だいぶ涼しくなったので、ラックスマンのプリメインアンプL-570を、2週間ほど前から使っております。
先にも書いたとおり、いや、鳴らし始めの音はしょぼしょぼでしたよ~(笑)。
スピーカが小型のALRジョーダンだったからかもしれないけれど、、いや、これは本当にしょぼすぎ! もう全く音が遠い、、まるで大昔の小型トランジスタラジオの内臓スピーカーの音みたいだったんだっ!
でも、待て待て、、昨年夏のOH後、ほとんど使ってなかったんだから、しばらくはエージングしなくちゃ、、っていうんで、以来、毎日3~4時間通電しておりました。
で、やっと2日目ごろから、だんだんと音が出てくるようになってきた。3日目には、中高域がちょっとしなやかになってきて、低音もちょっと出てくるようになった。ああ、やっぱり、このアンプは鳴らしこみが必要だったのねとちょっと安心、、
4日目になると、このアンプの実力の片りんが見えてきました。音全体が落ち着いてきて、だんだんと音が出てくるようになりました。低域もだいぶ豊かになってきて、中高域のちょっとシルキーな感じの音が出てくるようになってきた。
でも、やっぱりALRジョーダンだと、ちょっときびしすぎかな~というんで、B&Wに交換したりしたのだけど、昨日から、ハーベスコンパクト7に交換してみました。
このプリメインアンプより3、4年後にリリースされたSPみたいなので、時代的にはマッチングしているし、L-570とハーベスの相性の良さは、良く伝えられておりますからね、、
で、もってきた、つないだ! どうだ!?
いや~しょっぼ~いんですよ、これが(笑)。でも、このアンプ、本当にあったまるまで2時間ぐらいかかる(笑)。
バブル絶頂期につくられたアンプだけあって、こういうところ実に贅沢ですなあ、、で、しょうがないから、自転車こいだり、犬とあそんだり、夕ご飯たべたりした後、、ふ~とかいいながら、この新コンビのご機嫌をうかがってみました、、
そしたら、おお、結構いい感じの音になっております。弦の音もシルキー、、
なにしろ、このハーベスのSP、能率86DBで低能率、、アンプのボリュームを12時近くまであげてあげないと、いい感じでなりませんが、逆にいうと、その付近までボリュームを上げてやると、ん~結構悪くない、、
ジャズボーカルなんかは、すっきりなんだけれども、すっきり上まで伸びて、美しいです。ピアノやベースの音も自然にゆったり出て、、なかなか良い、、
あたしのオーディオことはじめの頃、最初に入れたアンプが、このL-570で、SPはヤマハのセンモニだったのだけど、そのときの音は、もうすこし厚めで、艶があったようだったけれど、、
今、あらためてこのアンプの音を聞くと、そうではなくて、もう少し、繊細でシルキーで、いわゆる、まったりぼってりというところは、ないです。むしろA級アンプの一般的イメージからちょっと違う、解像度の高いクールビューティかなあ、、
そうそう、このアンプを故長岡先生が評したものが、あったので、孫引きになるけれど引用するね:
「うまく鳴らした時の音は繊細で美しく透明でシャープ、弦やボーカルがリアルにポンと浮き出して雰囲気も抜群、気配を良く再生する。50Wとは思えぬ力強さもある。いわゆるA級というと、どこかウォームでおっとりした感じの音をイメージするが、570はそういう意味ではA級らしくない。むしろ上質のMOS-FETアンプのようなクリアで繊細でパワフルな通人向きの音、540はいわゆるA級らしさがあり、バランスがよく、ソースを選ばぬ万人向きの音となっている。」
いや、この感じですよ。まったく。これから鳴らしこんでいくと、まさにこういうふうに音が仕上がっていくんだろうなあと思います。
いろいろ調べてみると、L570あたりになると往年のラックストーンは失われてしまって、L550までが伝統的なラックスの音であって、570は似て非なるものだっていう向きも少ないないですね、、たしかに、今の音だけからいっても、うちのアキュのセパレートの方が、ずっとウォームな感じの音だと思う。
しかし、まあ、確かに世評(大昔の)通り、このアンプとハーベスの相性は悪くないようです。もうしばらく鳴らしこんでみます、、、
このコンビでMバードでジャズとか聞きながら、ふと窓の外を見ると、お月様。
そうか、今日は中秋の名月でありました、、
お月さまとジャズ、、、なかなかいいんぢゃないかい!?