子どもの日はスカパーの日本映画チャンネルで昔のゴジラ映画を特集していたので、思わず録画して、週末にぼちぼち見ていたのだけど、いやあ、これがなんと言ってよいのか、いい意味でたいくつ~なんですね(笑)。
いまやものすごく高度なCGなんかがあるので、そこから比べるともうなんとも笑っちゃうぐらいのローテク満載の映画連発でありました。でも、そこがいいんだけどね。
死んだあたしのおやじは、早くにおっかあと別れて、あたしを引き取って、男やもめで暮らしていたことがあったのだけど、ある日、やっぱりその頃はかわいらしかった子どものあたしを不憫に思ってか、映画でもいくか~と街連れていってくれた訳だ。何見たいと聞くから、もう躊躇なく「ゴジラの息子」をあたしは指定した(笑)。
おやじはしぶしぶ「ゴジラの息子」につれていってくれた、、面白かったなあ~ ストーリーなんてほとんど忘れていたけど、タイトルだけは強烈だからよく覚えていた。
で、今回この映画を40数年ぶりに見たのだけど、やっぱり退屈だった、、子どもと連れてきた大人の人たちもみるだろうからって、結構きれいな女優やハンサムな男優を使って、つじつまの合うようなストーリーなんだけど、
はっきり言う! あの当時の子どもにとっては、こういうストーリーはいらんかった! 怪獣とゴジラが肉弾戦に次ぐ肉弾戦。自衛隊が重火器を打ちまくる! それに重なる、おお 伊福部昭先生のガンガン来る音楽!それだけでよかったのでした。あの無駄なストーリーは子どもにはいらんのですよ!
でも、まあ今みると、大人向けのストーリーがないと、まあなんとも怪獣シーンは、さみしい限りの今なんです(笑)。
でも不思議だなあと思ったのは、映画の全体的なトーンが、60年代と70年代ではだいぶ違うのですね、、
60年代の映画はなんというか苦味がある。だけど70年代のヘドラとかメカゴジラになるとそういうビターな部分がなくなって、なんというか活気がなくなるというか、面白みがなくなるというか、フラット化するような感じがする。ほら、あたしらが子どもときに大興奮した「帰って来たウルトラマン」の雰囲気ですね、、
特撮に円谷英二いっている、いないでだいぶ違うのだろうか、それともやっぱり、その時代の時代のエトスみたなものを反映するだろうか、、、
でもまあ、昔はのんびりしていたのだった。ゴジラの息子を見ながら、しらぬうちによだれをかいて寝ていた、、、