ほんとに日に日に秋が深まって、夕方は、窓を開けておくと、寒いぐらいなりました。
ていうことで、このところ帰宅してからの2時間ほど、音楽を聴きながら、805D3の位置調整をしつこくしつこくやってきて、ほらもう金曜日。
でも、今週初めから、しこしこはじめたこの地味な作業、毎日毎日、SPの位置を微妙に動かすたびに音の様子がまるっきり変わってしまうことを実感。
B&W805D3っていうスピーカーがもともと、そういう細かいセッティングを要求するアイテムなのかもしれません。しかし、やればやるほど、音はあたしの好みの音に近づいてきましたから、やった甲斐があったというものだ、、、
ということで、おととい、昨日の夜ぐらいから、いよいよスイートスポットに近づきつつあることを感じさせるように音の様子が変わりました。
音の線的な感じが、だんだんなくなり空気感が増してきて、響もドライからウェットな感じなってきました。でも、相変わらず解像度は高いので、細かい響も非常によく聞こえるようになった。ホールトーンなんかも分かる、、、
SPの位置調整の前、たびたび感じていた歪というかエッジというか、そういうものがきれいになくなって、オケのフォルテシモも、ふわっとひろがるようになって、大変心持が良い。クラッシック、ジャズ、ボーカルと鳴らしていって、全て、あたしの好みの音におさまってた。
おし! それなら、このSPポジションを、今年後半のスイートスポットにすることにしました。
しかし、まあ、この位置で、SA-10で耳タコCDを聞いていくと、ほんとに音の様子がまるで違っているので驚きます。アナログも、これまでとは、全く別物の鳴り方、、アナログについては、追ってまた書きますね、、、
ホールトーンというか、空気感というか、音と音の間に湿気を帯びたエア感があるというのか、、そう、音の様子が「ウォームアンドウエット」なんですね。アキュのアンプとB&WのSPで、こんな音が出るとは、思わなかったです。
アキュのE-800については、前にもいろいろ書いてきたけれども、いや、これは、今までのアキュのアンプの音とは、相当に違うんぢゃないでしょうか、、、これだけあたたかで、厚みのある音って、、、線的な神経質な部分がなくてね、
ああ、思い出します。30年以上も前、やっと東京での生活も落ち着いて、いよいよ高級オディオを買いましょうと、当時秋葉にありましたY店のオディオフロアで、いろいろと聞かせてもらったときに、アキュのE480にヤマハのNS1000をつないで鳴らしてもらったときの、キンキンした神経質な音、、弦の音たるや、もう針金をこすったような音で、うわ~これがアキュかあと茫然としたしました。その後、ラックスのL570に交換してもらって、NS1000で鳴ったピアノのなんたる美音! 直後、あたしがセンモニとL570を注文したのは、言うまでもありません(笑)。今から考えれば、たしかにラックスとセンモニというコンビは、なかなか悪くない取り合わせかな(笑)。
とにもかくにも、今現在、E-800と805D3、現時点でのスイートスポットに収まりました。ほっ、、
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さて、この状況で昨日ヴァティアシュヴィリの弾くシベリウスバイオリン協奏曲を聞いていたら、何かこう、高い空から、音楽を見下ろすような感じ、、部屋全体に音楽がひたひたと広がって、、、本当に良いこころもち、、一杯やりながら聞きたい聞きたい(笑)。
ちょっと前にムターのバイオリンを聞いていたけれど、なにかこう、ヴァティアシュヴィリさんの方が、深みというか、ちょっと凄絶な美しさがあって、あたしは、より好きだな。この人の弾くショスターコヴッチのVN協奏曲は、あたしのお気に入りです。
E-800は、A級アンプなので、アンプがあったまるにつれ、そのうちお部屋もいい感じにウォームになりますね(笑)。
夏は、とても使えなかった、このアンプ、、秋以降は、暖房としても使えるし、、、音も全く良いし、悪くない、、全く悪くない、、