何事にも、タイミングっていうものがあって、それは、常にあっちから突然来ることが多いようです。あるいは、えらい心理学の先生のよると人間の周期っていうのは７年で、、７年サイクルで自分のことやまわりのものごとが変わるよ～んと言われていて、たしかに半世紀以上も生きてきた、あたしの人生を振り返っても、なるほどそうかもしれないなあと思う、、
そんなこんなで、今まで何回も聞かなくちゃ聞かなくちゃと思いつつも、なかなかしっくりなじめなかったオペラ、、
この何週間か、オペラがくるような予兆があったのだけど、先週末からついにきた～っ！っていう感じなのです、、
オペラ好きの音もだちが、熱心にいろんなことを教えてくれていて、最近、ヴェルディのオペラとか聞いてるんだよね～とか言っていたら、そしたらにっしの～これいいよと紹介してくれたのが、クラウディオ・アバドのオペラボックス、、
で、先週の半ばごろには、このボックスが来ていたのものだから、週末に聞いてみよっと、、ということで、まあ、オペラはねえ～あんまりねえとか言いながら聞き始めたのだけどね、、、
先ずはヴェルディの「マクベス」から、、、あら、あらら、いいわあ～
先日、ジュリーニーの「リゴレット」を聞いたのだけど、演奏はとてもよかったけれど音がそんなに良くなくて、メインシステムで再生してもキンキンするところがありましたが、アバドのマクベスは、実にいい録音ですね。あたたかくて、やわらかくて、、スカラ座管弦楽団がオケですね。いや、あたしってば、今までイタリア尾のオケなんて、それこそバラバラで、いいかげんで、良くないんだろうなあとか思っていたんですが、いやいやいや、うまいです！
歌、歌手については、まだあたしは細かくコメントすることはできないけれど、オケと歌がとてもほんとうにいい塩梅で溶け合って、、
フォルテシモでドンとオケがなるときも、なんというか弾力があって、ゴムまりをコンクリートに強打しても、ふんわりと跳ね返ってくるような、そんなしなやかさがあって、、しかも全ての音がはっきりききとれて、、
７０年代の録音なのに、こんなにいい音だなんて、、、驚きです、、
今は、大体のあらすじをネットで調べて、、あらすじを頭に入れておいて、マクベスを聞いて、歌やオケの様子から、今はここかなあ、あそこかなあと考えながら聞いているのです。
しかし、マクベスも実に陰惨なお話なんですが、あたしの耳には、全体的になにかこう陽気な音楽のように聞こえるのですよ（笑）。しかし、ストーリーは一貫して陰惨かつ暗い、、しかし、音楽は結構陽気な感じ（？）、、
たとえば、ワーグナーとかだったら、暗くて陰惨な場面は音楽もそのように暗い、、だから音楽とスト―リーがしっくりくるのだけど、
ヴェルディのオペラは、現時点ではあたしの耳には、なんともストーリーと音楽がちょっと乖離しているように感じる、、、ううん、あたしだけか、、
でも、これはたぶん、ヴェルディの音楽のスタイルというかイディオムっていうのであって、外国語を勉強するときのように、何回も経験して、言葉（音楽）のニュアンスにだんだんとなじんでくるものではないかと思います。
それと、オペラっていうのが、器楽曲とは違い言葉と密栓にからんでいることもあって、例えばヴェルディはイタリア語なんだけども、イタリア語の発音やらイントネーションやらと関わっているのだと思います。
イタリア語をベースにした歌・音楽、、またイタリアの文化に根付いたオペラ、、、 ん～イタリア人の感じる陰惨さ、暗さとか感情のいろいろは、またドイツ人のそれや、さらには、あたしらのそれとは相当に距離があるのかもしれない、、、この距離を埋めていくためには、オペラそのものの経験を重ねるだけでなく、イタリアの文化についてもある程度知っておいたらおもしろいのかもしれないなあと思いました。
しかし、それにしてもアバドの振るオペラ、、マクベスを聞いた後、アイーダとかシモン・ボッカネグラなんかもちょい聞きしたけれど、
どれも上に書いたような印象があって、すばらしいです、、 特にシモンはすごくいいですね。
これから、すこしづつ聞いていきます。しかし、ヴェルディのオペラ、、はまりましたね（笑）、、、
んなこんなでアバドのオペラに魅了された週末でありました。