ローマの休日とかヘップバーンとかちっともいいと思ったことがなかった。でも、先週末テレビをつけたらこの映画をやっていたので
へっまたか~あと思って、しばらく見てたら、くぎ付けになってしまった、、
ストーリはもうみなさん良くご存じだと思うのだけど、最後の方で主人公のふたりが、とっても好きなんだけど、ままならん状況は、ままならんだろうという状況を、それこそ台詞なしで、目とか顔の表情だけで出すのだけど、その深いこと深いこと、、、これはすごいな~と今回はじめて感動したのでした。
しかし、ヘップバーンってこのときまだ20代でしょ、それなのにこんなに複雑で深い演技ができるってのは、すごいなあ思いました。
どうしてかなと考えたら、やっぱり戦争体験とか、そ~いうあたしたちには想像もつかないような苦しみとか悲しみとかを小さい時分から経験して、それがこころのそこにしみついていて、それがないとああいう演技はできんだろうなあと思った。
それと、やっぱり今回はじめてハイビジョンで見たということもあって、ヘップバーンの美しさにはじめて魅了されてしまったのでした。
本当にきれいな人なんですねえ、、
しかし、この人すごくやせているようなんだけど、でも違うアングルから見るととっても豊満に見えて、とても神秘的な感じがする、、
しかし、まあおとぎ話みたいなストーリーなんだけど、ままならんことが人生あるんだなあという苦味もあって、いいですねえ。
一番最後のシーンで、男が舞台を背にして去りつつあるのだけど、カメラは舞台を写しながら、男が去っていくのをず~っととらえるんだけど、もしかすると王女がまた舞台に出てきて、男の方へ
駆け寄ってくるんじゃないだろうかと、こちらに大きく期待させておいて、THE ENDになるんだけど、ええっと期待を大きく裏切られるのだけど、、でも人生ままならんのだという、苦み=スィートテイストだけじゃなてビターテイストもまじえてあって、その調理方法が実にうまい!
でも、これってあたしが生まれる前に作られた映画なんですね!
おどろきです! こんな作品だったのだとはね、、
最近ひさしぶりに読んだ漱石の「こころ」とかも結構身に染みた、、
これもまた、人生ままならんことを書いてあると思った。
やっぱり人間50年以上も生きるとけっこうわかること増えてきた、、それはいいことだろう、、