先週半ばからちょっと疲れて、関節痛がしてきて、熱がでてきたので、インフルエンザかと思って、おとなりの病院で調べたら、そうではなかったので、ほっとして、軽い症状のまま、多いに食欲もあって、つらくもなんともなかったので、熱が続く間は、仕事も休もうと思ったら、結局、週末をはさんで4日も休んでしまって、正月休みを2度したみたいだねえと笑っておる。でも、やっぱりそういうときは、体調は100%でなくて、なぜ、それがわかるかというと、その間は、音楽を聞きたいなあ、オディオやりたいなあという気持ちが起こらないからです。
しかし、ついに昨日から、オディオやろ~っていう気持ちになりまして、いろいろまたごそごそ始めた訳です。こうなるともう体調も万全ということで、いつものオディオ馬鹿おやじのあたしが復活!
昨日は、PCオディオでハイレゾファイルとか、これまでCDをリッピングしたファイルなんかを再生してみました。あわせて、FALのSPの位置とか内ぶりの角度なんかを、音楽を聞きながら調整していきました。というのは、このSP以外とミリ単位の調整が必要みたいで、角度を少し変えるとだけで、低域の出方が大きく違ってくることを確認。また、部屋の問題だろうけど、音がSPの間にへばりつくような感じがあるので、こちらも調整にトライ。
FALのSPは、基本的にフルレンジ系のユニットなので、部屋の影響はあまりうけないだろうと予想していたのだけど、うちのSPは部屋のアコーステックに大きく左右されることがわかってきました。
こういうときは、壁や天井に張ったレゾナンスチップの位置を大きく変えてあげる。すると、あら不思議、音場が変わるのでありますね(うそじゃないよ)。
で、音がSPの間に固まらず、部屋中に広がるように、壁のRCの位置(高さ)を思い切って天井近くに引き上げまして、様子を見てみます。ん~確かに音場が広がりましたた。この状態で、FALのSPの位置の微調整をして、低中がもっとも豊かに響くところ、一方、弦の音が団子にならず、さ~っと広がるように追い込んでまいります。
アコリバのオーディオボードを導入したのだけど、これは大正解! 音質改善効果が著しく、響が豊かでなめらかになりました。でも、鳴らしこみでもっと良くなりそうです。このボードはヒッコリーという板を使っているみたいで、これが実によく滑る材質であって、(もちろんうちはこのボードの下がコンクリートだからすべりが良いのだと思うが)、指で押してもSPとボードが動きます(笑)。微調整がとても楽。B&W802SDとかは、足はスパイクだし、重たいし、しかも動かしにくいかたちだったけれど、今はとても楽(笑)。
で、新調したPCでこれまでストアしたファイルをいろいろ聞いていきます。今日はハイレゾぢゃなくて、からリッピングした44KHZ・16ビットのものをいろいろ
と、、
PCの下には、インフラノイズ社が開発したアリエナイザー PSI1000の上に置きます。これがないとPCオディオの音が「アニメ」(つくりもの)の音になってしまってダメなんですね。DACはご存じMYTEK DACですね。音楽ソフトはHQプレイヤー、、、
で、いろいろ聞いて、ファイルを見ているうちに、武満徹のファイルが目に留まりました、、
82年に岩木宏之がN響を振った「作曲家の個展」。あ~これ聞いてみようとなにげなく、再生してみておどろいた!
すばらしくいいのであります!
音がいいというのは当たり前なのだけど、武満さんの精緻に織りあげられた音楽の全体が初めて聴けた! もちろん、武満さんの作品は以前からとても好きで、LPからCDまで結構もっているし、この「個展」のCDもLPも持っているので、何回も聞いたことがあるのだけど、今回のように、限りなく詳細・微細なところもまで聞けたことはなかった、、
PCから再生される、このファイルの音は、なんというか、それぞれの音が蛍みたいに、こまかく明滅しながら、そこここに繁茂したり、星屑の大本流になったりと、、それはそれは、音の絵巻がはらはらと解きほどかれていくようなこころもち、、
あ~あたしははじめて武満の音楽のすごさというかを理解しましたよ、、PCで再生しましてね、、
このファイルの圧巻は堤剛さんがチェロを担当した「オリオンとプレイアデス」。過去何回も聞いたことがあるけれど、今回PCで再生して、はじめて、この音楽のすごさが本当によくわかりました。
その他にもリッピングしておいた彼の作品をいくつか聞いて、ああ、武満のこの精緻な音楽こそ、抜群のSNで空気感まで再生するファイル再生もしくはハイレゾ再生でこそ真価がわかるなあと思いを強くしました。もちろん、システムの微調整をしたことも、武満再発見に貢献したとは思いますが、、
(武満さん)
とうことで、武満さんの作品はいくつかハイレゾ配信されているみたいだけれど、彼の作品こそハイレゾもしくはDSDでの録音を望みたい。
ハイレゾ技術の台頭によって、いよいよ彼の作品の本質があきらかになると思った。武満さんの音楽の神髄はハイレゾでこそ明らかになるのは間違いない。