とりあえず休みの間にオディオの再セッティングを終えて、新年2日、3日は音楽三昧であったのだけど、、ふと、あたしもお年玉ほしいな~、家族にあげるだけぢゃおもしろくないなあ、と、、せっかくハイレゾ再生できる環境になったのに、がちっと聞ける音源がないなあ、お~しそしたら、お年玉ぢゃ~何かハイレゾ音源をダウンロードしようと、EONKYOのショップをつらつら見ておりました。
で、昨年の暮ごろから気になっていた、この音源が目にはいった。
バーシュタインがVPOといれてベートベン交響曲全集なのでした。これって確か81年ごろのリリースで、その年のレコードアカデミー大賞かなんかとったのではなかったか、、当時あたしもレコード屋で目にしたことはあったけれど、すでにカラヤンBPOの全集(LP)をもっていたし、まあ高額だったこともあり、さらには、その当時バーンシュタインって色物(すまん)風にしか思ったなかったので、ま~ったく買う気がしなかったのでした。
でも、バーシュタインって、その後の、マーラーの交響曲とかのCDを聞いてみると、これはなにかすごいと思って、次々と彼のCDを買い求めていって、今、相当数の彼の盤がうちにはあるのです。
でも、今でも評価の高いこのVPOとのベートベン全集はおろか、バーンシュタインのベートベンは一枚ももたず現在に至っておりました。というのは、アナログで上のカラヤン盤、ベーム盤、CDではセルの全集をすでに持っていたこともあって、も、いっかな~と思っていたのだけど、、
で、昨年の11月ごろだったかしらん、EONKYOのサイトを見てたら、「ついに登場! バーンスタインVPOのあの交響曲全集がハイレゾでっ!」ていう広告が出た! 192KHZ 24ビットというから、なかなかのものではないか、ど~いう音なのかしらんと気にはなっていたのだけど、特にいらんかな~と思ったいたのだけど、 その後もEONKYOのサイトでこの広告を見るたび、なんとな~く気にはなっていたのでした、、
という訳で、かっずまちゃ~ん。お年だま~何がいい? う~んそれぢゃ、バーンスタィンのこれがいいよっ! え~結構高いぢゃん、1万ちょっとはど~かな~、、でも、ハイレゾだし、全集だし、今時アナログで買ったら同じぐらいの値段だろうし、CDだともの足りないかもしれないし、せっかくオディオセッティングしてハイレゾ再生できるようになったし、今でも定評ある全集だし、オディオの音質チェックていう意味でもダウンロードしてみれば、、、それにほらお正月だし! ==なんていう自問自答があった後、、ついにあたしは、この音源をダウンロードしていたのでした(笑)。
とういことで、DLした音源をUSBに入れて、そ~っと(別にそ~っともってかなくてもいいんだけど)、、音楽室のPCにトランスファーしました。しかしあれですね、PCオディオって、PC本体だけぢゃなくて、周辺機器がたくさんあって、も~ごちゃごちゃしますね(苦笑)。みためがいじょ~にきたない(笑)。これ見てるだけで、いい音するんだろうかと疑念がわきますが、、
(うちのPC。ち~っちゃいよ~。)
そんなこんなで、久しぶりのハイレゾ再生。HQプレイヤーとMYTEC DACがなかなかシンクロしなくて、あれこれやってなんとか噛み合いまして、さて再生、、
先ずは初期の交響曲、、1番とか、2番とかね、、
一聴して感じるのは、音の透明感と立体感、、ん~ホールの空気感まで伝わるというのか、、
SNが抜群にいいですね。PC周りの雑然とした状況からは、ちょっと想像できないぐらいSNが良いです。音全体が澄み切っているというか、、
そうして、3番。こりは、こりは、とっても良かった、、なにしろVPOの音がものすごく良い。弦の美しさはもちろんだけど、なにしろ木管の響のきれいさといったらない、、このオケのいちばんいいところが、ハイレゾの音源であますところなく出てるな~という感じ。演奏ももちろん良いです。
ものすごくよく歌う演奏というか、、ドラマチックというか、、カラヤンなんかのベートベンは押しまくるっていう感じがあるのだけど、バーンシュタインのこの演奏は、歌とロマンに満ち溢れた流れるような音楽、、
なにしろ、音の立体感が、CDとかアナログでは出ないぐらいのもの。楽器の前後感というか距離というか、、そのような空間再現というのがハイレゾはすごい、、そうして楽器の音の生々しさ、、
次に9番。最終楽章までは、上のような音の様子で聞きほれてしまったのだけど、最終楽章は、やはりうちのシステムでの再生はきびしい。最後に向かって合唱とオケが鳴り響くところは、やはり細かい音が聞こえない、音が混濁し、歪感がある、、もちろん演奏はすばらしいものでしたが、、CDとかアナログでは、どんなふうに聞こえるのだろう、ちょっと興味あります。
9番の最終楽章をイメージ通りに再生するためには、やはりハイファイ系のシステムが必要だろうし、しかも、ある程度の部屋のボリュームを必要だろうし、、これだけ鳴れば十分だなあと思いました。
で、あらためて9番以外の交響曲をあれこれ、つまみ食いいたしますと、上書いたような、実にすてきな音でシステムが鳴ります、、弦のしたたるような美しさは、やっぱりVPOだなあとあらためて感じ入るほどの音質なのであります、、
で、今回思ったのは、ハイレゾって、アナログとかCDとかと比べてみたくなるけれど、これはなんというか比較してもあんまり意味がないなあと、、ハイレゾの音はアナログとかCDとかの音とは全く特性が違う、、そんな感じが今回、この全集を聞いてみて思いました。音の様子が、、違うのですね、、
上に書いたような立体感、楽器の艶、かがやき感、、前後感、、圧倒的なSN感、、こういうのはたのCDやLPではなかなか出ないと思うのです、、ハイレゾでしたか聞けない音っていうのが、確かにあるんだなあと確信しました。ハイレゾの音はCDやLPではたぶん聞けない、、だから音楽によってはハイレゾファイルで聞いた方が、よくわかる・楽しめるものがあるはずですね、、ちょっとまだうまく言えないけれど、、
という訳で、自分へのお年だまでしたが、、長年気になっていたこの盤を、初めて聞いたのが
ハイレゾだったのいうのは、まことに趣があってよろしいのではないか、、これこそ「温故知新」
ではなく「温新知古」(すいません)なんていうことかなあと、、正月の酩酊頭で愚考しておりました、、