Quantcast
Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

1Q89とヤナーチェック

$
0
0

ヤナーチェックの音楽が大好きなんです。そのことは、このブログもでも過去結構書いたことでした。


さて、先日やっと図書館で村上春樹の「1Q89」全3巻があったので、1週間で読破したのでした。



で、この作品に冒頭に出てくるのがヤナーチェックの「シンフォニエッタ」ですよね。そう言えば、この本が出た頃にこの音楽がCDショップで結構プッシュされていたことを覚えております。




(あたしもこれを持っている)


あたしは、一時期ヤナーチェックの音楽に凝っていて、彼のオペラ

「賢い子狐」とかは傾聴したのでした。このオペラは、他のどのオペラとも音のひかり具合が違うのと、音の組みたてと、その内容が好きでよく聞いた。


村上さんのこの作品は面白いとは思ったけど、それほど感動はしなかった、、だんだんとテーマが拡散してきて、そこが良いのかもしれないけど、、基本的には恋愛ドラマなんだけど、あまりにもテーマが拡散しすぎて、ちょっととっちらかった印象があった。あたしの友達は、途中で飽きたなんて言っていた、、


冒頭から中間まで「シンフォニエッタ」が物語の通奏低音的に登場するのだけど、終わりの方になると、シンフォニエッタはどこかへ置きざれにされてしまって、世界の中心で愛を叫ぶ二人みたくなったような印象がぬぐえなかったのでした、、、


もちろん、時間をおいて、もう一回読むと感想は変わると思うのだけど、ともかく初めて読んだらそんなことを思ったのでした。


でも、久しぶりに村上さんの長編を読んで、頭が村上ワールドになって楽しかった。


あたし的には、「シンフォニエッタ」よりも、賢い子狐のテーマのどこまでもどこまでも広がっていくような、きらきら光り輝く作品が好き。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

Trending Articles