昨日の朝、事務所で、仕事しながらNHK-FMを聞いていたら、ピアニストのランランがバッハのゴールドベルグ変奏曲を弾いていて、これがなかなか、ロマンチックな感じで、音もとても美しくて、良い演奏だったの思わず聞き入って、やっぱりバッハってのは特別にいいなと感じいったのでありましたが、、、
公私ともに大変お世話になった親戚のおじさんがなくなったというのを、ずいぶん遅れてきいて、昨日やっと時間ができたので、お昼前に事務所を出て、ご自宅にお悔みにいったのだけど、玄関に「往還」のお札、不在していますというお知らせが張ってあって、どなたもいられない、しょうがないので玄関で手をあわせて失礼したのでした。
その足で、こちらもお世話なった親戚のお命日だったので、コロナ禍で2年ぶりにお邪魔、お参りをさせてもらいました。こどものころから良くしていただいた令夫人は、もう93歳になったよとのことだけど、とてもお元気で、足腰も耳もまだしっかりでと笑顔で、定年後、東京からこちらにもどったという息子さん夫婦が一緒にすんでくれていて、こんなにしあわせなことはないと、また笑顔でありました。
他界された方も、まだ元気な方も、あたしが、ほんとに小さいときから知ってる親戚で、あれこれあったけれど、この年になってみると、本当にお世話になった方たちばかり、、、今、こんなにしていられるのも、まわりの皆さんのおかげなのだなあというのを、このごろひしひしと感じるばかり、、、
さて、こちらのお宅から、うちの実家までは歩いて数分もかからないから、お参りをした後、久しぶりに実家に行って、少し掃除をして、オーディオをいじったり、CD棚を掃除したりした。こうやって、あらためて見ると、CDもアナログも結構な数があります。そいう言えば、バッハも結構あったのぢゃないかと探してみたら、あったあった、買ったばっかりでほとんど聞いてなかった盤があった、、
ジャンワンのチェロ組曲、クイケン兄弟による音楽のささげもの、フルートソナタ、そしてご存じ
グレン・グールドのゴールベルグ変奏曲、、結構あるぢゃないか!?
なぜだか、バッハにはとても興味があって、前から、ちょこちょこと買い集めてはいたのでしたが、ちょっと聞いても、全くピンとこなくて、ほとんどのバッハ盤がつんどく状態であったのでしたが、、でも、このところ、やたらバッハの音楽が好きになったので、もって帰って、あらためてじっくり聞いてみることにしたのでした。
昨日は、時間があったので、それなら久しぶりにハードオフをひやかしに行きましょうと、30分ほど車でゆるゆると街までまいります。
実家から街までの道も、実に久しぶりで、昔よく行ったうどん屋がつぶれていたり、うちのこどもたちが小さいころによく行ったファミレスや本屋がなくなってたり、あちこちの景色も相当に変わっりました。本当にだいぶこの辺に来てなかったのだなあと実感、、、
結局ハードオフでは、何も買わず、ただ中古のオディオ機器やスピーカーを見ただけ、、
夕方近く、事務所にかえって、仕事をしながら、自宅からもってきたバッハ他のCDをPCにリッピング、、
そのうち、雨がふってきて、、すぐに暗くなり夜になりました、、まだ6時前なのにね、、
窓の外は暗い夜の雨で、、、
あたしは、ひっそりと、バッハの「音楽の捧げもの」を聞いた、、
ランランは、指揮者のアーノンクールに、バッハ演奏についてこんな助言をもらったとのこと:
「まるで宇宙に自分ひとりしかいないというような孤独な心持で演奏することだ、、、」
たしかにバッハの音楽は、そんな感じがする、、、たった一人なんだけど、全宇宙を包括するような広がりをもった孤独みたいな、、全く、不思議な音楽だ、、
そ~いえば、宇宙探査船ヴォイジャーには、知的地球外生命体と万が一遭遇したときの、人類からのメッセージとしてバッハのゴールベルグ変奏曲のレコードが乗せられているとのこと、、
この1枚のバッハのレコードは、広大な宇宙の中を、ただひとり、永遠に旅をするのであります、、なんという孤独でありましょう!
事務所のオディオ、、豊かで澄んだ音でバッハの音楽を奏でています、、