フルレンジの音にいたく感動していて、また何か聞かせてもらおっとと道場にあそびにいったら、床にこれらがころがってあるのを見つけた、アキュフェーズの往年の名機セパレートCDプレイヤー DP-80L・DC-81Lではないか!?
思わず、マスターに、こらなんですか? と聞いたら、あ~地震でころがってからね~ちょっと傷がついたばってん、音はばっちりたい!ほとんど使ってないものを譲ってもらったけん、聞いてみるとマスターがにっこり笑うので、、
よかですかあ~?とこちらも思わずほほえみ返し、、早速借りてきたという訳です。
機器そのものは、ほとんど完動美品なのだけど、リモコンとか、このセットの売り物であった専用光ケーブルがないないない、、でも、まあ文句は言えないから、SPDIFの同軸ケーブルで接続します。
おっと、ここで絶対忘れてならないのは、インフラノイズのデジタルアキュライザーDACU-500であります。同軸ケーブルはオルトフォンのシルバーケーブル。今回、往年のこのセットがDACU-500を入れることでどのような音になるのか聞いてみたかったということもあります。
接続するのは、サブシステム。アキュC280 P260にJBL4312というライン。
さて、どうか、、お~っ、すごくいいです、、大昔のCDプレイヤーだから、音がキンキン固目で、ざらっとして単調な音だろうかと予想していたのだけど、これがまったくなめらかでつややか、、まったくエッジイな感じがなくて、音全体に艶とコクがあります。ピアノの音なんかは、上から下までなって、倍音も豊かに響いて、ピアノトリオのライブ盤なんかは会場の雰囲気からリアル、、な、なんぢゃこれは!とあたしは、驚きましたね。
アキュのセパレートCDPと言えば、あたしは、ちょっとうるさい。
というのは、過去に90シリーズ、900シリーズと使ったことがあるし、ほんのちょっとだけ、この80シリーズも使ったことがあるのだから、、、900シリーズはSACDもかかるし、音は非常によかったけれど、あれは地震の後に手放しましたからね、、90シリーズは長く使いました。とてもきれいな音でした、、でも、今回聞いたこの80シリーズの音は、なんというか過去聞いたどのアキュのシリーズよりも良く聞こえたのでした。というよりは、音楽が本当によく・楽しく聞けたということなのでした。
今のアキュの音は、音の全てが磨き上げられて、細かい粒子まできれいにポリッシュされて、音全部が美しい、きれ~、、それに上から下まで鳴って、画像で言えば、4Kとか8Kとかの領域とでもいうのか、、一方、80シリーズは、そんなに細かいところには手が届かないけれど、楽器の音をそのままに、音楽のいいところを実にうまく鳴らしてくれるような感じがある、、
サブシステムとの相性も(なにしろサブも往年のアキュだし4312だって、その頃のものですものねえ)良かったということもあるのだろうけれど、まるでマッキンの音みたいな艶とコクがあって、ゆったりした中にもちょっとキラッとした音もでて、いや、これはなんというか、、聞いてていい気もち(笑)。この当時のアキュの音づくりなのかなあと思ったりした、、
実は、最近 特にDC-81Lはもう一度聞いてみたいと思っていたのでした。なぜなら、当時アキュが気合いれてディスクリートで組んだマルチビットのDACであって、もうこんなことは2度とできんだろうというぐらいの入れ込みようで作ったものらしくて、いわばアキュのヴィンテージみたいなもので、もう一回チャンスがあったら聞いてみたいなあと思っていたのでした。それに、ほら、マランツの新しいCDP SA-10はDACをディスクリートで組んで、そのために非常に音が良いという評価を雑誌なんかでよく見かけたものだからね。気になっていたのでした、ディスクリートDAC。
うちでは、サブシステムには、これまでマランツのSA-15をストレートでC280に接続して鳴らしていて、まあ、いい音かなあと思っていたけれど、いやいやいや40年前のセパレートCDに比べると、音は細いし、ちょっと神経質だし、全く同じケーブルとかで接続したのだけど、もう80シリーズの圧勝! 音楽聞く楽しさが全く違う、、
一体何なんだろう!?
DP-80Lとのコンビで聞いている訳なのだけど、調べてみると、やはりこのトランポートも、非常によくできたものらしい。DC-81Lで鳴らして、ブラインドで聞かせて、これ最新のCDプレイヤーだよ、音いいでしょと言ったら、いやいいね~とほとんどの音もだちが、間違いなくそう言ってしまうよなあ、こりゃ(大爆笑)。
惜しむらくは、アキュが最高音質と標ぼうした専用ファイバーケーブルがないということ。こいつで聞いてみたかったけれど、上に書いたように同軸接続でも、すこぶるいい音!
これは、なんといってもインフラノイズのDACU-500の力があってのことだと思う。DACU-500は、デジタル再生の時間軸を正しく整えるという、いわばちょっとしたクロックみたいな効果があるという説明なのだけど、往年の名機にDACU-500を加えることで、もともとの音をさらに良くすることができたのだと思います、、、、
DP-80Lのトレーがちょっとやばそうな感じではあるけれど、調べてたら、このシリーズまだメーカーでの修理ができるみたいで、、OHにだしてみよかなと考えています。
それにしても、驚きました。この数日は80シリーズでサブシステムを鳴らして、ジャズもクラッシックも本当に満足、、、、