昨晩もちょいとつかれて、やっぱりハーベスでMバードで音楽をつらつら聴いた。クラッシックもジャズも、しっくりこない曲ばかりだから、チャンネルをザッピングしていくと、224CH・ビートルズ専門チャンネルに来た。すると「ロッキーラクーン」が流れました。
ビートルズファンならご存知、通称ホワイトアルバム。正式には2枚組のアルバム「ザ・ビートルズ」。この中の2枚目にはいっていたのではなかったか、、
あたしは、自称ビートルズファンなのであるけれども、EMIから発売されたアルバム全てをもっていないので、バリバリのファンの方からおしかりを受けそうなのだけど、中期から後期にかけてのアルバムはアナログでもってるのだけども、初期の盤は、つまりリボルバー以前のもの(なんとラバーソールも無いんだった)ほとんど持ってないという体たらく。
しかも、ホワイトアルバムも告白しちゃうけれど、今でももってないのであります(笑)。借りたり、貸しレコードで借りたものをカセットに録音して聞くという、まあ、実にふざけたファンなんでありますけれど(笑)。
さて、「ロッキーラクーン」だった。これはポールが作って、歌ってる曲で、何かこうアメリカの西部開拓時代の西部劇っぽい内容の歌だったと思う。ロッキーが女を取られて、とったやつを撃ち殺そうとするんだけど、逆に打たれちまって、おだぶつっていう、まあど~でもいい内容なんだけど、、バックはアコギとドラムス、ホンキートンク(?)のピアノと実にシンプル。ポールもなんというか、アメリカなまりの英語でもって歌っていて、なにかこう全部の雰囲気がのんびりなんだけど、ものかなしいような、なんか不思議な歌でありますね、、
思い出します。あれは、高校受験も終わって、中学の卒業式も終わって、もう受験勉強からも解放されて、高校入学までの、本当になんにもしなくていい、、なが~い16才の春やすみ、、もう、ほんとにな~んにもしなくていい休みっていうのは、あとにもさきにもあの2週間ぐらいだったなあと今でも思う、、
まあ、超田舎の中学生だった訳だから、休みっていってもどこへ行く訳でもなし、友だちと遊ぶわけでもなく、家でぶうらぶうらしていたのだけど、しかし、あたしには、その頃おふくろが買ってくれたビクターのコンポがあったのだった! 何しろスピーカーは、30センチウーファーの3WAYだったから、そりゃもう天下を取った気分だったねえ(笑)。んでもって、その頃からビートルズのファンだったから、朝から、これもんで彼らのアルバムを聞きまくったのだけど、何日から聞いたらやっぱり飽きた、で考えたらまだ聞いてないアルバムが当時まだたくさんあった。んでもって、一番聞きたいし、気になっていたのが「ホワイトアルバム」でした。
当時、超田舎の中学で、この盤をもっていたのは、ただ一人、Y君だった。で、あたしはY君に電話して、拝み倒して、この盤を借りたのでした。早速、借りた盤に傷つけないようにのビクターのカセットデッキできっちり録音して、そうして聞いた。盤の付録の解説書をなめるように読みながら、一曲一曲聞いた。全てすごくよかったけれど、なんかちょっと今までとは違うなあと感じた。
たぶん、メンバーのソロワークがおおくて、ちょっと演奏もラフな感じて、ハードロック(ヘルタスケルター)とかどブルースもはいっていて、これはずいぶん難しそうだなあと感じたのでしょうね。その頃はアホな中坊だから、そういったことが言語化できないのでしたねえ(苦笑)、、、その中でも、ロッキーラクーンは割と軽めのちょっと、ユーモアあふれた曲でした。
毎日、なにしろこの、2枚組を1曲目から最後まで通して聞くから結構大変なのだけど、ロッキーラクーンとか、ポールがギター一本で作ったような、かるめの曲は、ちょっと箸やすめみたいで楽に聞けましたね、、
ビートルズを聞くのに飽きると、自転車で隣町まで出かけていって、本屋でビートルズ関係の本やら雑誌、写真集やらを買って帰って、またそれらを見ながらビートルズを聞くという、、まあ、今から考えると非生産的な時間でしたねえ(笑)。でも、あんなに全てから解放された気分で、のんびり過ごした日々っていうのは、本当にあたしの今までの人生の中でも、あの時だけだったなあ、、
昨晩もそうだってけれど、ラジオか何かで「ロッキーラクーン」とかホワイトアルバムの曲が流れると、あの16の春休みを想い出します。さあ、これから高校生! バンドやりたいなあ、彼女つくりたいなあ、、彼女できるかなあなんてことばかり考えていて、これからわっくわっくの未来がぞんぶんに待ってましたねえ(笑)。
あれから、もう、42年(!)もたっちまったけれど「ロッキーラクーン」を聞くと、16歳の春のあたしにもどってしまいます。
家ん中で一番日当たりのいい明るい洋間に置いたビクターのコンポ、、Y君が貸してくれた2枚組「ホワイトアルバム」、オレンジ色のカセットテープ、、ホワイトアルバムに入っていたメンバーの写真、、おふくろもまだばりばり元気でした、、なんか、こう、とてもなつかしい、、