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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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ハイレゾで聞くモーッアルト 「これだ!オーディオ術」

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4日放送のマエストロ村井の番組「これだ!オーディオ術」を聞きました。

大変面白うございました。

 

ピアニスト稲岡千架さんをゲストに、CDで発売されていた音源がハイレゾ化され、そのできがあまりにもいいので、そのハイレゾ版を放送。さらには、ご本人から録音秘話や聞きどころなんぞをうかがおうという内容。

 

HPから:

 

10月/OMFレーベル特集 Part2
 ピアニスト稲岡千架のデビューCDは7月12日の放送ですでにおかけしています。ハーピスト西山まりえの新作『中世の四季』も9月13日の放送で取り上げます。しかし、番組収録後、どちらもハイレゾがダウンロードできるようになり、その出来があまりに素晴らしいので、10月は急遽「OMFレーベル特集パートII」!
 演奏者おふたりにスタジオまでおいでいただき、「制作秘話」や「聴きどころ」などをうかがいます。もちろん通常CDとハイレゾの聴き比べもおこないます(演奏者ご自身が、ハイレゾの音をどう評価するかが聞きもの)。
 録音とマスタリングを担当した小坂浩徳氏が語る「OMFレーベル、よい音の秘密」も必聴。間もなくリリースされる『天正遣欧使節の音楽』リマスター盤やアントネッロ従来作のハイレゾなどに関する情報も満載です!

 

 

(左が稲岡さん)

 

かかった曲は:

 

出演:村井裕弥 ※OMFレーベル特集パートII- 
モーツァルト:ロンド ニ長調K485(Fo)稲岡千架(P)OMFKCD-2057
モーツァルト:ロンド ニ長調K485(192KHz24bit)稲岡千架(P)OMF
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番ニ長調K311(Fo)稲岡千架(P)OMFKCD-2057
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番ニ長調K311(192KHz24bit)稲岡千架(P)OMF

 

とあたしの大好きなモーッアルトのピアノソナタでありました。

同じ音源を先ずはCDで少し聞いて、次にハイレゾで聞いてみるという趣向。

 

こちら側のシステムはエージング中のラックスマンL-570、DACはTEAC D-500、スピーカーはハーベスコンパクト7というラインであります。

 

さて、CDだけでも、結構いい音だし、演奏だなあと思いますが、次に192/24のハイレゾが流れたらもういけない(笑)。全然別物ですね(笑)。

 

先ず、この~空気感が違う、、CDだと音が音だけ出てるっていう感じなんだけども、ハイレゾになると音に空気が十分に混ざって、その上で響がつくられっていう感じで、とても自然、、倍音が十分にのるとか、響が豊かになるとか、残響が豊かになるっていう言い方ももできるんだろうけれど、、あたし的にはなにしろ、空気感

これが全く違うんです、、

 

マエストロが、ハイレゾで自分の演奏聞いた感想を稲岡さんにもとめると、

「演奏者側に近い音で、細かい所作までわかってしまって、聞いてて思わず冷や汗がでまたした」

 

と苦笑いなんである(見えないけれど)

 

インタビューの中で、稲岡さんは、自分は楽器の響にとてもこだわっていて、なんでも一回録音した演奏が気に入らず、もう一回全て録音しなおしたってこともあるとのことだった。

 

稲岡さんのピアノはベヒシュタインってメーカーのもので、よく聞くスタインウェイとかヤマハとかは、ちょっと違う音がする。放送の音を聞いていると、なるほど、ふつ~にあたしが聞く音=響とはちょっと違うのです。

 

なんというか、キラキラした感じがなくて、どちらかというと渋めの重厚な音、、それだけに響はぐ~んと伸びていくってのではないけれど、内側に凝縮されていくというのか、、全体的にとても落ち着いた音だと思いました。

 

で、9番K311の録音をかけてくれた、、

あたしは、なにしろこの曲が大好き、、特に2楽章は世の中にこんなにもきれいな曲があるのはしあわせなことだと、いつ聞いても思うぐらい、、

 

稲岡さんの演奏は、音の芯がはっきりしていて、リズムがしゃんとしていて、崩れることがないので、音楽の構造がよくわかって、しかも歌うところはちゃんと歌ってくれて、、こうなんというか実にきちんとした、端正なモーッアルトだなあと感心しました。それにほら、音はハイレゾだから、そういう細かいところまでようく聞こえるし、つたわってくる。

 

だけでも、前も書いたけれど、あたしとってのこの曲のデフォルトはピリスの演奏、、 春の日の空に、まあるい雲がいくつか、ゆっくりゆっくり動いていくような、、なんというか静かで平和なこころもちにさせてくれる演奏は、、やっぱりピリス、、稲岡さんの演奏スタイルとは対極にあるといってもいいかもしれません、、

 

 

稲岡さんの演奏は、ピリスのように、音色を様々に変えながら、夢見るように歌っていくような感じではなくて、むしろ、上に書いたように、音全体の構造を大事にしているように感じました。こういう演奏もすばらしいと思う。でも、あたしの好みとしては、もうピリスなんです(笑)。

 

しかし、ハイレゾの音がこれだけいいということがわかると、そろそろ本気でやらないとなあと思っております。

 

で、昨日、知人でICT関係専門家のGさんに、ハイレゾとかの再生専用のPCを作ってくれるようにお願いしちゃいました。Gさんは、西野さん、もう前のやつは10年選手だよ~。XPでしょ~。そろそろ替え時でしたね。腕によりをかけて音楽再生専用のPCつくりますよ~!ってなんとも頼もしいのであります、、でも、いつ完成するかは、Gさん次第、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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