Quantcast
Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

インフラノイズ USBアキュライザー UACU-700で音楽ファイルを聞いていく① 

$
0
0

先週末からインフラノイズの新アイテムUSBアキュライザー UACU-700を使ってPCで音楽を聞いています。

 

 

 

しかし、なんといっていいのか、こいつがすごいのです、、いくつかの音源を聞いていきながら、お話していきますね。

 

先ずはうちのPCオディオの環境なんだけど、仕事でつきあいのあるGさんに作ってもらったもの。手のひらにのるぐらい小さくて軽いもので、こんなんでだいじょうぶかいっていうぐらいサイズ的には心配なのだけど、WINDOWS10でスペック的には問題なし、音楽再生用につくってて、余計なソフトとかは入れてないから大丈夫とGさんが言うもの。

 

 

こいつに1テラのHDDを2台接続して、そちらにストアしてあるファイルを再生します。再生ソフトはHQプレイヤー、DACはMYTEK192DSD。USBケーブルはインフラノイズの専用ケーブル。このケーブルの先端にUACU-700を接続し、さらDACとつなぎます。DACからプリへは、インフラノイズのリベラメンテXLR使用で5メートルケーブルでつなぎます。PC周りの電源も全て中村トランスを介してとっています。こんなふうにごく基本的なPCオーディオ環境。ネットワークオディオにまで発展せさせようとは思っておりません。他にアナログとかいろいろやることが多くて、、とてもそこまでは、、

 

さて、週末は親戚が来ていたこともあって、やっとシステムに灯をいれたのが夕方、、

PCまわりも含めて、安定した音が出てくるには、やっぱり1時間ぐらい待つのです。なんとかシステムがあったまったところ

 

で、何を聞こうか、、ちょっと古いファイルで、カラヤン VPOのおなじみ「惑星」。 61年の録音。リマスターCDをWAVでリッピングしたもの、で、聞いてみる、、

ん~やっぱり、アキュライザー適用以前とは全く違う、、、ファイルにはいってる音はもちろんだけども、空気というか、雰囲気みたいなものまで感じられます。弦の音は、今まで以上にしたたるような美音でありますね。管楽器の輝きもぐっとました感じ、何より音の溶け具合が素晴らしい、、、それと、アキュライザーを導入してはっきり認識できた音の違いは、パーカッションというか、、鈴とかベルとかそういう倍音成分の豊富な楽器の音、、これがもう全く違う、、、実にリアルに聞こえます。リアルというだけではなくて実に美しい、そうして豊かな倍音を醸成しながらも芯のはっきりとした音が他の楽器とブレンドされていくありさまは、実にうつくしく・すてきで さすが往年のVPOだなあとうならされます。

 

弦楽器が激しいボウイングを展開するところでは、今まで全く聞こえなかった、、弦をこするノイズ、みたいなものが鳴っているのがわかります、、ギギギ~みたいな音、、え~っ今までこんな音が聞こえなったよな~というような音、、こんな音まで音楽には録音されていたのですね、、あたしが生まれた年に録音のなのにもかかわらず、、

 

ファイルに入っていたけれど何らかの理由で再生されていなかった音、そういったものがわっと出てくるところで、あらたに聞こえる響の美しさ、残響の長さ、、ホール感・空気感のリアルさ、、これまで、少なくともうちでは感じていたPCオディオのアニメっぽさがなくなって「自然」な音になった、、

 

良くクリシェで、「ベールがはがれたような」とか、「一皮むけたとか」と言うけれど、この音の変わりようはファイルにはいった音の純度が極限にまで達したような、、変化というより、むしろ「浄化」、、もちろん上の弦のギシギシといった「きたない音」も出てくるのだけど、音楽全体がまるで、すっかり現れたように出てくるのですね、、おどろきです、、

 

61年のカラヤンと言えば、今のあたしぐらいの歳、、VPOをギリギリまで追い込むようなところもあって、ややオケがついていけなくて破綻気味のところもあったり、ゆっくりした楽章では、往年のVPOの美音がすばらしい、、

 

次に、最近のもので何か探したら、小澤征爾さんが90年後ろSKOと録音したブラームス交響曲1番があったので、このファイルを再生してみることにしました。これも何回も聞いたことがあったけれど、ちっとも感心しなかったファイルでした。

で、USBアキュライザーをつけたPCシステムで再生してみます。

ん~、すごい! 「惑星」で感じたのと同じような変化です。ホールの空気感の豊かは、これまで感じられなかったもの、、

 

音ではないものの雰囲気まで、ぐっと出てくるというのはどういうことだろう(笑)。楽器の音がリアル、、そうして低域から高域の音全体溶け合いも実に美しい、、

 

きいていて、あれっと気づいたのは、ある部分では、録音が遠目、、一方ある部分では近づく、、また、あるところではON気味の録音で音が少し固め、、しかしその後、また引き気味になって、、音全体がまろやかになっていく、、

 

同じようなことを「惑星」の録音でも感じていて、楽章によって、あるいは同一楽章でも部分部分で録音方法(バランス)が微妙に変わっていくのが聞き取れます、、こういう実にこまかいところまで、USBアキュライザーはあらわにするのだろうか、、だとしたら録音エンジニアにとってはおそろしいアイテムですね(笑)。

 

しかし、USBアキュライザーで音全体が全く一新された、小澤さんとSKOのブラームスをじっくり聞いて、、小澤さんが海外で評価の高い訳があたしなりに納得できました。つまりは、ドイツとか西洋とかそういうことではなくて、そういう文化的・歴史的背景から一切解き離れた音楽というか、、小澤さんが感じたブラームスというか、、オケがSKOとの演奏ということもあって、それだけに他の誰もがまねできない独自の「芸術」、、として認められての、小澤さんの現在の位置というのがあるのかなあと思いました。

 

いや、実によく歌い、まったく端正なブラームス、、重厚さと、そういうものではなくて、かろやかで、さわやかなブラームスでした、、あっさりしすぎてブラームスのイメージと違うなあという向きもいられるかもしれないけれど、、こういうブラームスも悪くないです、、

 

そうして、演奏の途中に、壁のうしろから人のうぅううといううめき声みたいな音が聞こえる、、うちの息子がトイレで苦しんでるのかと思って、部屋を出てトイレをうかがってもだれもいない、、、部屋にもどってブラームスを聞いてると、やっぱり壁のほうから、人のうめく声が、、なんだなんだ心霊現象かとびびりながら、よく聞いてみると、どうやら小澤さんの声というか息というか、、みたいなのですね。ええっこんな音まではいっていたのかとびっくり、、まさに、ファイルにはいっている音を全てあらわにする力がUSBアキュライザーにあるとしか思えない、、

 

「惑星」はやや線の強い録音に感じました。これはDECCAの録音。一方、「ブラームス1番」はフィリップス、、柔らかい音調の録音、、録音の違いまで、はっきり聞こえます、、、

 

さて、こうやってずっと気合入れて聞いているのですけれど、ちっとも頭がつかれない、、これまでデジタルの音、CDとかUSBアキュライザー装着前のPCオディオの音は、長く聞いてると疲れてきてたのだけど、このアイテム適用後は、聞いていて気持ちが良くなります。不思議だけど、頭もこころもほぐされていくような感覚があります、、、みなさんこんな感じはないかな、、とても不思議だけど、何というか聞いていてリラクゼーション効果もあるような、、

 

ともかく、、USBアキュライザーはとてもいい! まるでDACそのものをグレードの高いものに交換したように感じます。

 

さらに、いろいろなファイルを聞いていきましょう、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

Trending Articles