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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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ブルックナーの頃、、

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昨日の朝、ちょうどラジオを聞きながら仕事をしていたら、地震警戒速報が出たので、うあわ!また地震がくるかあ!と身構えたら、大阪エリアが揺れて、こっちはほっとしたのだけど、他人事じゃないぞ とすぐテレビをつけっぱなしにして状況を見ておりました。

 

このブログ見ている大阪付近の音もだちのみなさんは大丈夫だっただろうか、、お見舞い申し上げます。なにしろ熊本地震の経験者なので、他エリアの地震は全く他人事ではないのです、、

 

さて、先週土曜日の夕方、やっと大変な仕事が終わったので、帰宅してシャワーに入ってさっぱりした後は、最近のおたのしみの泡盛をロックでいただきます。んで、もってちょっといいこころ持ちになってきたので、メインシステムのある音楽室に入りまして、CECのトランポートで何か聞きましょう。ちょうど手元にアバドのシンフォニーボックスがありましたので、この中からなにか、、目に入ったのがブルックナー、、それも5番、、

 

おお、アバドってブルックナーも結構録音あるんですね。そういえばあたしもVPOといれた4番をもっています。んでもって、今宵は5番を聞いてみましょう、、

(暗くてわかりにくが、このぶっとくて黒いケーブルがスナーケーブル)

 

なんというか、テンポが速くて、弾んだリズムで、、音楽の様子がシーンごとに変化していきます。まるでオペラとかを聞いてるみたい。そういえば、今月はアバドのオペラ録音も結構聞いているのでした。オケがVPOだから大変結構な演奏であります。結局、泡盛とアバドの棒でいい気持ちで、全曲聞いてしまった(笑)。

 

CECのトラスポーター TL-1Xを超極太XLRスナーケーブルでMYTEKのDACに接続して鳴らしているのだけど、、

(DAC・トラポ間で壁をつたう黒いケーブルがスナーケーブル)

 

音がいい方向に変わってきました。音がさらにまろやか・なめらかになって、、なんというか実に自然な音、、オケなんかを聞いてると、弦でも木管でも、オールで生のオケを聞くと確かにこんな音だよなあと思わせます、、

 

もう30年度前作られたこのトランポートが、なんでこんなにいい音するのか、、とても不思議なんだけど、やっぱりCDはファイル再生とかぢゃなくて、物理的に回っているので、ベルトドライブとか堅牢なシャーシとか、そういうものでうまくチューニングしてあげて、さらに最新の高性能DACと接続して再生すると、もうほんとにいい音で再生されちまうということなんだろうなと思う。

 

CECの最近のトラポもあるんだけど、、TL-3Nですね。これはクロック入力もできるし、まったく悪くないのだけど、TL-1Xの音聞くとね、、まるで別もの、、生音が好きな人ならTl-1Xの音が好きになると思うなあ、、

 

さて、TL-1Xで、アバドのブルックナーをかけてみる、、弦楽器の美しい響、木管楽器のなめらかさ、ホールトーン、文句なし、、

 

そうして最終楽章のクライマックスでは、相当の音量が出てるのだけど、細かい音も依然ちゃんと聞こえて、ブルックナーならではの壮麗なフォルテシモが調和をもって鳴り響きます、、ああ、いいわあ、、 

 

一時期、ブルックナーばっかりを聞いていたことがありました、、思い出した思い出した、、

東京から熊本にもどってきた頃だから、20数年前、、システムはマッキンのC-40、MC-2600 スピカ―はJBL-S5500、CDPはなんとスチューダーD730というから、もうジャズ専用ぢゃないかいとつっこまれそうなシステムでブルックナーを聞いていました(笑)。

 

ブルックナーはマーラーとかと違って、ひとつの楽想がなが~く、ゆったり続いて音楽全体のバランスがよくって、破綻するところはなくて、オケ全奏のときも同じくゆっくり壮麗に鳴り響くっていう感じで、、上のような一見ジャズ専用システムでも比較的うまく鳴らせました(笑)。一方、マーラーのように、次々と楽想が変わって、オケの音量がローラーコースターみたくすごいスピードでアップダウンするような曲は、バランスがとれなくて阿鼻叫喚でひどかったです(笑)。

 

でも、そういうオディオ的なことだけぢゃなくて、あの頃はブルックナーのちょっと精神的というか宗教的というか、そういうふうな音楽が好きだった・必要だったんぢゃないか、、

 

特に5番の2楽章は、、聞いていると、宇宙のただなかを果てしなく旅してるような、そんなこころ持ちにしてくれる、実に美しくて不思議な音楽だったから、

 

あたしとしてはブルックナーは、やはり永遠にチェリの演奏がダントツNO1なのだけど、、アバドの演奏もとても良かった、、、、

 

マッキンをご存じSATRIアンプに入れ替えてS-5500で鳴らしたカラヤン VPOの7番。89年ごろですね。カラヤン最後の録音っていう触れ込みもあって、、なんだかぐっと来ましたね。 

 

ヴァントとBPOの一連の録音も良かったなあ、すばらしいバランスの演奏、、端正な演奏っていうのはヴァントだなあ、、ジュリーニ VPOの9番のしたたりおちるような美麗な演奏にも感動しました、、こんなふうにブルックナーって、結構あたしは聞いてきたんだなあ、、 

 

でも、この数年、ブルックナーの音楽はちょっと、重たくって冗長っていう感じがして、あんまり聞いてなかったのですね。

 

やっぱり、ブルックナー聞きたいって気持ちがあって、そうして、あの長大な交響曲を集中して聞くっていう体力があって、、そうして、そこからいろいろ想像を広げるっていうことができたのは、やっぱり、あの頃、自分が若かったからだったんだなあと思います、、30代だったものね、、

 

その後、JBLのSPの大きさやあまりに増えた機器がいやになってしまって、SPをソナスファーベルのクレモナに交換して、アンプを名機CECのAMP-71に入れ替えて、、そのうちうちトラポ TL-1X(初代)とDACもCECを入れて、、少しこじんまりしたシステムで、しかし音には十分満足してました、、、あれが40代のはじめかあ、、

 

それがまた、オディオ熱が昂じて、B&W803Dから802Dになって、アンプはアキュにしたりして、、今から考えるとおはずかしいのだけど(笑)、、B&W時代には、ブルックナーじゃなくて、オディオ的におもしろいマーラーとかを良く鳴らしておりましたねえ、、でも、ほらやっぱり8畳ぢゃ、無理無理っていうんで、DG-58とか入れて悪戦苦闘している最中にあの地震、、

 

そうして、50代半ばになった今、またブルックナーはいいなあと、しみじみ思います。

それはCECのトラポの力もあると思うのだけど、 EARのアンプの音もあるかなあ、、EARアンプとCECのトラポの相性はとても良いです。FALのスピーカーがしみじみいい音で鳴って、まるでちょうどいい心持ちのあったか~い音のやわらか~いシャワーを全身に浴びてるようで、しみじみしあわせにしてくれます、、

 

いろいろあって50代半ばになった今聞くブルックナーは、あの頃聞いていたブルックナーとは、ちょっとちがう音楽に聞こえます、、また、すこしづつ聞いてみようブルックナー、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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