あたしがこの映画をはじめてみたのは、中学校の2年生のときでしたか、もちろん日曜洋画劇場、、
おふくろと二人暮らしで、ちょうどおふくろが病気で入院していた2週間ほど、しばらく、一人暮らしをしていたのでしたが、夜1人でぼそぼそ落花生の皮をむき、はてしなく豆を食べながら、こころがつぶれそうに感動しながら、あの日曜の夜、ひとりでこの映画を観た、あたしは13歳だった(笑)。
なにしろ、トレシーハイドがかわいくてね、、イギリスの女の子ってこんなにかわいいのだと、もうどきどきして見入っておりましたね。あたしも、こんなにかわいいガールフレンドがほし~とこころのそこから願いました(笑)。あれからオディオもイギリス系が好き(笑)。
お話は、中学生のふたりが恋に落ちて、もう結婚したいのだけど、周りの大人が子どもが馬鹿いってんぢゃね~よと大反対されたので、なんでいけないの~ただいっしょいたいだけなのに~。それを聞いたともだちが、ふたりを助け、ふたりはめでたく、トロッコに乗ってかけおちするっていう、まあ~おとぎ話なんだけどね、、
映画の製作が71年、、あたしがみたのが、その4、5年後。それ以来、何回も再放送されたと思うのだけど、あれ以来観てなかったのだけど、年末年始のおやすみに、BSで放送されたものだから、それならもう一度録画してしっかり観てみようと思ったのでした。あれから約50年、いまみるとどういうふうに感じるだろうか、、
そして、デジタルリマスターされた映像で観た。
やっぱり10代のとき、登場者に感情移入しながら見るとの、57になって、も一回みるのとは、やはり相当感じ方が違います。
先ず思ったのは、あ~70年代のイギリスだなあということ、、きびしい校則があるし、先生たちは平気でこどもたちに体罰を加えるし、
大人はこどものことを全く気にかけてないし、階級社会はいやなぐらいはっきりしているし、町の様子は暗くて、経済は疲弊しているという様子、、でもってこどもたちも、なにかこう鬱屈していて、にもかかわらずに体だけは大人になってきていて、当時のいろいろな不均衡がど~んと映像に出てきてるっていう感じがする、、
そうして、大人に近づくこどもたちの性の萌芽みたいなものが、なにかこう、ちょっと官能的に撮られている感じがする。これっていうのは、あたしが、おっさんになったから感じるのであって、13歳の自分には感じる余地もなかったなあ、、そうか、あのころは純粋にいろいろ考えることなしに観ていたけれど、アラ還の今は、いろいろ考えながら、分析しながらチェックしているっていうのだろうか、、
そうして、当時あれだけかわい~と思っていたトレシー・ハイドが今みると、、まあ、ふつ~に見えるというのも、やはりおっさんとして女性のタイプが変わってきたということもあるのだろ(大爆笑)。
トレーシー・ハイド。今はどんな感じかな~とネットで探してみたら、あたしらより4歳ぐらいで、60代の半ばで写真もありましたが、しっかりしたイギリスのいいおばさんになっていた(笑)。
マークレスターの今には、あんまり興味がないので、調べなかったけれども、、この映画の中での彼は、実に傷つきやすい少年の役にぴったりで、、今見ると、や~この子はかわいいね~とおっさんでも思ってしますほど、、
という訳で、やっぱり50年以上も前の映画で、今みるとふるいな~と思ってしまった、、映画の中のみんなも、もう60代の半ばだし、先生や両親役の俳優さんたちには他界した人も少なくないようです。
でも、初めて観た当時もこころが震えたビージーズの主題歌や挿入歌は、今聞いてもいいなあと思います。映像はどうしても古びれてくるけれど、音楽は、あのころまんまで、あのころのこころ持ちをそのまま醸し出してくれます、、でも、あのビージーズが、その後、ディスコミュージックでフィーバーした事実も、あたしら世代は驚きをもってリアルタイムで知っているのです(笑)。
も、一回みようかなと思ったけれど、いやもういいかあと録画リストから削除しました、、、