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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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イタリア、、イタリア、、、

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世間は3連休だったみたいだけど、あたしは、土曜日は終日仕事で、やっと昨日日曜のんびりできました。

 

で、過日、突然現れた畏友N君の、もっと鳴らしこみが必要というコメントを受けて、気合いれて、EA3で音楽を聞きました。

 

それにしても、コロナ感染によるヨーロッパの状況は、大変。

特にイタリア、続いてスペインでは毎日、数百人という犠牲者が出ているとのこと、これが日本だったら、大パニックだろうなあと想像して、背筋が寒くなります、、

 

やっと届いた、ソナスファベ―ルのエレクタアマトールⅢなのだけど、イタリア北部の会社とて、すごく心配なのであります。ソ社関係者の方は無事だろうか、、

 

こちらでは、何もできないので、ともかく、このイタリア製のスピーカーがもっと良くなるように、鳴らしこみです。

 

何をかけようか、、イタリアつながりで何かないか? おお! クラウディオ・アバドさんのボックスがあるではないかというので、アバドさんのグラモフォンによる交響曲ボックスから、かけてみましょ

う、、

 

 

 

ところで、ネットでいろいろ情報を収集していたら、EA3をE-800で鳴らしている方のサイトがあったので、ちょっとびっくり、音の入口は、こちらの方がハイエンドだけれども、基礎部分が一緒ということで拝読させていただいております、、勉強になるなあ、、

 

ということで、E-800を朝からあたためておいて、先ずはハイドンの交響曲から、

あ~なんか音良くなった感じがします。 今日はトランポートがCECのTL3N、DACがMYTEKデジタル、どちらもクロックで44kHZでシンクロさせているので、解像度が高くなっているし、音場がものすごく広がりました。何かこう、、ちょっとアナログみたいな、、針でこすって音が出ているあの感じを彷彿とさせる音の様子なのであります、、ん~さすがにダブルクロックドライブだと、だいぶ違いますねえ、、

 

アバドのハイドンはとても好きで、よく聞くのだけど、EA3では初めて鳴らして、いやなんかい~です(笑)。解像度が高くて、細かい音が聞こえるとか、音場が広大とか、そういうこともあるけれど、なによりアバドの音楽が、活き活きとして、前進していく様が、聞いてて、はっきりわかる、、いや、聞いててたのしい、、ハイドンってこんなに楽しい音楽だったのだと再認識、、これはすばらしい演奏、、

 

続いて、ブルックナーの4番。VPOと入れた盤。あたしは、この盤、単品でもっていて、何回も聞いたことがある盤なのだけど、いつ聞いても、ピンとこない、 芒洋とした演奏だと思っていたのだけど、、今回きいて印象ががらっと変わってしまいました。

 

EA3で聞くと、今までぼ~っとした印象だったのが、あ~これはホールトーンなのだということがわかりました。VPOの弦もブラスも、ホールの中で溶け合って、フォルテシモでも、美しくブレンディグされていることがわかります。いやこれは美麗、、しかも、音楽が前に進む、、、実に自然な演奏なのだけど、音楽が自然に発展していくような、、あ~これは、こんなにすばらしい演奏だったのだっていうのが初めてわかりました。

 

続いてマーラー2番の2楽章。ルテェルン音楽祭オケというでしょうか、アバド晩年の録音みたいだけど、音楽の細かい部分が、どのように全体とつながっているか、そんなことが見て取れる実に繊細な演奏。この録音はちょっとざらっとした感じがあるけれど、、だけど、このざらっとした肌触りは、アナログを再生した感じに似てます、、やはりトランポートがCECだからかな、、

 

そうして、ブラームスのセレナーデ、、仕上げにベートベンの3番をかけました。

アバドのベートベンって、やっぱり響が美しくて、自然に無理なく前進していくような感じがで、あたしは好きだな、、

 

さて、こうやってEA3を、E-800で鳴らしたのだけど、、E-800の音についていえば、やはり650とは相当に音の様子が違うように感じます。

 

800を鳴らしているどなたかも書かれていたけれど、中低域が厚いのですね。マッキンの厚さではなくてね、、なんというか、、しっかりした太さと言えばいいのか、、高域は伸びているのだけど、650ほどには磨き上げられていない、いい意味での「くすみ」がある」というか、陰影感があるというか、、この陰影感が、アキュのアンプとしては、今までなかったものではないかしらん、、こういう音だと、ヨーロッパのオケとかを鳴らすと、実にぴったりくるような感じがします。EA3を楽にドライブして、下から上まで実に美しく、しかし、過剰に美麗にみがきあげることなく、、自然な音調で鳴らしますねえ、、

 

CDプレイヤーが違うとまた音はまた違うのだろうけれど、、EA3とE-800で聞いた、上のブルックナーは、本当に良かった、、セパレートででかいモニタースピーカーでは、こんな音は出なかった。つまり、音楽として実にまとまって、美しく、、自然にゆったりと、、こういう音はうちでこれまで聞いたことがなかったなあ、、 E-800のボリューム位置は、だいたい9時前後。インディケータが20DBまで触れたら、相当な大音量(笑)。

 

このアンプのいいところは、なにしろ小中音量でも音が全くやせないこと。あたしは、まあ、中音量再生が主で、大編成のオケでも、大音量は必要ないので、こういうアンプの特性はとても良い、、プリ部がAAVAとか言って、特に良いものらしいからかなあ、、

 

上にも書いたように、美麗な、きらめくような音ぢゃないんです、、もちろんそういう音もだせるけれど、E-800は音楽の陰影感、、もっと深い部分までだしてくれるような、、クリシェだけども「音楽性の深い」アンプだと思います。

 

ん~これは、いいや、、セパレートアンプでオディオ的にも追い込みたい方には、ものたりないかもしれないけれど、音楽をじっくり楽しみたいという向きには、EA3もあわせて、ちょっと今までにはないような特別なアンプという感じがします。

 

そして、エージングというか、鳴らすにつれて音がどんどん変わっていくのがわかります。

 

しかし、EA3とE-800で、アバドの録音を聞いて、あらためて、マエストロ アバドのすばらしさがわかりました。どの作品にも、アバドの考えとかスピリットが入ってますねえ、、すばらしい、、やっぱりオディオは音楽のしもべ、、

 

こんなふうに音楽が聴けるなんて、、、しあわせなことです、、、じんわり、しみじみ、しあわせだわ、、

 

それにしても、コロナ感染、おさまってほしいものです、、、イタリアはだいじょうぶか、、

 

 


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