先週の土曜までは、もうえらく暑くって、、なんなんだあ! ちいさな秋さえみつからんぢゃないかあ!と言ってしまうぐらいであったのだけど、日曜から、いよいよ、気温がぐ~んと下がって、中くらいの秋ぐらいは見つかりそうになってしまうのでありました。
で、いよいよA級アンプのご登場だねとか言いながら、朝6時ごろからE-800とSAー10に灯を入れる、、、
そうして、朝のあれこれを終えて、さあ、いよいよ聞きましょうと、やっぱり朝はモーッアルトだねえとか言いながらムターが指揮ぶりして入れた、バイオリン協奏曲集をきいてみます。
ん~、わるくないんだけど、演奏の情感とかは、805D3からよく伝わってくるんだけど、バイオリンの特に高域が、ちょっと歪む感じがある。録音の問題かもしれないと思ったけれど、いやいや、A級アンプのシーズン始まったばかりだから、機器の基本的な調整やりましょうということになった。
まずは、SA-10のセッティングが間違ってないか確認します。このCDPは、ディザとかノイズシェーバーとかフィルターとかの特性を何パターンかに切り替えることができる。あたし的には、マランツのディフォルト設定が、やっぱりベストと感じているので、設定が間違ってないか確かめるが、問題無し。
次は、ケーブルの極性を検証。バランスケーブルを使っているのだけど、SA-10はホットが2番、一方、アキュは3番。いつもは、アンプの極性反転スイッチをONして使っていたのだけど、E-800は、背面に極性切替SWを装備していて、これで、メカニカルに反転することが可能になっている。今回は、この機能で、ケーブルとアンプの極性を電気的でなくメカニカルに切り替えてみることにしました。
さて、切り替え完了して、ムターのモーッアルトを流します、、
ああああああ、音わるいいいいっ、、、もう歪っぽいし、音全体ほそ~くなってしまって、いやはや、これは、いかん、反転回路使った方が、ずっと良かったぞお、、こんなんなら、いっそもう一度PM-10に代えてしまおうかと思ったほど、、でも、いやいや、待て待て、メカニカルに切り替えたのだから、内部がなじむまでには、一定のエージングが必要だろうと、ともかく鳴らしておくことにしました。
んでもって、また、午後のあれこれを終わって、さらに気温もさがって、中くらいの秋になったので、さてどうなったか聞いてみます。
ああ、やっぱり鳴らしこみ必要でしたね、、文句なしの音調になりました。
回路で反転させると、少しゲインと解像度が上がった感じがして、これはこれで大変良いのだけど、一方、若干のノイズ感がありました。特にフォルテとかで音量があがると、そういう傾向が見られました。でも、メカニカルに極性をかえると、そういうノイズ感は全く感じられない。一方、ゲインは少し下がる感じ、しかしSN感はあがったかな、、
この状態で、少し音量をあげて、演奏聞いてみます。ああ、いいですね。回路反転よりも、音がナチュラルであります。
しかし、音全体のバランスがちょっとしっくりこない。前はもっと低中域に厚みがあって、音場も広かったのだけど、そういう感じがなくなった。アンプとCDPの調整は終わったので、これはSPの位置調整だなと踏んで、805D3の位置を前後、横にミリ単位で移動させて、音の具合を確認していきます。
15分ほどで、スィートスポットがみつかりました。うん、文句のない音になりました(笑)。
しかし、まあ、ある程度のグレードの高い機器を使うと、いい音出すまでの段取りも結構ありますよね。
でも、そういうことをしていけば、確実に音質もあがってくるので、ここが面白い。オーディオファンの面目躍如ですね(笑)。
一方、週末からはまっている「C級なんだけど、なぜか文句のない音が出るシステム」については、こんなこまかい段取りはいらない。ぽんと置いて結線してしまえば、いい音が出てしまう(笑)。これは、これで実に良いです。
でも、上のように、細かく調整した後、805D3から出てくる音は、やっぱり(強調しよう)やっぱり、C級システムでは出ない音が、がんがん出てくるから面白い(笑)。そして、音の広がりも、C級ででないぐらいの広大、、、
いやあ、久しぶりにオディオしたなあという感じの日曜でありました。