今のコロナウィルスの拡大をテレビとかでつらつら見て、突然思い出したのが、小松左京さんの小説で映画にもなった「復活の日」。
(4Kで再発されているらしい)
これは、たしか世界中にウィルス兵器が蔓延したので、人類が絶滅の危機にされる、さらにあろうことか、同時に核戦争も勃発。もう人類はしっくちゃかめっちゃかな状況になるのだけど、ウィルスの猛威を逃れた南極にいた人間がなんとか生き残り、復活の希望となる==というようなストーリだったと記憶します。映画の英語タイトルは VIRUS (ウィルス)。そのままぢゃないですかあ!?
これはあたしが、18歳ぐらいのときに角川で映画化されて、ものすごいお金をかけて制作し、テレビでもばんばん宣伝して、音楽もその当時のバリバリのミュージシャン(たしか渡辺香津美とかスティーブガッドとかもはいっていた、、)を起用して作成したのでしたね、、ジャニス・イアンが歌う主題歌は、今でもはっきり覚えているほど、、
なにしろ、その当時、おふくろと一緒に見に行ったという、18歳のあたしにとっては、ものすごく恥ずかしかった思い出もあるのであります(笑)。その時は、おふくろは42歳というから、いやあ、若かったのですねえ(大爆笑)。
映画はともかく冗長、、、草刈正雄さんが主役、たしかオリビア・ハッセ―さんが恋人役で出てたと思うし、アメリカの有名俳優も何人かでていたと思うのだけど、ともかく長かった、たいくつだったいうのが正直な印象。
さて、そんな思い出はさておいておいて、、「復活の日」であります。調べてみたら、この作品、なんと1964年に上梓されたもので、あたしがまだ2歳の時にリリースされたもの。核戦争については、キューバ危機が61年ぐらいだったから、極めて当時現実的なことだったにせよ、ウィルス感染というのは、まだ、ほとんど日本人にとってはピンとこないことだったのかもしれません。少なくとも、映画を観た当時のあたしには、まったく現実味の感じられないストーリーでありました。
しかし、今の日本はもちろん世界のウィルス感染の状況を見ると、小松さんがこの小説で、50年以上も前に、現状を予見したいたことに驚いてしまいました、、
映画の後、ずいぶんたって、文庫本で小説も読んだのだけど、、本でもそんなに感銘はうけなかったのだけど、、熊本地震の後、「日本沈没」を読んで、小松さんの想像力にあらためて驚嘆しただけど、、「復活の日」を、もう一回読んだら、おどろくかもしれないですね。
それにしても、小松左京さんは、ものすごい小説家だったのだなあと再認識。
作家が書いたような悲惨な状況にならないことを祈ります。もちろ祈るだけぢゃなくて、手洗い・うがいなど自分でできることはやらなくちゃね、、