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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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マランツ SAー10について

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しかし、まあ、ほんとに寒い日が続いていて、今年の冬は結構きついなあと感じております。歳かなあ、昨年までは、これほど寒さがきついとは思わなかったけれど、、、

当地もコロナ感染者が増えてきているので、ともかく風邪ひかないように、体力温存!早寝早起きしましょというんで、9時過ぎには、もう寝室にいって、寝るという毎日なので、オディオ・音楽する時間が極端に少なくなっている今日このごろなのであります。

 

それでも、SA-10が到着して、毎日短時間だけど聞いてます。で、このCDPの音について、到着して1週間ちょっとなんだけど書いてみますね。

 

いまのところ、手持ちのバランスケーブル(リベラメンテではないやつ)でもって、E-800と接続。電源ケーブルはローゼンクランツのデジタル機器用ケーブル。こんな感じの超シンプルなセッティングであります。しかし、プリメインアンプっていうのは、段取りが楽で実に良いですね(笑)。

 

さて、先ず聞いたのは、これ。

カラヤンがBPOと入れたグリーグ他、北欧の作曲家の作品集。

このCD、音もだちからもらったものだけど、TL-1Xと玉DACで鳴らしたときは、結構エッジのたった、固い感じもあって、すこしうるさい感じがしてました。カラヤンとBPOで、しかも初期のデジタル録音だから、しかたないかなあと途中で聞くのを止めたのでした。この盤がSA-10では、どんな感じで鳴るか、、、

 

あら~ら、あらあら。もう全然音調が違うぢゃないですか? これ本当に同じ盤?と思わず疑ってしまうぐらい違う。弦の音が実にしなやかで、響が実に美しい、、、先のシステムで気になっていたエッジイなところが、全くなくなって、音全体がなめらかというかしなやかになっております。しかも大太鼓の強打などは、ず~んとしっかりエネルギーもって鳴りますね。もう、一聴して違うのですよ! もう笑うしかないぐらい違う、、

 

聞き進んでいくと、いろんな楽器の音色がとてもよくわかる、、、ひとつの楽器が、ふ~っと立ちあがって、しっかり鳴って、そうして消える、、そうしてなにより、その音が、実に美しく、端正に磨きこまれている(もちろんカラヤンがBPOをそういう風に鳴らしているからでもあるけれど)、、

 

表現力が、すごいというのか、例えば、バイオリンの演奏の細かいニュアンスとか、木管の息遣いとか、演奏者の細かい所作というか息遣いというか、そういうものがしっかり伝わってくる、、音楽全体の抑揚という、そういうのがビンビン伝わってきます。

 

そうして、フォルテシモになっても、破綻せず、その音響の中の細かい部分まで、しっかり聞こえます。

 

低中音も、ぐっと深く厚くなり、先のシステムでは、出なかった音が、エレクタⅢから出てきます、、

 

ともかくねえ、なにより音が美しい、、静か、、(SNが高い)、、、

 

耳タコのクラッシックCDを聞いていく、、 どれも、上のような感じで鳴ってくれました、、これは、すごい、、感動、、、

 

もちろん、もともとの録音が良くないもの。特に、昔のアナログ録音をデジタルに変換した盤とかは、やっぱりどんなにSA-10ががんばっても、それなりの音でした(笑)。それでも、結構聞ける音になるからたいしたもの(笑)。

 

ジャズはどうか、、演奏も録音も好きで、あたしの愛聴盤のこれ。

 

ああ、これも、いいわ、、つきなみだけどベールが3、4枚とれたみたいな、新鮮な音調になった。

 

今までのシステムでは聞いたこともないようなシンバルの金粉というかダイヤモンドダスト状の音、、サックス、トランペットの音のシズルもしっかり聞こえて、なんというか、演奏者はこう表現したかったんだあというのが、しっかり伝わってくる、、

 

特筆すべきは、ピアノの音、、もうなんというか、美しい、、ひとつひとつの音が、、粒だちがしっかり美しい、、極美のピアノ音ですわ、、ベースもしっかり厚く、豊かにソナスが鳴りますね、、

