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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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ジャズピアニスト 八木隆幸さん① 過去ブログより

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日曜日の午後、、楽しみにしていた八木隆幸さんの新盤が届きました。タイトルはNEW DEPATURE。「新しい出発」という意味でしょうか、、今回はトランペットとテナーがはいったクインテット、、八木さんの自作曲とカバーでて全11曲たっぷり収録されている。

 

ということで、早速、スピカ―をモアイUに変更した夏用ジャズシステムで聞いてみます、、

ん~、これはなかなかいいですね。先回のSkyscraperはピアノトリオだったのだけど、今回はクインテットというフォーマット。管のアレンジも全て八木さんの手になるものとのこと、、

 

この盤データをリリース元のHPから:

 

Musicians:
■Piano: Takayuki Yagi
■Bass: Jay Anderson
■Drums: Billy Drummond
■Trumpet: Scott Wendholt
■Tenor Sax: Ralph Bowen

Producer / Artist: Takayuki Yagi
Recording Director: Atsushi SUSHI Kosugi
Recording Engineer: David Alman
Recording Studio: Sound On Sound Studios (3/21 & 22)
 

【収録曲】

<ディスク1>
1.Beyond The New Horizons (Takayuki Yagi)/2.View From Newark (Takayuki Yagi)/3.Music On The Second Floor (Takayuki Yagi)/4.130East 7th St. (Takayuki Yagi)/5.Kyoto Tower (Takayuki Yagi)/6.Rockland Blues (Takayuki Yagi)/7.Ritha (Larry Young)/8.Nature Boy (Eden Ahbez)/9.Is That So? (Duke Peason)/10.On The Real Side (Walter Davis. Jr)/11.Two Faces Of Nasheet (Frederick Waits)

 

1曲目のBeyond New Horizon 新しい地平線の向こうという意味か? これはいい! 音楽が疾走するのだけど、なんというか実に管を中心にしたアレンジメントが、なんというか、実に知的で、、ふつ~ぢゃなくて実にいい。

 

八木さんのソロは、いつも通り、疾走するドライブ感! だけどもなんとも美しいピアノの響であって、そしてどこか知的なフレージング、、なんというか、日本力のミクロン単位の極薄の刃の上を絶妙なバランスをとりながら疾走していくような、、そんな感じで、こういうピアノって聞いたことがないような、、

 

んな感じで、緩急織り交ぜたオリジナル曲を堪能、、、あんまりいいので、途中からしょちゅ~オンザロックをやりつつつ気持ちよく聞いていく。 なんというんだろう、八木さんのピアノって、たとえ疾走してても、どこか知的なんですね、、

 

だいぶ前にクラッシックのオケ関係の人から、、本当にすごい指揮者はね、あたまの半分は燃えていて、残りの半分はクールに自分を見てるんですよ、、って聞いたことがあるけれど、そういう、燃える自分の演奏をどこかでクールに分析して、次の音をマイクロセカンドの中で取り出していくみたいな、そういうすごい指揮者につながるような知性というかインテリジェンスというか、そういう独特のものがあるような感じがしてなりません、、

 

こういう知的なところって、ハービー八コックとか、もちろんキースにも感じるけれど、もっともっと繊細な、日本人独特の繊細さというか、、象嵌を削りだすような技と知性というか、まあ、オディオで言えばマッキンには無い知性がアキュフェーズにはあるみたいな感じが、、ええいまた訳がわからん(大爆笑)。

 

後半、気づくと、フォーマットはピアノトリオになっていて、カバー曲が続く、、

その中で、あたしが一番おどろいたのは最後(そうだと思う)の曲。まさに現代曲というかフリー感じので出しから、まるでコルトレーンみたいなマッコイみたいな演奏になって、最後の方にはクラスターみたいな音の飽和状態みたいになって、終わるっいう、、これにはちょっとぶっとんだなあ(笑)。 もしかしたら、初回聞いた中では、これがあたし的には一番よかったかも、、

 

録音もHQCDで、前作に比べてさらに音質はよくなったように感じます。AMP-KUMAMOTOとファステクスユニットの相性は抜群で、日が経つにつれ音はさらいこなれたので、そのことがはっきりわかります。

 

新盤ではトラック毎に音の様子が違うことがわかります。前作の音では、総じて繊細なピアノという音だったのだけど、今回はちょっと太く、暑く、、その上で繊細な響が入っています。後半のピアノトリオの音は、さらにビビッドにダイナミックレンジも広く録音されてる感じで、く~たまらん!ですね。

八木さんのピアノは、イエィ!なのだけど、管のみなさんのソロはもっとぶっとばしてもよかたのかあなあという感じが、1回目通しで聞いて感じましたが、、

 

全11曲で、前作よりさらに曲、アレンジ、ソロ、フォーマット、録音の良さなど、新盤ではさらに八木さんの世界がさらに広く、深くなったように感じました、、こりゃ1回や2回聞いただけぢゃ、この広大な「音宇宙」はわからんなあと思いました。

 

ということで昨日もう1回聞きました。これで通算3回目(笑)なのだけど、、

しかし、この盤、何回繰り返し聞いても飽きない、、

 


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