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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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マエストロ村井邸にちょっとお邪魔しました ①

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6月3日東京出張の折、夕方から時間が空いたので、前日連絡していたマエストロ村井邸をひさしぶりにお邪魔することになった。





マエストロ邸の近くのホテルに投宿していたこともあったので、今回はタクシーで乗り付けたのだった(笑)。


ひさしぶりといっても2年ぶりぐらいか、いあやひさしぶりですねえとマエストロはあたしを部屋の中に向かい入れてくれた。


前に来たときとシステムはほとんど変わっていないみたいだけど、あれれ、ルーメンホワイトの横になにやら卵型のスピーカーが設置してある。


これなんですかあ?と聞くと


これはねえステレオのスピーカー自作企画で作ったものですよ。

付録のスキャンピークのユニット(5CM)を使って、作ったんですよ。


と説明してくれた。


ああ、そうか、もうそういう時期ですねえ。しかしこれよくできてますねえと興味深々で見ていたら、じゃ鳴らしてみると、ルーメンホワイトからこちらの卵SPに切り替えて音を聞くことになった。


あらら、なかなかいい音!でびっくり。


音離れもいいし、音場もひろいし、低音だってよく出ているし、中高域は気持ちの良い音。


ああ、これいいですねえ、いいでしょ==というのでSPはそのままマエストロ自作の卵SPに固定して、いろいろな音源を聞かせて、見せてもらった。


ひさしぶりに吉田秀和さんの「世界の指揮者」という本を読んでいて、飛行機の中でクナーパーツブッシュの文章を読んでいたので、マエストロにクナって好きですかあ?と聞くと、おおよく聞いてくれたと、おもむろに棚からDVDを取り出してきて、60年代に録画されたVPOとのワーグナー「ジークフリート牧歌」を二人で見た。


いやあ、こんな偏屈な顔をしたじいさんが飲み屋の片隅でぶつぶつ言いながら一人で飲んでるんですよね、んでもってあたしらを青二才とかなんかしらないけど、若い頃よくおこられましたよねえとか言うと、、ほんとうにそうだね、あんなじいさんいるよねえ~としあわせそうにVPOを振っているクナの映像をみながら、二人でにやにや、、




そうしてなぜか話題はオペラに移り「ばらの騎士」の映像を60年代のカラヤンのDVDで見た。いやあ、かっこういいですねカラヤン。う~ん、なんかこうかっこういいけど、すべてコントロールするぞってやるき満々だねえ、でもこれってクライバーとは違いますねえとあたしがいうと、、


マエストロはこんなのがあるよ~とか言って90年代のクライバーVPOの映像をかけはじめた、


あ~クライバーってコントロールするというよりも、なにか情熱がはじけるような活き活きとした指揮ですねえ、そうねえ、やっぱりカラヤンとは違うねえ、、


そういえばバーンスタインもVPOで「ばらの騎士」やったんですよね。そうだよCBSでCDもあるかかいなさいね。でもね映像はないんだよとマエストロ、


そんなこんなで話題はいろんなところに飛んで、いろんなソースを聞かせて・見せてもらったのだけど、この卵型SPはなかなかすごい。


全く自然にクラッシックを鳴らしてくれるのは大したものだ。マエストロ邸のシステムの特徴は「音離れの良さ」だと思うのだけど、ルーメンホワイトにはもちろんそこがすごいのだけど、この自作SPだって、とても5CMのSPとは思えないほど音がはじける、、


どんなかたちのSPかはステレオ誌に掲載されるということなので、みんなはそっちで見てね。もちろんあたしも買う!



これいいですね~と言って聞いていたら、そろそろご飯食べにいきましょというので、マエストロとご近所のレストランで夕食になった。


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