大変寒い日が続いていて、今朝などは、路面が凍結していて、徒歩で出勤いたしました。当地、雪がほとんどふらないところなので、ちょっとあぶないと思ったら、無理してはいけません。何が起こるかわからないからリスクマネジメントしていきます。
さて、昨日、お昼休み、近所の本屋にいったら、ステレオサウンドの最新号があったので、ぱらぱら立ち読みいたしました。この時期は、毎年恒例のステレオ機器グランプリ、ベストバイ機器発表の時季なのですね。
立ち読みしながら、おお、すごい、あれも、これも聞いてみたいなあと思いつつぱらぱらぱら、、
で、ふと、これってどういうことか考えた。 この特集をみながらオディオファンのあたしらは、ああ、ここに出てくる機器をみんな聞いてみたい、できることなら全部所有してみたい、、あ~ったまらんとふつふつとした熱情を秘めつつページをめくるのでありましょう、、
しかし現実、こんなにたくさん、推薦機器があるにもかかわらず、実際にあたしらが音聞いたり、購入できたりするのは、多くても2、3機種、価格もあるていどのもの、、、、もちろん数分で数億円稼ぐトレーダさんみたいな方だったら、いつものお店に電話して、今月号に出てた機器、ぜ~んぶとりまとめて、倉庫に入れておいてって電話一本で注文できるかもしれないけれど、あたしらにはとても無理無理無理、、、しかも、以前に比べてオディオ機器の価格が、全体的に、ものすごく高くなっている。ものによっては、家2件ぐらい買える値段のものも少なくない状況。
あたしは、この何年か、この雑誌を読むとき、この中に出てる機器を買おうなんてことは、はなっから思わない。世の中には、こんな機器があるんだという現状認識が面白くて読む。つまり、大前提としてお買い物カタログとしては見てないってことです。なんというか、近年の、この雑誌の掲載記事は、いくつかをのぞくと、どこか違う世界の話のように感じられる、、、
でも、だからこそ、実現不可能な、夢のような、おとぎ話のような、ファンタジーのような話が満載であって、しばし現実逃避を可能にしてくれて、その意味で存在価値がある雑誌だと、あたしは、思っている。
昨年は、ステサンを2冊ほど買いました。京都出張から新幹線で熊本に帰るとき、時間つぶしに本でも読もう、何が一番暇つぶしになるかしらと選んだのが、ステサンだった。予想通り、楽しく読んで、あっという間に3時間が過ぎてしまった。
この20年ぐらいで、自分では絶対に実現できない世界を垣間見るっていうことができる、すばらしい雑誌にステサンはなっていた(笑)。
一方、先日、オディオYOUTUBERとして、大変人気のあるアンソニーさんの動画を見ていたら、TANNOYのモニタースピーカー GOLD5、チャイナ製のDACでもって、極上の音が出せた、、総額10万円いかないぐらいで、このサウンドはあり得ない==と紹介されていた。
ステサンがメインストリームとして紹介する機器の多くが、あたしらには手のとどかない天文学的価格になってしまった一方、今は、このように総額10万円でも、極上の音質で音楽を聞ける時代にもなっていたということですね。オディオの2極化とでも言ったらいいんだろうか、、
しかし、これは、もう趣味の問題で、高額の機器を集めて、ハイエンドの音を求めて、日夜、精進するっていう道と、今のあたしみたく、いい音楽をできるだけ楽だけども、好みの音で、ゆっくり聞きたいというのでは、取組内容が違って当然でありますね。
今のあたしは、アンソニーさんのスタンスによりシンパシーを感じます(笑)。アンソニーさんは、上の動画の中で、いや~あんまり音が良いので、セブンで買ってきたチリワインを1本開けちゃいました==と言われてましたが、こういうところに、あたしは、あたしにずっと身近な「現実味」を感じてしまうのですね。
GOLD5は買わないだろうけれど、しまってあるTANNOYのREVEAL402を、あらためて出して聞いてみようかな、、、なんていう気にさせられました。
そ~言えば、年末に予約しておいたオントモムックのフォノイコは部品調達遅延のため、1月半ばの配送になるらしいから、こいつがきたら、直接402とつなげて、鳴らすこともできるなあ、、なんて、そんなことの方が、より現実味があって楽しい気持ちになりますね。
それに、同じくオントモムックのグライコ(ブログ友のシマさんが絶賛されている!)もほとんど使ってないから、これも繋げてみたら面白いかもしれません。あっ!でも、今回のフォノイコは、もともとEQ調整機能がついているのだから、いらないか(笑)。
オントモムックの付録アンプ、チューナーとも、ほとんどつかってなかったのだった! 付録システムで、500円で買ってきたオンキョーのSPとかを鳴らしたら面白いかもしれません、、、鳴らしてないスピーカ、他にも結構あったのだった、、
オディオ雑誌はいろいろあって、それぞれターゲット層をしぼって作ってるんだろう。ステサンは、少数(とはいっても数千人は存在するだろうけれど)の富裕層(当然高齢者層ということになる)をねらっているので、あたしらは、とうぜんはずれる(笑)。でも、だからこそ、読んで面白い(笑)。
非常事態宣言が首都圏に再発出されて、当地も、のきなみ感染者数が増加。感染の危機は高まってきているのだけど、そんなことにあんまり現実感もなく、日々、夕方になると愛するオーディオシステムで、いっぱりやりながら、のんきに好きな音楽を聞くというのが、あたし的には最高の免疫力アップ療法なのであります(笑)。
この20年間で、いろいろかわったなあ~、なんてことを愚考しながら、ステサンの最新号をお店の棚に戻しました、、、