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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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ゴールドベルグ変奏曲 ~ ベートベン悲愴ソナタ2楽章 ~ 村井先生のこと、、

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海外駐在して20年以上になる義理の弟が先週末、単身来熊して一晩泊まっていきました。家飲みで盛り上がったところで、それでは余興にピアノを弾きましょうと、あたしの音楽室におもむろに入って、ヤマハのアップライトのピアノのふたを開けて、、弾き始めます。

 

どこかで聞いたことのあるような旋律、、ああ、ベートーベンだわ、、悲愴ソナタの第2楽章、、あのゆったりした美しい旋律、、先生についたこともなく、譜面も読めないので、耳でコピーしたので、5年かかったというのだけど、いやいや、なかなか大したもの、、しみじみとしたいい音楽でした、、、

 

この音楽、、村井先生の番組「これだ! オーディオ術」のクロージングの曲でもありました、、偶然なんだけど、その日は村井先生のお葬式でした、、義弟が奏でたのは、この穏やかな旋律、、

 

先日、「これだ!オーディオ術」の再放送を聞いていたら、16年の3月ごろ村井先生が推薦されていた神西敦子さんというピアニストの「バッハのゴールドベルグ変奏曲」がかかりました。これがすごくよかったのです。

この曲と言えば、グールドだけども、彼の演奏とは全く違う、、なんというか、より文学的というか、深いというか情緒的というか、、ゆっくりした部分の演奏は、、まるで寒い冬の夜、石油ストーブのついている部屋のガラス窓から、厳寒の空いっぱいに広がった星屑を見上げているようなこころもちにさせてくれるような音楽、、すごく早いパッセージでもグールドみたくメカニカルにすごいという感じではなく、テクニックはもちろんすごいけれど、音色とか響とか、そ~いういろいろ音楽的なものをじっくり聞かせてくれるような、、これはなかなかすごい。村井先生が大推薦されたの理由が聞いていてよくわかりました。

 

この放送がONAIRされたのは、熊本地震のちょっと前、、あたしはまだMBを導入してなかったのでリアルタイムでは聞けなかったけれど、、

今回再放送で聞いて陣西さんの演奏に感動しました。こんな人がいたんだ、、

 

実はこの録音1970年におこなわれたもので、2年ほどまえ偶然に中古盤を聞いたプロデューサーの方が、この盤のあまりの良さにいろいろなところ(もちろん本人にも)はたらきかけて、2015年にCDで復刻されたとのこと、、いい話だ、、

(左から2番目が神西さんご本人)

HPに解説がまだ残っていたので、ここに写します:

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2月/神西敦子と聴くゴルトベルク変奏曲
 神西敦子(じんざい・あつこ)。1959年東京芸大卒。1961年同専攻科を卒業し、ベルリンでヘルムート・ロロフの教えを受ける。1965年帰国。演奏活動のかたわら、武蔵野音大で1985年まで、後進の指導にあたる。1970年日本人としては初めてゴルトベルク変奏曲のLP(日本コロムビア)をリリース。1985年以降は京都市立芸術大学教授。
 このゴルトベルク変奏曲は、長く廃盤でしたが、「世界一のゴルトベルク変奏曲コレクター」四方善郎氏が中古LPを発見し、そのあまりの素晴らしさにCD化を発案。その情熱が、神西氏ご本人や日本コロムビアを動かし、ようやくCD化されたものです。
 このCDについては、『Stereo』誌2016年1月号で「特選盤」として紹介しましたが、今後何年かに渡って、同曲のスタンダードになりうるのでは思えるほどの水準(演奏だけでなく、録音も素晴らしいのです)。
 こうなったら、制作の経緯を当事者たちから直接聞いてみたい。できれば神西氏にもスタジオまでおいでいただき、共にいろいろな音源を聴いてみたい。そういった強い思いから、この特集は企画されました。
 特集の第1回・第2回は、神西氏の名盤『ピアノ名曲50選』中心に、第3回・第4回はゴルトベルク変奏曲中心に構成。四方氏の秘蔵音源をまじえ、かなり貴重な内容となっています(「こんな人たちのゴルトベルク変奏曲が残っていたのか」と、収録中も皆驚きの連続)。しかもそれが「単に珍しい」というのではなく、それらと聴き比べることで、神西氏の個性がより聴き取りやすくなるのです。
 神西氏からは、日本を代表するピアニスト諸氏の秘話もうかがうことができました。
 当番組はこれで204本目ですが、5本の指、いや3本の指に入る手応えを感じています。

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Amazonで探したらちょうどディスクユニオンに中古であったので注文。明日、あさってには来るでしょう、、このゴールドベルグは秋から冬にかけてじっくりききたい感じの音楽です、、

 

それにしても、村井先生の番組で毎回かかっていた、悲愴ソナタ2楽章、、、だれの演奏なのだろう、、どうしてこの曲を選ばれたのでだろう、、いつか聞こうと思っていたのだけど、ついに果たせなくなりました、、

 

そういえば、悲愴ソナタ、、13年ほど前、おふくろがなくなる前の頃、、ようく聞いてました、、特に2楽章は、、だんだん近づいてくる母の死を前に、何かこころにしみいるような感じで聞いていましたね、、

 

村井先生の訃報に続いて、今日は菅野沖彦さんの訃報、、

 

そういえば、、村井先生が菅野先生のところの音はすごいよ、、一度は聞いた方が良いよ とよく言われていました。

 

菅野先生の録音盤も、ついこの間、ここで書いたばかりでした、、なんだかさびしい秋だから、このゴルドベルグを聞きましょう、、

 

 

 

 

 

 


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