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Channel: 西野和馬のオーディオ西方浄土パート2
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あらためてオーディオって、、、

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感染が拡大しつつあり、このところ仕事もスローダウンであります。

で、結構暇ができたので、午後からお休みをとって、実家のおそうじにいきました。

 

ふと、すみっこに置いていた13年前に亡くなった友達の手作りのモアイスピーカーが目にはいって、ああ、しばらく音だしてないなあ、ちょっとならしてあげましょうと、ひらかわパラゴンをやっこらしょ~とどけて、まあ、てきと~にモアイを置きます。

 

モアイって、音もだちならご存知とは思いますが、あの長岡鉄男先生の設計になるスピーカーであります。中高音ユニットと低音ユニットが分離していて、ある程度力のあるアンプでないと十分ならないという、あのスピーカーであります。で、あたしの持ってるモアイは、友達が闘病生活中、あまりにも暇なで、作ったもの。これが実に丁寧に仕上げてあって、13年たった今も、ユニットの白いコーン紙にちょっとカビがはえて、茶色っぽくなってはいるのだけど、まだまだ音はきちんと出ます。

 

さて、実家には、廉価プリメインが何台か置いてありますので、そ~だ、まだモアイをバイアンプで鳴らしたことなかったなあと、、デノンとマランツのプリメイン2台を使って、デノンを中高音ユニット、低音をマランツでドライブしてみることにしました。まあ、なんちゃってバイアンプですね(笑)。CDPは、デノンの廉価器。

 

ケーブルも電源も、もうてきと~その辺にあった付属ケーブルとか、お茶の間で使うテーブルタップとかを使います。スピーカーケーブルも、ふつ~の赤黒ケーブル、、実にてきと~てきと~、、、

 

でも、スピーカーの下には、人口大理石を置きます。石の下には薄いゴムシートを合わせて敷く、、まあ、このぐらいは最低しとかないとね、、

 

デノンのプリメインのTAPE端子のPBからピンケーブルを出して、マランツアンプのCD端子に入れる。デノンアンプのTAPE OUT をソース事に切り替えて信号を送るというかたちであります。さて、音でるかどうか、、CDを回してみますと、、はい、問題なく音出ました。

 

ではと、音を出しながら2台のアンプのボリュームを調整しながら、全体のバランスをヒアリングで合わせていきます。ある程度、バランスがおさまったところで、では、少し音出しというので、CDを回しておきます。その間、またすこしお掃除。

 

お掃除もおわりましたので、さて、真面目に音を聞いてみます。

その辺にある、ジャズやクラッシックを聞いてみます、、

 

どうか? う~ん。これがね、、実にいい音なんです。

音がす~っと自然に伸びるし、音全体のバランスをうまくあわせると、低域から高域までのバランスがとてもよく整います。ウィントン・マルサリスのペットの音が、ものすごくよく伸びるし、ベースのランニングも実にしっかりくっきり聞こえます。オペラなんかをかけても、スピーカーユニットの特徴か、やや硬めであるけれど、音場がひろいし、定位は良いし、、音楽が活き活きと鳴ります、、、

 

あたしは、聞いてて、実は、とても驚いているのでした、、なんで、こんなに良い音なのだろうか、、、

モアイがこれだけ良い音で鳴ったのもはじめてでした。しかも、ハイエンドメーカーのセパレートアンプなんかぢゃなくて、定価で3万円ぐらいの廉価プリメイン(しかも中古)を2台使っただけなのに、なんでこんなに、音楽が自然に、のびやかに、、美しくなるんだろうか、、

 

スピーカーはもらいものだし、アンプは中古だし、CDPももらったものだし、、総額3万円ぐらいでしょ、このシステム、、でも、音は、長年のあたしの経験から言っても、、全く悪くない、、、

 

いや、特にクラッシック、オペラなんかの再生は、実に良い、、

モアイ、、このスピーカー、調べてみると、楽器奏者の人が、自分のモニタースピーカーとして長岡さんに設計を依頼したものだっていうから、なるほど、クラッシックがこれだけ良くなる訳だ、、、

 

あと、もうひとつ重要なことは、鳴らす部屋の広さ、エアボリュームというか、、ですね。

 

モアイを置いた部屋は、2部屋をぶち抜いて、サイズ的には20畳はある。それに、オディオ以外のものはほとんど何もない状況。多分これが、自宅のあたしの音楽室と決定的な違いなんだろう、、

 

オーディオ道場の片山マスターは、あたしが出会った最初から、「オーディオの基本は部屋だから、部屋がしっかりしてないと、いい音はでない」と言われていたけれど、今、このモアイの音を聞いて、ほんとにそうだなと納得しているところなのであります。

 

モアイのウーファーは、横向きに2発取り付けてある。部屋の空間にある程度の広がりがないと、音はうまく拡散されないだろうな、狭い部屋だと、このスピーカーは実力を発揮できないと思う、、

 

廉価器であっても、しっかりした音を出すものなら、オディオの機器は、それで十分であって、後は、部屋、、鳴らす空間なんだろうな。機器3:部屋7ぐらいの割合なんぢゃなかろうかと、思っています。

 

自宅の音楽室は8畳。しかも、かみさんのアップライトのピアノが置いてある(笑)。どうがんばっても、SPのサイズは、805からLS3/5ぐらいが限界、、、だから、今は、こちらでも、結構いい音で音楽が楽しめているのですね。

 

その昔、熱にうかされたようにマッキンのXRT-20とか、ソナスのアマティとか、JBLのデカいユニットとかを入れて、鳴らしたことがあったけれども、マニアとしての気持ちは満たされたけれど、音楽は阿鼻叫喚の状態、音楽を楽しむっていう状態からは程遠い、、(笑)。

部屋に対してスピーカーのサイズがデカすぎた、、、 だけども、今から思えば、とても楽しい時代、、経験だったな、、機器やスピーカーを入れ替えたり、あたらしいものにしたときの、わくわく感、興奮は、何ものにも代えがたい、、

 

でも、今、ある程度オディオ歴が長くなって、言えるのは、(もちろん個人的な意見なのだけど)、機器はある程度のものがあればOK。

 

大事なのは、やっぱり部屋だな。 いや、部屋のサイズとスピーカーのサイズのバランスと言えば良いのか、、

などどとつらつら考えながら、モアイの鳴らす音楽を聞いているけれど、

鳴らしこむほどに、良い音なのです、、

 

しかし、ほんとにオーディオって、、

 

 



 

 


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