MEGの寺島靖国さんが、ラジオとか雑誌で最近よく言われているのは、「あなたは音楽とオーディオ、、どちらがえらいと思いますか?」
なかなかに難しい質問なのだけど(笑)。あたしは、音楽をよく聞くためにオディオはあると基本思っています。でも、オディオのクオリティをあげていくほどに、音楽がよく聞こえる・わかるというのも激しく経験してきたので、、さて、どちらかなと自問自答、、これって結局、卵とにわとり問答みたいで、かちっとした答は出ないなあと思ってきた、、
うちのメインシステムにおさまった、ソナスフェベールのエレクタアマトールⅢとアキュフェーズのE-800の鳴らしこみが進んでいて、どんどん音が変わっております。クラッシック音楽なら、編成の大小にかかわらず、もうこのコンビで聞いて、もう何にも、文句ないなあというレベルの音の様子になってきた。
同じSPとアンプをお使いの方のブログを拝読すると、どうもみなさんエレクタの足・スパイク部分の調整で、さらに音が変わるということを発見されているようだ。すごいなあと思うけれど、もうあたしは、そこまで追い込むことせずに、今のまんまで音楽を楽しみませうというこころもちなのであります(笑)。
トランポートは、CECの大昔のベルトドライブ、CMJで修理調整してもらったもの。まったく問題なく動いていて、インフラノイズのDAC-1と接続、イ社のアナアキュライザー、デジアキュライザーを追加整音して使用、、平日はこちらのCDシステムでかけています。こちらも、こころなしか、鳴らしこみが効いたのか、、音が素敵に変わってきています、、
この間、BSで録画しておいたショスターコビッチのバイオリン協奏曲を聞いて、えらく感動したので、手もちの同曲CDを探してみたら、いやけっこう持ってまして、ハーン盤他、3種類ほど見つかって、、あらためて上のシステムで聞きなおしている今日このごろであります。
うちのエレクタⅢ、だんだんと高域の伸びが出てきたというのか、、アンプのエージングも相まって、、透明感がさらに出てきて、響が美しくなってきています。これから、また変わっていくんだろうなと期待して、さらに鳴らしこむ、、
さて、面白い記事をネットで発見したので、皆さんにもご紹介しますね。
哲学者の黒川政男教授をみなさんご存じでしょうか?
数年前、NHK総合の午後の番組で定期的にSPレコードの音の良さを紹介されていた方、、、あたしもSP盤の音の良さを、この番組で知ったのでした、、最近では、ステレオサウンド誌の広告ページで、クラッシックのLPオリジナル盤を、いかに良く鳴らすかとオーディオにも取り組まれている記事が掲載されています。この記事を読むと、LINNのLP12と最新のフォノイコとかも使っていられるようだし、驚くことに玉アンプを自作されておりました。またSPは、ビンテージものを使われて、日々、オディオの調整に励まれている由、、、
で、黒川教授が、こちらもオーディオマニアとして、LINN製品ファンである宗教学者の島田裕巳さんが、サウンドクリエイト社主催のトークイベントに出演されていて、その内容がネットの掲載されいて、読んでみるとすこぶる面白い、、冒頭のオディオが先、音楽が先っていう命題の答となるヒントもあるようで、なかなか面白い、、島田さんは、最近、寺島靖国さんの番組にも頻繁にゲスト出演されているジャズ・オーディオファンで、なかなか面白い発言をされています。
こちらから→ https://www.phileweb.com/news/audio/202001/15/21403.html
(左が黒川教授)
一連のお話の中から、あたしがなるほどなあと思ったのは、黒川教授のこのような趣旨の発言でした:
機器がよくなると、同じレコードを鳴らしても、こんなによかったかという発見がある。さらに機器のグレードを上げていくと、さらに音楽も良くなっていくし、感動もます。オーディオとして、音が良くなるということは、物理的に音が良くなるということであって、これは音楽が良くなるという精神的なものだけでなく、物理的な快楽を助長するという面もオーディオにはある。
というようなもの、また、音楽を生演奏でなく、メディアで聞くという範疇なら、オディオの方がえらい、、なぜならオディオ機器がなければCDやLPに込められた音楽を開放することができないからだ、、
という趣旨のことも言われています。なるほどそうか、つまり音楽っていうのも、今の時代、生の音楽と メディアのパッケージされた音と、「2種音楽」っていうのがあって、冒頭の命題を考えるときに、どっちの音楽のことを言ってるのって決めておかないと、議論が全く違う方向にいってしまうのかもしれません、、
しかし、いずれにしても、黒川教授の言われているように、オディオ機器が良くなるっていうのは、たしかに、個人的にではあれ、物理的に心地よく感じらる音になっているのであって、、これは物理的な快感なのであって、比喩がおかしいかもしれないけれど、いい音のオディオは、よくできたマッサージチェアみたいなもの(笑)なのかもしれない、、
たしかに、E-800でドライブされたエレクタⅢは、CECとDAC-1の相乗効果もあって、、音楽を聞くのが「快感」なのであります(笑)。
そういう、触覚であるというか、身体感覚から得られる快感っていうのは、文化的にもイタリアっていうのは、日本人より、ものすごく鋭敏なのかもしれません。そういう人たちが、このエレクタⅢを作ったというのは、目の前の音を聞くと、なるほどそうかも納得してしまいます、、
それにしても、コロナ感染、、イタリアはちょっとペースが落ちたということだけれども、ソナス社は無事なのだろうか、、