この前録画しておいたBSプレミアムシアター。
最後の方でやったのが、バイオリニストの庄司沙也矢香さんとピアノのヴィキンガー・オラフソンさんのデュオでした。
こんな曲を演奏:
バイオリン・ソナタ ヘ短調 BWV1018(バッハ)、バイオリン・ソナタ 第2番 イ長調作品100(ブラームス)、シチリア舞曲(パラディス)▽庄司紗矢香(バイオリン)ヴィキンガー・オラフソン(ピアノ)▽2020年12月15日浜松アクトシティ中ホール(静岡県浜松市)
あたしは、庄司さんの演奏は、前からものすごいインテンシティがあって、とても好きなのだけど、今回の演奏は、いつになくすごい演奏だと思った。特にバルトークが良かった。
あたしは、バルトークは嫌いではない。でも、なんかこ~、よくわからないなあということがほとんど、、、不安とか恐怖とか、緊張とか、幸福感あふるる音楽ではないような感じではないのです、、、でも、そういうふうな音楽の中に、ふっと暗いくもり空の中から、光があらわれるような、きれいで、なんともしれない広がりが見えて、魅了されてしまうのです、、、
さて、今回庄司さんが弾いたのが、バルトートークのヴァイオリンソナタ1番。いやあ、鬼気迫る演奏でした。でも、上に言ったように、そこ、かしこに、非常に美しい部分がある、それと、やはり、リズムがすごい! ピアノのオラフソンさんもすごい、庄司さんとの息がぴったり。調べてみると、ここ数年、一緒に演奏しているとのこと。
こうやって聞いてると、、こりゃ、ハードロックだわ(笑)。エレキギターとがなくて、ロックみたいな音楽スタイルがなかったときに、人が、今のハードロックのようなはっげしい、音楽を聴きたいという向きは必ずあるのもので、そういう風な「情念」が、バルトークの音楽につながったのではないかと、あたしは愚考する。 だって、あのヴァイオリンの早引きとかは、リッチー・ブラックモアよりすごいもの(笑)。それに、曲の構成はプログレともいえるかもしれん(笑)。
いや、しかし、庄司さん。この日は、腰が悪かったのか、椅子にかけての演奏だったけれど、、弾いてる様子は、凄まじい、、もう音楽に没入して、、いい意味で、完全にいっちゃってる様子、、この人、こんなに魂削るような演奏を、いっつもやってるんだったら、病気にもなるだろうと思った。でも、この人、命がけで音楽に取り組んでるんだろうな、、、
ともかく、演奏の様子は、般若と菩薩の姿が入り乱れるような、、まさに鬼気迫るもの、、、
このバルトーク、、すごかった、、感動しました。もちろん、いっとうはじめのバッハもとても良かった、、、
庄司さん、今回やはり足の病気か何かで座っての演奏だったみたいだけど、このままだと本当に体悪くすると思う、、しっかりお休みもとって、自愛されて、ますます、あたしらに良い音楽を聞かせてほしい、、
ところで、この前日、ヘッドフォンシステムで、音楽聞こうと、いろいろとその辺においてあるCDをトレイに入れてみたのだけど、なんだかしっくりこない、、なにかこ~もっと、小難しい音楽が聴きたいなあというので、取り出してきたのが、これ。偶然にバルトーク。
ラトルが若いときにバーミンガムで入れた、バルトークの作品集。
これで、いろいろ聞いたのだけど、やっぱり、聞いててじんわりしあわせになるような音楽では、ないけれど、一体この音楽は何なんだあ!?と問わずにはいられないような音楽で、ある意味面白い(笑)。しばらく、バルトーク聞いてみよかしらんと思っていた矢先の、上の庄司さんたちのバルトークだったので、おもしろい偶然でありました。
さて、先に紹介したうちのヘッドフォンシステムなんだけど、ボリュームアキュライザー VRA-7と他機器のシナージ効果がさらに高まりました。
夕方、一杯やりながら、HD800をかぶってバルトークを聞いてたでしょ、、で、まあ、お仕事で疲れてて、一杯やってい~気持ちなもんだから、ふと寝落ちする訳(笑)。
一瞬!まるで目の前のスピーカーでオケが鳴っているような感覚! 驚いて、目を覚まして、あれれ、LS3/5で聞いてたっけなんて、見るけれど、いやいや、HD800をしっかり装着しておりますの(笑)。ほんとに、オケが目の前で演奏しているように聞こえたのですね(笑)。音が確かに変わってきています。
もともと、SATRIのHDAは、電流伝送モードでSATRI DACー2000と接続していることもあって、音がとても、あたたかくやわらかい、下手すればちょっと神経質に鳴るHD800でも、このHDAで鳴らすと、なんともあたたく、肉厚の音質で鳴るのであります。だからといって、音が丸まってしまうというのはなくて、ホールで生音を聞いている感触で、、高音も楽器の倍音なんかも、過不足なく鳴らす。
基本的に、そういう音なのだけど、VRA-7とのシナージ効果で、ホールで聞いてるような生音のような感じがさらに、リアルになって、まさにオケが眼前で演奏するような鳴り方が出てきました。 VRA-7装着、直後は、もうすこし人工的な感じがしていたHD800の音だったのだけど、今は、音の様子がジャズでもクラッシックでも、とても自然なので、音楽に包まれるような感じでもって、疲れることがない、、
フルオケの再生は、B&Wのスピーカーより、よかったりして(笑)。
さて、10月にはいった初めての土曜日。
今朝は、とても涼しい、、、ちょっと肌寒かったぐらい。でも、午後には30℃ぐらいになるので、気温差が激しすぎ、、明日は、最高気温は34℃になるとの予報、、、気温差に気をつけなくちゃね。
それでも、これだけ涼しくなると、頭もすっきりして、音楽聞くのも楽しい。
ギターをちょっと弾いたら、空気が乾燥しているので、音がとても澄んでいい音、、
また、週末は、オディオでいろいろあそびます。