新年度の、ばたばたして、ブログの更新が滞っておりました。
そんな折、あたしがもっとも信頼するメーカーであるインフラノイズ社からメール。 いよいよ、アナログ再生音を向上させる新アイテムが完成、近くリリースするとのお知らせ!
おお!ついに! 先回のヴォリュームアキュライザーの威力は絶大だったので、どうやらイ社がアナログ関係のアイテムを開発しているらしいとの情報を聞いて、いつリリースされるのかと期待は高まるばかりだったのだけど、いよいよ発売という進みゆきになっただった、、
(これが新アイテム)
詳しい情報は、イ社からの情報をそのまま、張り付けるので、みなさん読んでください。
近くリリースされるようだけど、詳細期日は追ってお知らせということですが、あたしはすぐに聞きたい!
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ターンテーブル整音器
ターンテーブルアキュライザー TACU-1
ターンテーブルはレコード盤を回転させ音溝に記録された波形をカートリッジで電気信号に変換させるための機器です。レコード盤を定速で回転させる目的で回すためのモーター、制御電子回路、ベルト、ギヤ、アイドラー、そしてまるで釣鐘のような形状の鳴きやすい円板などから構成されています。これらはアコースティックなノイズや電子雑音を発生します。カートリッジは音溝のピアニシモまで拾う能力が有りますから、発生するアコースティックなノイズを常に拾うことになります。ターンテーブルの軸受けに使うオイルでも音質が変わります、軸受けの軋みやベアリングの音がオイルの音響的性質により変わるからです。オイルの違いくらいで音質が変わるのですから、モーターの回転音、ターンテーブルの形状と素材、アイドラーのゴム、ベルトドライブのベルト、糸、材質などの組み合わせで複雑に音質が変わります。カートリッジ、アームの優劣を検討する以前に物理的な性能の優劣だけで構成すればどんな結果になるのか設計者にも予測出来ません。手で持てないくらいの石臼のような円板をガット弦で回せば素晴らしいものが出来るに決まってると反論されるかもしれません。定速性能、慣性モーメントの関係する物理性能のおかげで卓越した性能が約束されても音楽再生に良い結果が出るとは限りません。歴史のふるいにかけられてプレミアの付いた、トーレンス、コラーロ、ガラード、EMTなどの名器は物理的な性能だけで無く、音楽再生に良い結果が出るよう設計されていたからこその結果です。
ターンテーブルアキュライザーは音楽再生を一番の目的としないで、物理的性能を追いかけて造られたターンテーブルでも素晴らしい音楽再生可能とします。ピアノのメカニズムからアイデアを頂きました。ピアノという楽器はメーカーや年代により優劣が有りますが、調律、整音により音質は大きく変わります。またそれ以上に演奏家により大きく変わります。他の楽器と比べ構造的には幼児がキーを押しても名人が押しても同じ音が出る扱い易い楽器のはずです。しかし実際では音楽的に聴くと音色は似たものの大きな差が有ります。指で押すだけの行為なのに、スピード、加速度、ストップなどの細かい、口で言えない、技術的に第三者には説明しにくい僅かな差なのですが音色でなく音楽として比べると雲泥の差となる不思議。この様にとても演奏の難しい楽器ですのでキー以外の操作も大きな音楽的差を起こします。それがペダルです。名人はいろいろなペダルテクニックを持っていますが中でもハーフペダルというテクニックが有ります。一番良く使われるペダルのダンパーペダルはピアノ弦の響きをフェルトを押し付けることで鳴らしたり、止めたりする機能が有ります。ハーフペダルとは止める、鳴らすのON/OFFとして使うだけで無く、半分踏んだ状態、すなわちフェルトがわずかピアノ弦に触れるようにするのです。音質は音の濁りが無く、響きもある同時にある極めて音楽的なものとなります。これは誰でもやればそうなるというもので無く演奏者の表現意図にしたがってやって初めて値打ちが出るという高いレベルのものです。
ターンテーブルアキュライザーはこのハーフペダルの原理をターンテーブルに応用したオーディオでは初めての発想によります。フェルトは品質で大きな差が有り、著名なピアノ、スタインウエイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインなどのハンマーは自社生産では無く、ドイツのレンナーと言う会社がそれぞれのブランドに音質を合わせたものを提供しています。ターンテーブルアキュライザーは品質の高いフェルトの形状をターンテーブルの響きを最適に整音するように加工、樹脂による音質調整を行っています。このフェルトがターンテーブルの軸に触れることによりターンテーブルの響きを整音します。上述のハーフペダルのテクニックをターンテーブル軸に行っていることになります。フェルトはピアノハンマーにも使われますが、実際の整音は一つのキーごとに音を聴きながら針を入れたり、ヤスリをかけたり、樹脂を含ませたり、ピアノワイヤーに当たる場所の凹凸を変えたりとかなり面倒な作業で、調律師さんの経験と感性に左右されます。フェルトはこんなに扱いが難しい素材ですのでターンテーブルアキュライザーはターンテーブルの音質向上以外への応用はお勧め出来ません。フェルトは細かい羊毛を固めたもので、圧力をかけ過ぎるとその性質は大きく変化し、弾性の無いブロックと化します。ターンテーブルアキュライザーの外観はEPアダプターやレコードスタビライザーと間違うような形状ですのでインシュレーターとしてはどうか?当然に思い付かれるでしょうが、フェルトに圧力をかけてはだめだということを思い出してください。軽くタッチして音が良くなりそうな部分がオーディオ装置にあれば?可能かも知れませんが、ターンテーブル専用に音を徹底的に合わせましたので、これもまたお勧めできません。どうぞターンテーブル専用にお使い下さい。外観はいつもの様にと言うよりは、一切の外観のためのデザイン的な配慮は行っていません。現実のピアノハンマーや周辺のメカニズムも当然に外観的理由による配慮は皆無です。これと同様だとお考えください。
使い方ですがレコードをターンテーブルの上にセットしてからターンテーブルアキュライザーをスピンドルに差し込みます。一般的なレコードスタビライザーと同様の使用方法です。セーム革の面が上面です。逆に使用することは整音が狂いますのでご注意下さい。EPアダプターを使用する45回転盤の場合は可能であるならレコードをセットしてEPアダプターを抜いてからターンテーブルアキュライザーを差し込んでください。EPアダプターを外せない場合はEPアダプターの上にセットして下さい。エージングは特に必要有りませんが数時間使用後くらいから音質はアップしていきます。整振樹脂が蒸発して抜けて音質が劣化することは有りません。音質改善効果は半永久的です。
[規格]
● 内容 ターンテーブル用整音デバイス
● 外形寸法 直径32mm X 厚さ11mm
● 重量 4.5g
● 構造 特殊フェルト、整振樹脂、セーム革
● 価格 \14,800.-(税込み)
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