ということで、EARでタンノイの某スピーカーを鳴らしているんだけども、、FALと音の傾向はまるで違う、、というか、日本製とかJBLとかの音とも違いますね、、
日曜は、ひねもすタンノイを聞いていたのだけど、、タンノイの人たちは、「良い音」を出そうと思ってこのスピーカーを作ってるんではないだろうと思った。特にクラッシック、、オケとかオペラとか聞いて、そう思いました。タンノイの音は、生演奏のイメージに「近い」、、
モニター系のスピーカーで聞いていると、、音のひとつひとつがはっきりくっきり聞こえて、、それはそれでとてもいいし、その音になれるとこちらの方がほんものぽく聞こえるのだけど、生のオケの音とか、ホールの響とかは、タンノイの再生音を聞いてみると、なるほど、演奏会の音はこんな感じだったなあと思わせる、、そうして、音全体に弾力というか、、肌触り感があると言えばよいか、、あったかい質感がある、、
いっとき、B&Wが好きで、、M805、803ダイヤモンド、802ダイヤモンドなんてのを使ったことがあるけれど、今回のタンノイみたくぐ~んとその音に引き寄せられるってことはなかったなあ、、もちろんB&Wも英国系なのだけど、、これはもう音のコンセプトが全く違う。タンノイとかアンチテーゼというか、そういう感じですね。
音のそれぞれが、くっきり分離するっていうのぢゃなくて、いろんな楽器の音が、それぞれの質感と音色で、うま~くブレンデングされて響いて、その響が実に生っぽいのですね、、オケもそうだけれども、オペラなんかだと、人の声の違い(オペラではこのことがとても大事なんだろうけれど)が、タンノイだとはっきり分かる、、それは、2階のサブシステムの旧スターリングもそんな感じ、、
タンノイから出てくるのは「音楽」だわ、、音だけぢゃない、、ハーベスもこんな感じ、、
タンノイとかハーベスの人たちは、いい音だそうなんてはなかっから思ってなくて、自分たちのイメージの音楽をどう出すかってところに力を傾注してるだろうと思いました。だから、スペックは悪くても、聴けば、納得してしまう、、
FALの音は、先にも書いたけれど、目にみえるような清冽な音、、澄んだ音がひとつひとつ目の前に現れる、、これは実にすごい、
追い込んでいけば、他のスピーカでは全く得られない独自の世界が得られます、、だけど、タンノイのように、いい意味で「恣意的」にブレンディングはされない、、
タンノイかFALかJBLか、、これはもう好みの問題です(笑)。どれがいいっていうことは全くなくて、「価値相対論」、、
オーディオ道場の片山マスターがいつも言うこと
「オディオ機器、、アンプ、スピーカーなどは筆とか絵の具である。これらの材料を使って、どういう色で、タッチで、構図で音楽を描くか、それがオーディオだ、、つまり絵を描くということと、オーディオをするっていうのは等価の芸術活動だ」、、
そういうことなんだろうなあと思う、、
そうして、自分の求める音っていうのは、歳を重ねるごとに、オディオはもちろん人生の経験を重ねるごとに変わっていくんだろうと思います、、
タンノイの音を初めて秋葉の店頭できいた30年ほど前、、
「なんて、ドロドロして、フォーカスがきまらなくて、しまらなくて、濁った音だろう、一生使うことはないだろう、なんで五味康祐っていう作家があれほどタンノイを賞賛したのかわからない、、」
なんて思っていた自分が、今やタンノイとかハーベスの音に惹かれているっていうのは、、そういうことなんだろうと思います。
そんな、ネガティブなイメージをタンノイの音にもっていた頃、いい音だって感じていたのは、ヤマハのセンモニの、ピアノのキラキラした音だったり、線きつめの音だったから、しかたないですね(笑)。もちろん今でもセンモニの音は好きだけど、、毎日っていう訳にはいかないなあ、、センモニの後入れたのはJBLのS5500だった、、このSPには本当に苦労した、、
あれれ、もしかしたら、これからあたしは、英国系の音にはまっていくんぢゃないかしらん、でも、もともとあの国はとても好きだし、、父のころから、あの国とは、なにかしら縁がある、、それはそれで、素敵なことかもしれないですねえ、、たのしみたのしみ、、
さて、連休は今日1日残っている、もちろんオディオやりますよ! みなさんの連休はいかがでしたか?