 

あまりにいいので、もうひとつのあたしの愛聴盤のこれをかけてみた、、

 

エンリコピアラネンツィトリオのライブ盤、、

 

どうか、、あ~やっぱり全然違う(大爆笑)。楽器の質感がもうリアル、、ジャズを聞くときって、しっかり音の行方を追っていくのだけど、この音なら、意識しなくても、逆に演奏にもっていかれてしまうねえ(笑)。そうして、エンリコのピアノの音の美しさ、、SA-10で再生したエンリコのピアノの美しさには、目もくらむくらい、、ちょっとおおげさかもしれませんが、正直そんな印象、、

 

おどろいたのは、ライブの臨場感、、ホールの感じがしっかりわかる、、ちょっと3次元的な展開をSA-10はする感じ、、観客の拍手の音がリアル、、生の拍手の音だわ(笑)。

 

あたしが、これまで所有した、最もハイエンドのCDプレイヤーはアキュフェーズのセパレートDP900 DC900でした。専用のHLーLINK(だったか)という専用ケーブルでつないで、C3800、A70でもってB&W 802ダイヤモンドを鳴らしておりました。熊本地震までね、、

 

このシステムのCDの音を比較するというどうか、記憶をたどりつつ比較してみましょう、、もちろん今のシステムとは、サイズ他、いろいろ違うってことをご理解いただいて(笑)。

 

アキュのセパレートでは、SA-10のような鮮烈に美しいと感じることはなかったと思います。アキュの音は、とても自然でエネルギーもしっかりあったけれど、何かこう、ちょっと出音に遠慮するようなところが感じられて、もちろんそこが、ちょっとしたタメというか、まったり感を醸し出していて、ひとつの個性を作っていたと思います。そう、たしかにホールで生の演奏を聞いたら、こんな感じに聞こえるという音調 == ある意味、リアルもしくはナチュラル、、、一切の誇張を排除したら、こういう音に帰結したという感じと言えばいいのか、、長年オディオをやってきた玄人にわかる音っていえば良いのか、、そんな感じでしょうか、、

 

一方、SA-10の音は、ある意味、わかりやすい。鮮烈で、なめからで、ウエルバランスと高解像度で磨きこまれた美音、、、そういう意味では、現実にありえないような、美音で聞かせてくれる。でも、ほんとにうまく音の角を面取りしてあるので、長く聞いてもちっとも疲れない。この音で、次々とCDを聞きたいなあと思わせる音の様子。SA-10はしかも、フィルターとかディザとかの設定をユーザーが選択することができるみたいで、好みの音に調整することもできるらしい。まだやってないけど(笑)。

 

SACDもかけてみた。だいぶ前に入れた武満徹さんの作品集。実は、これSACD層もあったことを思い出したのです。

 

どうか、、あ~これは、(ため息)、、CDとは全く違う音ですわ(笑)。というか、はるかに良い! 音も演奏も、リアルさが、、もう次元が違う!

 

もう武満さんの音楽にもっていかれるような音の様子、、SACDこんなに良い音だったのか、、もう目から耳からうろこですわ。上のアキュのセパレートもSACDプレイヤーで、何回もSACD盤かけたことあるけれど、こんなに感動しなかったなあ、、

 

SACD聞いた後で、CDを聞くと、、あんなにいいと思っていたのに、ちょっと人工的かなあ、なんてちょっと批判的になったりして(笑)。でも、CDでも十分いい音なんですけれどね。たしかSACDも何枚か手持ちがあったと思うので、これから積極的に聞いていきましょ、、

 

SA-10は多機能で、USB接続とか、単体DACとしても使えるとか、盛りくたくさんなんだけど、そういう拡張機能はこれから、ぼちぼち、やっていくとして、当面は、手もちの盤を、SA-10でしっかり聞きなおすことになりそうです。

 

しかし、一体型でも、これだけの音がでるようになってたんだあ、、あたしは今までセパレートばっかり使ってきたから、全く知りませんでしたが、、今回のSA-10はうれしい発見でした。あたし好みの音でした。大事につかいましょう、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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