Quantcast
Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

SATRIヘッドフォンアンプの音、、

$
0
0

さて、いろいろ落ち着いてきたところで(何がぢゃ?)、SATRIのヘッドフォンアンプ HDA-5210MKⅢの音について書いていきましょう。

 

ラックスマンのP-1Uとの音比較になりますね。HAP-Z1ESとこのアンプは、しっかりしたバランスケーブルを使っております。電源ケーブルはアキュフェーズの付属の極太ケーブル。このケーブルを、そのままSATRIのヘッドフォンアンプに使います。SATRI HDAはバランス端子がないので、HAPのRCA出力とSONYのケーブルでSATRIアンプとつなぎます。

 

SATRIのアンプは、現在はCAPシリーズがメインになっていて、HDA-5210MKⅢは、リリースから、かれこれ10年ほどになるアイテム。

 

それでも、トラブルフリーで動作しています。この時代のものは、SATRI機器の特徴であるSATRI機器間の電流伝送接続(SATRI LINK)が装備してあって、例えば、DAC-2000との電流伝送ができます。さらに、このアンプは、アンプ側でゲインの切り替え、さらには電圧出力と電流出力が切り替えられます。ヘッドフォンの出力も電流・電圧出力の2系統が設けてあります。電流と電圧出力の音質は相当に違うので、これは好みで切り替えられたら良いと思います。

 

使用するヘッドフォンを接続して、電流・電圧と切り替えて聞いてみて、好みの音が出るポジションに設定します。HD-800を鳴らすときは、あたし的には、電流出力モードにして、ヘッドフォン端子も電流出力用ジャックに接続します。

 

このセッティングでHD-800を鳴らします。先ずはゲインの高さに驚きます。ラックマンは割とゲインが低く、HD-800で十分な音量が得られるのは、ボリューム位置10時過ぎぐらいで、相当パワーを入れないと鳴り切りません。一方、SATRIアンプだと、ボリューム位置8時ぐらいで、十分な音量、9時にあげれば、相応なボリュームが得られます。

 

ラックスマンに比べると、音が実に濃くて、太い、エネルギッシュです。ラックスマンは3Hの鉛筆でこまやかに描いていくという感じなんだけど、SATRIは、3Bとか4Bとかの濃厚な柔らかい鉛筆で音を太く、輪郭をはっきり描いていく感じです(もちろんエッジが立ってうるさいということはありません)。

 

この間入手したハインティンクのモーッアルトオペラも、ラックスマンだと音がすごく遠くで鳴っているイメージで再生されるのだけど、SATRIアンプだと、これもんでステージかぶりつきで聞いているような感じになる。どちらがいいかは、もうこれは好みの問題ですね。

あたし的には、現状のセッティングでは、オペラやクラッシックについていえば、ラックスマンの再生音の方が、微粒子的な細かい響きがぐ~んと広がる(音場がひろい)ので、それが好ましく聞こえます。 しかし、SATRIの音の豊かさと濃さと粘度はありません、、

SATRIアンプもケーブルのグレードをあげたり、SATRI LINKを使えば、間違いなく音のグレードは上がりでしょう。まだまだやることはたくさんありますね。

 

ということで、はっきり言えるのは、ラックスマンとSATRIのアンプの音はキャラが相当に違うということ。 あたしの、HD-800について言えば、インフラノイズのA社長のチューニングシートを適用後は、どちらかというと、ラックスマンとの相性が良いように思います。クラッシックの再生は、今までにまして、微細な音の粒が充満するような美音になって、大変良いです。SATRIアンプは、音がもっとすぐ近くに来る。そして、濃厚な音で、肌触り感が気持ちいい、、そして滔々とあふれ出てくるエナジー、、やっぱり電流伝送の効果があるのだと思います。

 

SATRI HDA-5210MKⅢ。まだまだ実力発揮というレベルではないと思います。 これから、また追い込んでいきましょう。

 

それにしても、アンプが違うとこれだけ、音の様子が違うことを実感しました。やっぱりヘッドフォンオーディオっていう世界がありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2184

Trending Articles