は、堤剛と萩原麻未によるフランク:チェロ・ソナタと西山まりえ『中世の四季』。西山は中世ハープとオルガネットを担当。クラヴィシンバルムとリコーダーを演奏するコリーナ・マルティとの絡みが絶妙です!(かつてヨーロッパ中を沸かせた名コンビが、ここに復活)
20日は、徳永二男『Tango~魅惑のタンゴ』をメインに。「クラシックの演奏家が、ちょっと他ジャンルに手をつけてみた」というような企画ものではありません。まあ聴いてみてください。
27日は、『Verve Great 6 Jazz』から10曲をお届けします。モノラル時代の録音が中心で、従来音質について語られることは少なかった6タイトルですが、それをこんな充実した音で聴ける日が来るとは――。
いずれも「語りたいこと」が山ほどある名盤ですが、トークは極力カットして、音楽をできるだけ丸ごとお届けできるよう努めています。(HPより抜粋)
とのこと、、で、昨晩かかったのは:
出演:村井裕弥 ※Stereo誌特選盤① | - | |
バッハ:トッカータ ハ短調BWV911 | マルタ・アルゲリッチ(P) | EsotericESSG-90161 |
バッハ:イギリス組曲第2番イ短調BWV807 | マルタ・アルゲリッチ(P) | EsotericESSG-90161 |
マーラー:交響曲第4番ト長調第4楽章 | 小林沙羅(Sp)、山田和樹指揮日本フィルハーモニー交響楽団 | EXTONOVCL-00624 |
R・シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調Op6第1楽章 | 堤剛(Vc)、萩原麻未(P) | MeisterMusicMM-4009 |
三善晃:「母と子のための音楽」より第1曲『甘い、子守歌、愛』 | 堤剛(Vc)、萩原麻未(P) | MeisterMusicMM-4009 |
アルゲリッチのバッハ演奏をあたしは、はじめて聞いたのだけど、ちょっといろいろやりながら聞き流してしまって、かちっとした印象を言えないです(笑)。すごくうまくて、活き活きとした演奏だとは思ったけれど、
だけど、驚いたのは、次に山田和樹さんのマーラーだった!
(山田さん)
ちょっと下に降りて、2階にもどってきたら、マーラーの4番の最終楽章がかかっていたのだけど、なんとも、あたしが聞きなれているこの曲よりもテンポが異常に早く思えたのだけど、いやいや、オケが一糸乱れずついていって、、そりゃすばらしかった、、
あたしはてっきりヨーロッパのインバルとフランクフルトのSACDかなんて思ったのであったが、曲が終わりマエストロが山田和樹さんと日フィルの演奏ですとか言うから、びっくりしたのでした。
山田さんと言えば、熊本とは縁の深い方で、この数年、地震の前からよく熊本に来てくれては、地元のオケを振ったり、スイスロマンド響を連れてきてくれたり、、地方紙に長く連載をもっていたりしていたのでした。まだ、すごくお若いのだけど、マエストロ村井が、ことあるごとに山田さんはいいよと、最近すごく推しておられた指揮者でもありました。
実は、山田さんが降ったこういう大曲の録音は、あたしははじめて聞いたのだけど、いやあ、これは実にうまいし、聞かせるなあと思った。
なんだかんだで、9時になって、今度は2015年のアーカイブ放送。これは2015年年間特選盤からというものだったのだけど、こちらでも山田さんのラフマニノフがかかった:
出演:村井裕弥 | - | |
ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調Op.27第3楽章 | 山田和樹指揮仙台フィルハーモニー管弦楽団 | Octavia Records/EXTOOVCL-00532 |
ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調Op.27第4楽章 | 山田和樹指揮仙台フィルハーモニー管弦楽団 | Octavia Records/EXTOOVCL-00532 |
グリーグ/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラードOp.24 | ペーテル・ヤブロンスキー(P) | Octavia Records/TRITOVCT-00106 |
庭の千草 | 有山麻衣子(S)佐藤和子(P) | Infra Noise LaboratoINF-5001 |
いや、あたしラフマニノフの交響曲ってじっくりきいたことが、あんまりないのだけど、これは実に良いですね! なにしろ演奏が大変良い! オケは? 仙台フィルだってえ!? うそでしょ!? こんなにうまいの地方オケがと耳を疑ってしまうほどうまい。ただ演奏がうまいってだけぢゃなくて、音楽的にも、いかにもロシアロシアでねっとり、べっとりという感じではなくて、端正な感じであるんだけど、聞かせるところは、かちっときかせてくれるし、なにしろアンザンブルがすばらしい!
こういう細かい響がはっきりくっきり立ち上がるんだけど、音楽として深くて、濃いというのがいいんですよね(笑)。
曲がおわって、マエストロ村井も「仙台フィルってこんなにうまいオケだったんだ」
と賞賛されてました(笑)。
いや、びっくり! あたしも若い頃2年ほど仙台にいたことがあるので、なんかなつかしかったなあ、、しかし、山田さんの手腕すごいですね。マエストロ村井が絶賛されているのもうなづけます。
今度、山田さんが熊本に来られるときは、なんであろうと見に(聞きに)いきますけん!
次にかかった、ヤブロンスキーのグリーグにもおどろいた。ものすごくきれいな音、、星屑のようなきらめきから、くすんだ灰色まで、なんという音色の多彩さ!
こちらも最後まで、思わず聞き入ってしまった、、
ということで、やっぱりMBの番組はリアルタイムで聞かんといかんなあと思いながら寝ました、、当地はまた雨、秋雨前線なんだそうです、、